2012年06月10日

素敵な人生の終り方 (Funny People)

監督 ジャド・アパトー 主演 アダム・サンドラー
2009年 アメリカ映画 146分 コメディ 採点★★★

シュワルツェネッガーが普段からポルシェを素手で引っくり返してるわけじゃないのと同様に、コメディアンも別に普段から面白くて社交的なわけじゃないんですよねぇ。むしろ真逆の人の方が多いらしいですし。ただまぁ、ファンってのはスクリーンやテレビでの姿を四六時中期待してるので、ちょっとでもその期待から外れると「なんてお高くとまった嫌な奴なんだ!」と怒られたりも。勝手な話なんですけどねぇ。

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【ストーリー】
急性白血病を患い余命宣告を受けた人気コメディアンのジョージ。自らの原点であるスタンダップコメディアンとして余命を全うしようと決意したジョージは、若手コメディアンが集まるコメディクラブのステージに立ち、そこで売れない若手コメディアンのアイラと出会う。アイラの才能を認め助手として採用したジョージは、充実した余生を過ごす為に様々なことに挑戦、昔の恋人との再会も果たす。そんな中、思いがけない奇跡が彼の身に起こるのだが…。

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無ケーカクの命中男/ノックトアップ』のジャド・アパトーが、かつてのルームメイトであるアダム・サンドラーを主演に迎えて描くコメディドラマ。共演のセス・ローゲンも、製作総指揮に名前を連ねている。
死の宣告を受けたコメディアンが、充実した余生を過ごしつつ、かつての恋人とよりを戻そうとする様を描いた本作。2時間半近いという、アパトー映画らしいコメディ映画らしからぬランニングタイムだが、その大半を夢だけはパンパンに詰まった若手コメディアンがカウチでグダグダやってるシーンに費やされているので、別に苦にはならず。なんとも残念な作品が代表作となってしまった大物コメディアンや、売り出し中の若手の姿など、コメディアンの内幕劇として非常に興味深い内容に。
ただまぁ、前半部のコメディアン版ときわ荘の部分が面白かっただけに、本筋である昔の恋人との物語に一種の蛇足感も。というか、まるで別の映画をくっ付けたかのような印象。“余命宣告を受けた大物コメディアンが、若手と共に原点回帰をする”って物語も、“余命宣告を受けた大物コメディアンが、昔の恋人とよりを戻そうとする”って物語も面白いだけに、どっちかに絞った方がスッキリしたのかなぁと。ただでさえ重めの題材を、ヤヌス・カミンスキーのカメラが更に重くしたって印象もありましたし。

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主人公のジョージに扮したのは、『ウソツキは結婚のはじまり』のアダム・サンドラー。そこそこエゴイストでそこそこ嫌味な、いかにも“成功した人”って感じの役柄をナチュラルに好演。素のコメディアンって役柄なのでいつもの人柄を期待すると食い足りないが、どこかしら子供じみた言動に“ジョージ=アダム・サンドラー”って感じがハマってたなぁと。
一方のアイラに扮したのは、『グリーン・ホーネット』のセス・ローゲン。素直でお人好しな可愛げを持つ反面、女性関係に関しては中学男子並みの痛々しさを発する、まぁいつものセス・ローゲンなので非常に安心。その他、今回は比較的美人モードで撮られていた『フィリップ、きみを愛してる!』の嫁アパトー、レスリー・マンや、少なめの出番ながらもセスらと息の合った妙演を見せる『マネーボール』のジョナ・ヒル、本作では音楽も担当している『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』のジェイソン・シュワルツマンに、『ハンナ』のエリック・バナなど錚々たる顔ぶれが集結。もちろんアパトーさん家の娘さんらも、両親に囲まれリラックスしきった素の演技を披露。
また、業界内幕物ってこともあってか、ジェームズ・テイラーやエミネム、『エターナル・サンシャイン』のサントラでも知られるジョン・ブリオンらミュージシャン勢に、『ビバリーヒルズ・コップ』のポール・ライザーや『スペル』のジャスティン・ロング、サタデーナイト・ライブ組のノーム・マクドナルドなど、名前を挙げるだけでいつもの記事の長さになりそうなほどのゲストが出てるのも魅力かと。

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普通の人じゃないから人を楽しませられる

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posted by たお at 23:59 | Comment(6) | TrackBack(7) | 前にも観たアレ■さ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは♪
ほんと別の映画をくっつけたみたいでしたよね。
余命宣告を受けてという設定じゃなくても?と思ったりして、、、
Posted by yukarin at 2012年07月04日 23:57
yukarin様、こんにちは〜♪
どっちか一方の話でも良かったかもしれませんねぇ。
Posted by たお at 2012年07月07日 12:43
>ただまぁ、前半部のコメディアン版ときわ荘の部分が面白かっただけに

こんな映画が面白いと思える感性がすごいですね。
後半同様に前半もクソだと思います
Posted by 信じられない at 2012年09月04日 04:50
信じられない様、こんばんは
“どんな映画でも面白いと思う人もいれば、つまらないと思う人もいる”ってのが当たり前だと思ってたんですが、「オレ様がつまらんと思う映画はクソだ!だからそんな映画を面白いと思う人間もクソだ!」って理屈なんでしょうかねぇ。
あれまぁ。
Posted by たお at 2012年09月04日 23:09
>コメディアンの内幕劇として非常に興味深い内容に
アダム・サンドラーもセス・ローゲンも、元々がスタンダップ・コメディをやっている人なので、そんな姿が見られてとても嬉しかったです。

>普通の人じゃないから人を楽しませられる
「ファニー・ピープル」と言うタイトルのほうが、「素敵な人生の終り方」よりもずっとずっと本質を突いてますよね!!
Posted by 哀生龍 at 2012年09月06日 06:37
哀生龍さま、こんにちは〜♪
その場に居た人間だからこその物語で、非常に面白く観れましたねぇ。
邦題に関しては、「人生終ってねぇじゃん!」って思ったなぁと。
Posted by たお at 2012年09月20日 11:15
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