Ｍ：ｉ：�V (Mission:Impossible �V)

監督　Ｊ・Ｊ・エイブラムス　主演　トム・クルーズ
2006年　アメリカ映画　126分　アクション　採点★★★

ボク、フィリップ・シーモア・ホフマンです。ボンボンです。ついついオスカーを獲っちゃったけど、これまでのボクと言えば、ホモのデブとか、イタ電好きのデブとか、いじめっ子のデブとか、首を突っ込みすぎて燃やされちゃうデブとかなんとも脂っこい役ばっかりだったのに、この間トム・クルーズさんから「ボクのハンサムスパイ映画に出ないかーい？」と電話が。でも、コンピューター好きのデブの役ならもう埋まっちゃってるし、どんなデブの役だろうと思ってたら何と悪役！
エェェ!?
嬉しいけど、ボクなんかでいいのかなぁ？何でボクなのかなぁ？



【ストーリー】
現場を離れ教官となったハンサムスパイのイーサン。婚約者もでき娑婆の空気を満喫していたが、教え子が国際的な闇ブローカー、デイヴィアンに捕らえられ殺されてしまう。現場に復帰したイーサンはお馴染みのチームを率いてデイヴィアンを捕らえるが、本当の敵はデイヴィアンではなかった。



「ボクがカッコよく見えるからだよ」
とトムちんが言ったかどうかはさておき、トムちんのハンサムスパイシリーズ第３弾が、監督交代、ロケ地使用拒否、カウチでジャンプなど幾多の困難を乗り越え完成。『ミッション：インポッシブル』では「吊るされるボクってカッコいいー！」、『Ｍ：Ｉ−２』では「クルクル回るボクってカッコいいー！」とハンサム道の追求に余念がなかったトムちんだが、どうやら今回は「走ってるボクってカッコいいー！」と思っちゃったようで。
そんな走って走って走り回るトムちんの姿が象徴するように、作品全体がなにかと慌しい。“緩急”って言葉をどっかに置いてきちゃったかのようにオープニングからクライマックスの連続で、それと並行するようにチーム・ハンサムの忙しさっぷりを映し出しているため、観ているこっちまで「あー、もう年末だ！」と忙しい気にさえなってしまう。まぁ、あまりの忙しさに結局はマクガフィンな“ラビットフット”が活きてこないどころか、悪役までないがしろになってしまうのは如何なものかと思いますが。
ブライアン・デ・パルマ、ジョン・ウーに続くにはいささか地味な印象のＪ・Ｊ・エイブラムス。しかしながら、『Ｍ：Ｉ−２』で随分と遠くの方へ行ってしまったシリーズを軌道修正するには、見せ場を追っかけるだけでイッパイイッパイの地味さは適任とも言える。これ以上クドかったら、胃もたれ起こしますし。軌道修正は作品全体に施され、ワンマンだったイーサンも今回は徹底したチームプレイを。まぁ、ハンサムスパイ率いる“チーム・ハンサム”の活躍なので、「頑張れ、イーサン！」「どうする、イーサン？」「大変だ、イーサン！」とワンマンには変わりはありませんが、下っ端の忙しさを堪能できる意味では面白い。実体の見えなかったＩＭＦも、より実体の見える組織として描かれているが、そこはあんまりリアルにしなくてもと。会社にしか見えませんでしたし。



