1984年 アメリカ映画 101分 アクション 採点★★
10月に公開が迫った『エクスペンダブルズ2』。スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リーらが再び顔を合わせるってだけでも嬉しいのに、今度はチャック・ノリスにジャン=クロード・ヴァン・ダム、ドルフ・ラングレンと空手バカ一代が3人も揃う“空手三ばか大将”状態になってるってのも非常に嬉しい限りで。ってなわけで、公開を前にとりあえずチャック・ノリスあたりから予習を始めておこうかと。一時期劇場でまとめて観て以来、ずーっとご無沙汰でしたし。
【ストーリー】
ベトナム戦争中に捕虜となり、辛くも脱出に成功したブラドック大佐。10年後、米兵捕虜の存在を認めないベトナム側との交渉に向かった上院議員と共に現地に赴いたブラドックは、アレコレあって捕虜の存在を確信。帰国のフリしてベトナムへ舞い戻り、捕虜を助け出しドヤ顔をキメる。
『ランボー/怒りの脱出』のパクリと誤解されがちだが、製作されたのはこっちが先だったりするベトナム戦争捕虜奪還アクション。メガホンを握ったのは、シリーズ屈指の傑作である『13日の金曜日・完結編』や、気の効いたゴア描写満載だった『ローズマリー』のジョセフ・ジトー。まぁ、あの二本が面白かったのは、監督の手腕ってよりは特殊メイクのトム・サヴィーニが凄過ぎたからなんですけど。
『地獄の7人』からドラマを差っ引いてひたすらアクションに注力した、“洗練”という言葉から最も遠い位置に居るキャノン・グループらしい仕上がりの本作。最近では味わう事の出来ないこの泥臭さが、なんとも心地良い。回想ばっかりの序盤に、最大の敵があっさり倒される中盤、ドタバタしたアクションの末に奪還した捕虜を前に主人公がドヤ顔して唐突に終わる終盤と、ペース配分が幾分個性的なのが特徴。「なんとかする」か「なんとかなる」だけで局面を乗り越え続ける主人公や、車で追って来る追手を船で振り切ったはずなのに、次のシーンではその追手が素知らぬ顔して船に乗船してたりする、登場人物も幾分個性的なのも特徴かと。
主人公のブラドックに扮したのは、『最後のブルース・リー/ドラゴンへの道』でブルース・リーと戦ったと言う輝かしい勲章を持つチャック・ノリス。“元世界空手ミドル級チャンピオン”という肩書の割にそれっぽい見せ場が乏しかった本作ではありましたが、牧羊犬のような面持にこれまた牧羊犬のような胸毛と、ぱっと見害のなさそうな風貌でいてやってる事は傍若無人というギャップが魅力。このブラドック役が“オレの中での当たり役”となり、ちょくちょくベトナムにちょっかいを出すシリーズ作となることに。
その他に、『ブレードランナー』のM・エメット・ウォルシュや、『ゴースト・ハンターズ』のジェームズ・ホン、『スターシップ・トゥルーパーズ』のレノア・カスドーフらがキャスティングされているが、やっぱり注目はドライバー役とスタントマンとして参加している『ユニバーサル・ソルジャー』のジャン=クロード・ヴァン・ダムかと。まぁ、どこに出てたのかサッパリ分かりませんでしたけど。もしかしたら港でのカーアクションシーンで、チャック・ノリスが運転するトラックに飛び乗って来るチンピラが彼なのかもと憶測。
ジャングル+ヘリ+M16で大体ベトナムに
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