2011年 アメリカ映画 91分 コメディ 採点★★★
上とは親子ほどに歳の離れた三兄弟の末っ子なもんで、身近に似た世代の家族がいるって環境が想像つかない私。家に居ても暇だから日長一日外で遊び呆ける風来坊みたいな子供だったのも、きっとそういう兄弟がいなかったからなんですかねぇ。うちの子供らがなんだかんだ一緒に遊んでいる姿を見ると「兄弟って良いもんだなぁ」と羨ましく思える反面、些細な事で大喧嘩になる様に「絶交したくても出来ない友達みたいなもんか?」と思ったりも。
【ストーリー】
大手広告代理店に勤め成功を収めていたが、大スポンサーからアル・パチーノをCMに起用するよう迫られ困り果てていたジャック。そこへ感謝祭を一緒に過ごそうと、双子の妹ジルがやって来る。変わり者でトラブルメーカーのジルに翻弄されイライラを募らすジャックだったが、そんなジルにアル・パチーノが一目惚れ。なんとしてもアル・パチーノのご機嫌を取りたいジャックだったが…。
『素敵な人生の終り方』のアダム・サンドラーが一人二役を演じた以外は、概ねいつものアダム映画だったドタバタコメディ。監督は、もちろんいつものデニス・デューガン。
ラジー賞を総なめにしたことでも話題となった本作だが、当該の賞が所謂“駄作”に贈られるってのよりは、満載のツッコミ所を皆でつっついて楽しむ“鍋映画”に与えられる賞だと思ってるので、この受賞は妥当かなと。まぁ、あんまり美味しい鍋ではありませんでしたけど。
“アダム・サンドラーの女装”って飛び道具に目を奪われがちだが、変わり者であっても大切な家族に変わりない家族愛の物語という定番のテーマに、“どんな人でも誰かに必要とされている”というアダム映画らしい前向きさたっぷりだった本作。地元に帰ったジルが、周囲にバカにされながら一人寂しく食事をするシークエンスからの流れは非常にアダムらしい優しさに溢れており、“アダム・サンドラーを観たい!”というこちらの希望をほぼ叶える作品に仕上がっている。
ただまぁ、その“アダム映画らしさ”ってのに自分から寄せに行ってる印象が多少感じられるってのは、ちょいと気になる所でも。
“一人二役映画”っていうと、芸達者っぷりをアピールしたい
一方、本人役で登場する『ボーダー』のアル・パチーノ。“コメディ初出演”って謳い文句通り、確かにコメディ映画でアル・パチーノを観た記憶はほとんどないんですが、ノーメイクで『ディック・トレイシー』に出てるかのような緊張と笑いのギリギリにあるやり過ぎ演技が売りなだけに、違和感は全く無し。
その他、『アダルトボーイズ青春白書』のデヴィッド・スペードに『ポルノ☆スターへの道』のニック・スウォードソン、アレン・コヴァート&ピーター・ダンテ&ジョナサン・ローラン&ジョン・マッケンローらいつもの方々や、『ウェインズ・ワールド』のダナ・カーヴィ、ただ居ただけの印象もあった『バットマン ビギンズ』のケイティ・ホームズに、本人役でちょろりとジョニー・デップらも出演。考えてみたらサブタレ初のジョニー・デップ出演作レビューが本作ってのもアレな感じしますが、それはそれでサブタレらしいなぁと自分で思ったりも。
で、お楽しみのロブ・シュナイダーなんですが、セリフとして登場するものの姿は見当たらず。IMDBには役名も当てられてるんですが、こっちが気付かないほど埋もれてしまうような方とは到底思えないので、きっと出てないのではと。
ジル役をロブにやらせてもよかったのかなぁと
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
見逃したか?? と思ったのですが、たおさんも気付かなかったという事は、出てないってことですよね。
そういう事にしておきます(笑)
もし万が一出てたとすれば、女装のデヴィッド・スペードなんで目じゃないほど目立ってるはずですしねぇ、彼ならw
私は一人っ子なのでどんなんでも兄弟がいるのが羨ましいですね〜そんな目線で観てました。
それにしてもアル・パチーノ様には笑わせてもらいましたわ〜
アル・パチーノって、冷静に考えるといつもコメディギリギリの存在感なんですよねぇw