基本的にはトムちんが走って、トムちんが飛んで、トムちんがベソかいて、トムちんがニカっと笑う作品であるので、要はトムちんがカッコよければ全てよし。ピンと背筋を伸ばして走るのであんまり早そうには見えなかったり、皺取りをしたのか目元が別人のようだったりもしますが、ツナギに帽子のトムちんが子供のように可愛かったので概ね満足です。
“概ね満足”とは言っても、どことなく別人顔のトムちん。相変らず背は小っちゃいし口も半開きなのだが、そろそろ若作りが目立ってきたとも。そんな不安を解消すべきと集められた顔ぶれは、地味ながらもなかなかのもの。結局はいてもいなくても変わらなかったフィリップ・シーモア・ホフマンを始め、芸風がモーフィアスから全く変わらなくなった『アサルト１３　要塞警察』のローレンス・フィッシュバーン、『ベッカムに恋して』のジョナサン・リス＝マイヤーズ、結構好みの顔立ちのマギー・Ｑと、トムちんを引き立てつつも自己主張をする顔ぶれ。しかし特筆すべきは、『ドーン・オブ・ザ・デッド』のヴィング・レイムスと『ショーン・オブ・ザ・デッド』のサイモン・ペッグ。米英ゾンビサバイバーの顔合わせは、やはり嬉しいもので。
大味と言えば大味な一本だが、この二人の顔合わせと、色んなものをウヤムヤにしたまま「やったね！」と終わるエンディングの潔さに、★オマケ。


トムさんはそのままでいいですよー。他の方は少し猫背にしてもらえますか？

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Comments

>チーム・ハンサム
自分の引き立て方を心得ているトムちん。
美男美女を集めつつ、何気に自分より地味に抑えてます。
あのジョナサンですら、どこにでもいそうな青年になってましたから（爆）

>他の方は少し猫背にしてもらえますか？
ほらほら脇役の皆さんは、ちゃんと主役を立ててあげなくっちゃ！

Posted by 哀生龍 at 2006年12月01日 23:05

こんばんは　たお様！！
走る姿もCG？と疑われたトムちん
ゾンビサバイバーも出演したんだから、
次回の不可能なミッションは是非、チームハンサム達の「ゾンビ制圧」をやってほしいです。
チームハンサムの記念写真ですが、トムちんは、台の上に立ってるとか(笑)

Posted by Lance at 2006年12月02日 02:14

哀生龍さまこんばんは〜♪
もうトムちんはハンサムのプロですからねぇ。
かつてジャック・ニコルソンと絡んで完全に喰われてしまった苦い経験から、あまりアクの強い俳優とは絡まないようにしているようですし。モーフィアスとも、ちょっとしか絡みませんしｗ

Posted by たお at 2006年12月02日 03:10

Lance様こんばんは〜♪
まぁ、屋根の上をワンカットで走るトムちんはＣＧでしょうが、その他はきっとトム・クルウズがｗ
チーム・ハンサムの記念写真はもちろんトムちんお立ち台なんですが、それでもまだ足りないようで。。。

Posted by たお at 2006年12月02日 03:12

こんにちは♪
いつもお世話になっております。
トムちんのオレ様映画でしたね〜。
好みとしては「１」がベストなんですが、だんだんアクションの比重が多くなってきてますね。

Posted by ミチ at 2006年12月02日 09:38

ミチ様こんにちは！
トムちんを鑑賞する作品ですよねぇ＾＾
アクションの比重は、物語全てをぶち壊しているって意味では、２が最たるものだと。

Posted by たお at 2006年12月02日 09:56

たおさん、色々楽しいフィルムでしたな〜。
彼の顔は確かに違和感ありましたねぃ。
妙に。

Posted by sheknows at 2006年12月02日 10:56

こんにちは♪
たおさんの記事を笑いながら読んでしまいました。
トムちんはこれでいいんですよ〜
今のうちにかっこいい自分を映像に残しておきたいんでしょうね(笑)
老後の楽しみか？
ただのアクション映画としてはかなり面白かったと思います。
引退したら復帰するな〜(笑)

Posted by ゆかりん at 2006年12月02日 11:51

TB感謝

ビフは、今どーしてるのかぁ？　（笑

Posted by かわいいコックさん at 2006年12月02日 12:56

ＴＢ、ありがとうございました。
イーサンも、かたなしですね。
ふふふ。
契約切られちゃったから、もうトム・クルーズのイーサンは見られないかもしれませんね。

Posted by mina at 2006年12月02日 18:41

こんばんは〜♪
TB有難うございました★
(⌒▽⌒)アハハ!
超、面白い〜〜〜。F.S．ホフマンのデブ記から、トムちんのナルちゃん記。
大笑いです。
トムちんは、プライベートでは色々あるけど、それでもスクリーンの彼はかっこいいので許せちゃいます＾＾

