2012年06月28日

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアンモンキー (少年黄飛鴻之鐵馬騮)

監督 ユエン・ウーピン 主演 ドニー・イェン
1993年 香港/台湾映画 90分 アクション 採点★★★★

子役ブームだからなのか、はたまた単に自分の人生の雪辱戦を一方的に託したのか、子供に素っ頓狂な名前を付けて「ダンスだぁ!モデルだぁ!芸能界入りだぁ!」と息巻いてる親御さんが少なくないそうで。それが子供の人生にとって為になるのかどうかはさて置いて、子供が最も影響を受ける相手ってのは親なんだから、子供にならせたい理想像に自分がまず最初に近づかなきゃなんないと思うんですけどねぇ。

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【ストーリー】
19世紀の中国。悪徳役人から金品を盗み、圧政に苦しむ庶民に配る義賊“鉄猿”が活躍する町に、黄麒英と息子の飛鴻が立ち寄る。その地の悪代官に息子を捕らえられ鉄猿確保を強いられてしまった黄麒英であったが、鉄猿が優れた人物であることを知った彼は、共に悪党退治をするのであったが…。

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少年期の黄飛鴻を描いた、“ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ”シリーズの外伝。シリーズ生みの親のツイ・ハークが製作と脚本を務め、『酔拳 レジェンド・オブ・カンフー』のユエン・ウーピンがメガホンを。
シリーズを全く観たことがなかろうが、それこそ黄飛鴻が何者で何と読むのかさっぱり分からなかろうが全然問題なく楽しめる、娯楽映画のお手本のような本作。“悪代官を懲らしめる義賊”っていう日本の時代劇でもお馴染の安定感抜群の題材をベースに、スピーディ且つ迫力満点のアクションと人情ドラマ、笑いにホンノリとしたロマンスに親子愛と、娯楽映画に必要な要素を漏れなく&バランス良く盛り込んだ、「これぞ大衆娯楽でござい!」って感じの一本に仕上がっている。大作らしい風格とスケールを持っていた本家から比べれば確かにこじんまりとした印象も否めないが、そこがまた肩を張らずにサクっと楽しめる小品としてのバランスを保つ良い効果を。何度観ても楽しめる安心感溢れる一本で。

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黄麒英を演じたのは、『レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳』のドニー・イェン。息子に対し深い愛情を持って厳しく接する父親役を、いつものギラギラを若干控え大人の面持ちで好演。“役者ドニー・イェン”を見せつける一方で、息子を差し置いて披露する電光石火の無影脚でアクションスターとしての凄味も存分に。また、女の子ながらも黄飛鴻を演じたツァン・カーマンの類稀なる身体能力と演技力にも驚かされる。
しかしながら、そんな無影脚親子以上に印象を残すのが実質的な主人公である鉄猿ヤンに扮した『香港国際警察/NEW POLICE STORY』のユー・ロングァンと、暗い過去を持つヤンの助手シューランに扮したジーン・ウォンの御二方。誠実を絵に描いたようなヤンと淑やかさと強さを併せ持つシューランの、絶対的な信頼関係と敢えて口にずとも重々伝わる愛情が、本作に大人のシットリ具合を加えた最大の要因なんだろうなぁと。「こんな大人になりたいなぁ」と、人生折り返しをとっくに過ぎちゃってるのに思った私でしたとさ。

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この親にしてこの子あり

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posted by たお at 10:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■わ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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