2009年 アメリカ映画 89分 ホラー 採点★★
ちょいと困ったことになっても、すぐに周囲の人が助けてくれる人っていますよねぇ。「どうしたの?大丈夫?手伝おっか?」って。で、なんだかんだで上手く行く。いいなぁ、そういうの。やっぱり普段から人見知りが激しく、知らない人が近くに居るだけで完全バリアを貼ってしまうような私みたいな人間には声を掛け辛いんでしょうねぇ。今から人見知り治せっかなぁ?
【ストーリー】
ある悪夢を切っ掛けに、不可解な現象に悩まされるようになった女子大生のケイシー。そんな中、幼い頃に自殺した母親の遺品から、自分には胎内で死亡した双子の兄がいたことを知ったケイシー。そして、その双子の兄の死は、彼女の祖母から続く呪いのせいであることも知った彼女は…。
『臨死』『ブレイド3』のデヴィッド・S・ゴイヤーが脚本と監督を手掛けた、この世に生れ出ようとする悪魔と女子大生の戦いを描いたオカルトホラー。製作には『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』のマイケル・ベイも。
オーソドックスながらもおどろおどろしい雰囲気を持つ好発進を見せる本作。子供やそれにまつわるエピソードの使い方も上手い。地味ながらも面白いホラーになりそうな気配こそあったのだが、その地味さにマイケル・ベイが痺れを切らしたのか、因縁が明らかになる後半から途端に見せ場ばかりが派手になり、それと同時に話が散らかり始める残念さったら。クライマックスなんか、ほとんど悪魔と肉弾戦みたいな感じでしたし。そういう映画にしたかったのなら、最初っからレニー・ハーリンとかに任せれば良いのに。そんな支離滅裂さもあってか、結局自分の一族に関わる問題なのに、不用意に他人を大勢巻き込む女の話にしか見えなくなることこの上なしって感じの一本に。
やたら他人を巻き込む主人公に扮したのは、『クローバーフィールド/HAKAISHA』のオデット・アナブル。「あれ?こんなにスタイル良かったっけ?」って思えるほど抜群のスタイルを持っていた彼女ですけど、作り手もその辺をよく分かってるのか、これでもかってほど彼女の全身をカメラに捉えてたのが見所だったかと。
一方、そんな彼女に巻き込まれたユダヤ教のラビに扮したのが、『ザ・ウォーカー』のゲイリー・オールドマン。エキセントリックな役柄が多い彼ですが、子供の頃から変わってなさそうなクシャっとした笑顔が素敵なんで、こういったソフトで優しい役柄も非常に似合うんですけど、如何せん何のドラマもない役柄だったので「なんでゲイリー・オールドマンに?」って疑問ばかり募る、非常に残念なキャスティング。
その他、『パンドラム』のカム・ジガンデイや、二人暮らしの父娘の設定なのに途中から存在が空気になる『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のジェームズ・レマー、『マイティ・ソー』のイドリス・エルバに、『ファースター 怒りの銃弾』のカーラ・グギーノらといった、なかなか豪華な顔ぶれが。まぁ、概ね巻き込まれてただけでしたけど。
これが本作最大のクライマックスなのかと
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