私もミチさん同様「�T」が一番好きだったけど♪

Posted by とんちゃん at 2006年12月02日 21:35

トム以外は背景に溶け込むよなキャスティングでした。
４はトム出るのかどうか…
TBありがとうございました。

Posted by とりこぷてら at 2006年12月02日 22:40

こんばんは！
そっかぁ、、マギー・Ｑ、身長低いなぁ、、、と思ったら、
高いとダメなのねぇ。

Posted by 猫姫少佐現品限り at 2006年12月02日 23:09

sheknows様こんばんは〜♪
なんですかねぇ？
どっか違う感じがするんですよねぇ。
ツナギに帽子のトムちんは、いかにもいつものトムちんだったんですが、アップでベソかいてると、なんか別人。。。

Posted by たお at 2006年12月02日 23:10

ゆかりん様こんばんは〜♪
トムちんはこのままずーっとずーっと行って頂きたいですね＾＾
まぁ、死んでも生き返るような奴なんで、引退なんて休暇のようなもので。

Posted by たお at 2006年12月02日 23:12

かわいいコックさん様こんばんは！
まぁ、ビフは金持ちになったり小間使いになったり大変だったですからねぇ。
そういえば、最近見ませんねぇ、ビフだった人。

Posted by たお at 2006年12月02日 23:17

mina様こんばんは！
トムちんを徹底的に応援するたおです＾＾
契約を切られたっていっても、会長の奥さんが「最近のあの人いやぁねぇ」と言ったのが発端らしいので、すぐに戻ってくるんじゃないでしょうかねぇ。

Posted by たお at 2006年12月02日 23:34

とんちゃん様こんばんは！
ホフマンはあぁ見えてもボンボンなんですよねぇ。
さておき、スターなんてものはスクリーンでの輝きが第一なので、トムちんにはこのままで＾＾
まぁ、プライベートを上手に作り上げられないのはアレですけど＾＾；

Posted by たお at 2006年12月02日 23:42

とりこぷてら様こんばんは！
シリーズを続けるなら、もちろんトムちんで。と言うか、トムちんの出ていないミッションなんて、誰が観たいんでしょうねｗ

Posted by たお at 2006年12月02日 23:43

猫姫さまこんばんは〜♪
もちろんトムちんより背が高いなんて、許されませんしｗ

Posted by たお at 2006年12月02日 23:48

こんばんは。
TBありがとうございます。

私はトムちんがノビてる間に全てを終わらせたヨメの胸の谷間に釘付けでございました(笑)

Posted by 16mm at 2006年12月03日 00:07

久々にＭＩ：３を思い出しました。
ＴＢありがとうございました。
私は何と言ってもラストで結婚してしまったふたりの今後のスパイ人生が気になってしかたがありません。
ふたりでスパイ稼業は、無事に続けていけるのだろうか？

Posted by hyoutan2005 at 2006年12月03日 02:10

（笑）やっぱり俺さま映画ですからねーー
＞トムさんはそのままでいいですよー。他の方は少し猫背にしてもらえますか？

笑わせていただきました！！！
ＴＢありがとうございました。

Posted by にゃんこ at 2006年12月03日 09:38

マギーＱ様は、ワタシも好みです。
コンピューター好きのデブの役でピンときたけど、この人と田口浩正って似てませんか？
どちらもブタ顔。

Posted by aq99 at 2006年12月03日 18:30

こんばんわ。
ＴＢ&コメントありがとうございます。
＞「ボクがカッコよく見えるからだよ」
云ってなくても少しは思ってたはず（笑
シークレットシューズはいてたんですかね。。
履いてたらあんなに走るのは無理？！

Posted by ＰＩＮＯＫＩＯ at 2006年12月03日 22:15

ＴＢありがとうございます。
M:i:�VではＴ.クルーズがチェコ人に変装して敵地に向かうという話をブログに取り上げましたが、｢007/カジノロワイヤル｣では、撮影地の中心がチェコの温泉保養地でした。
スパイものって旧東欧の雰囲気が合うんでしょうか？
それにしても、Ｔ.クルーズと新ボンドのダニエル・クレイグ、どちらののギャラが多いんでしょうね？！

Posted by チェコとクリスタルの店長 at 2006年12月03日 22:26

TBありがとうございました！
この映画、今となっては内容なんてどうでもいい、
トム・トム・トム・・・しか印象になかった映画に
なってます（笑）
トムっていつからあんなふうになってしまったのでしょうかねぇ・・・。

Posted by kino at 2006年12月04日 00:11

こんにちは。TBありがとうございます。
Qちゃんいいですよね。（マラソンのではない）
Qちゃん主演の「レディなんとか」（題名忘れた！）がオススメです。

Posted by もじゃ at 2006年12月04日 00:42

16mm様こんばんは！
そういえば、肝心の主人公が寝ている間に全てが解決しちゃってましたねぇ。
「さっすがー、うちの嫁！」で終わり。

Posted by たお at 2006年12月04日 01:58

hyoutan2005様こんばんは！
『Ｍｒ．＆Ｍｒｓ．スミス』みたいになっちゃわなきゃいいんですけどねぇ＾＾；

Posted by たお at 2006年12月04日 02:00

にゃんこ様こんばんは！
トム様映画ですｗ
“チームワークを中心に”描いた映画とは言っても、“トムちんを支えるチーム”の頑張りを描いていただけなので、トム様映画には変わりません。

Posted by たお at 2006年12月04日 02:05

aq99様こんばんは！
うーん・・・。
あまり、ピンと来ず＾＾；

Posted by たお at 2006年12月04日 02:09

ＰＩＮＯＫＩＯ様こんばんは〜♪
言ってはいなかったかも知れませんが、契約書には書いてあったかもｗ
走っている時は、身長差が気になる比較対照がいないので（まわりは似たような身長の中国人か座っている方ばかり）、秘密の靴は脱いでいたのではと。

Posted by たお at 2006年12月04日 02:11

チェコとクリスタルの店長様こんばんは！
確かにチェコはスパイ物に似合う雰囲気を持っていますが、人件費などの安さからチェコロケする映画って異常に多いんですよねぇ、最近。
ギャラは、圧倒的にトムちんではないでしょうか？プロデューサーも兼ねてますし。

Posted by たお at 2006年12月04日 02:13

kino様こんばんは〜♪
鑑賞後トムちんしか印象に残っていないのならば、その作品は大成功で＾＾
トムちんを観る映画ですからｗ

Posted by たお at 2006年12月04日 02:14

もじゃ様こんばんは！
「マラソンのＱちゃん、いいですよね！」だというのなら、それはそれで勇気を買いますｗ
何となく麻生久美子っぽい顔立ちが好みだったんですが、よく見ると全然違う気も。
『レディなんとか』は、“なんとか”の部分に色んな言葉が入りそうですが、たぶんアレのことだろうと思うので、「私も観てみたい」と答えておきますｗ

Posted by たお at 2006年12月04日 02:17

こんばんは〜♪TB有難う御座いました♪
トム・クルーズもすっかりアイドル路線しかやらなくなっちゃいましたね^^;
ま、楽しめれば何でも良いんですけどw

ではでは〜、これからもよろしくお願いします♪

Posted by Aki. at 2006年12月04日 04:40

Aki.様こんばんは！
アイドル路線というか、ハンサム路線ですね＾＾
自分がハンサムであれば、お客さんが喜ぶことをよーく理解しているようで。

Posted by たお at 2006年12月05日 23:12

TBありがとうございました。
チームハンサム、いいネーミングですね！
彼らの活躍、十分に楽しみました。
トム様のための映画と割り切った雰囲気がむしろ好きでした（笑）
どこかのサムライとかと違って、意図が明確でいいですよね。
トム様とチームハンサムのがんばりを楽しめばいいのよ！
と、お子様でもわかりますよね（笑）
また、良き作品がかあれば呼んでください！では（＾＾）ﾉｼ

Posted by 微妙 at 2006年12月07日 19:23

微妙さまこんにちは！
『ラスト・サムライ』の失敗は、トムちん以上にケン・ワタナビーがカッコよかったことで。やっぱりトム映画はトムだけが印象に残らねばｗ

Posted by たお at 2006年12月08日 15:59

たおさん、こんにちは♪♪♪

>ピンと背筋を伸ばして走るのであんまり早そうには見えなかったり、

トムちんが背筋を伸ばすのは、
そうしないと“どこにいるやら”判らなくなるからですぞ(笑)。

何だか最近、顔立ちが、
まっと・でぃも〜ん化しつつあるのが気になる今日この頃、でもあるですね(苦笑)。

Posted by カゴメ at 2006年12月27日 15:03

カゴメ様こんばんは〜♪
あ、そっかｗ
にしても、まるで皺取りのために顔面を引っ張ったかのような目の鋭さでしたねぇ。それも撮影中に処置をしちゃったのか、シーンによって顔が違う気が。。。＾＾；

Posted by たお at 2006年12月28日 01:54

たお様，TB有り難うございました．
突っ込もうと思えばいろいろ突っ込めるトムちんですが，出る映画出る映画これだけ稼ぎまくっているのは何といっても偉い．
自分に似合わない役はやらないってのも，大事な判断なのでしょうね．

Posted by ほんやら堂 at 2006年12月29日 22:42

ほんやら堂さまこんばんは！
似合わない役＝カッコ悪い役と見極めたトムちんは、ある意味偉大ですよねぇｗ

Posted by たお at 2006年12月30日 01:35

やっと「Ｍ:i:�V」を観ました。
シリーズの中でも好きな作品です。
J.J.エイブラムスは、
テレビ映画でも『エイリアス』等の
スパイものを手がけているので、
結構安心して観れました。

でも、トムでシリーズを続けることが
インポッシブルになっちゃって、
これでトムの演じるイーサンが
最後かと思うと、ちょっと残念です。
次は、ブラピの噂があるとか・・・。

ジョニデのように、
次のシリーズを開拓して欲しいものです。

Posted by TATSUYA at 2007年01月07日 18:05

TATSUYA様おはようございます！
自分を格好よく見せるためなら手段を選ばないトムちんなので、たとえこのシリーズが終わろうと、パラマウントから干されようと、しぶとく次の手を打ってくるんでしょうねぇｗ

Posted by たお at 2007年01月08日 07:29

内容はともかく、娯楽に徹した作品でしたね。

Posted by みのり(楽蜻庵別館） at 2007年11月08日 20:47

みのり様、こんばんは！
内容そのものよりも、トムちんの奇行ばかりが話題になってしまいましたけどねぇ＾＾；

Posted by たお at 2007年11月13日 22:37

オスカー俳優も悪い「デブ」ってことに
されちゃったのでしょうか？(´▽｀*)ｱﾊﾊ
まぁトムちんも最後に目一杯かっちょよく
決めれて満足かな？

Posted by miyu at 2008年03月15日 22:13

miyu様、こんばんは！
それもこれも、フィリップ・シーモア・ホフマンの人の良さなんでしょうねぇ。
そういえば、最近はトムちんだけがカッコいいトム映画を作ってないですねぇ。もうそろそろ作っていただきたいですが。

Posted by たお at 2008年03月19日 01:20