2012年04月21日

キューティ・バニー (The House Bunny)

監督 フレッド・ウルフ 主演 アンナ・ファリス
2008年 アメリカ映画 97分 コメディ 採点★★★

私の知り合いに、普段は男いらずの強い女子ってキャラなのに、好みの男性が現れると周囲がドン引きするくらい媚びまくる女に豹変する人が。でもまぁ、そういうことを恥ずかしげもなく出来るってのは、生きる上でのある種の才能なんでしょうねぇ。「そういうことはしない!」と強い意志を持ってる人よりも、「やりたいけど、恥ずかしいしちょっと意地もあるから出来ない」って人の方が多かったりするんでしょうし。

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【ストーリー】
プレイボーイマンションで何不自由ない生活を送っていた、プレイボーイバニーのシェリー。しかし、27歳の誕生日を迎えた途端、「バニーやるには年寄り過ぎ!」とマンションを追い出されてしまう。路頭に彷徨うことになったシェリーだったが、たまたま立ち寄った大学の女子寮の寮母として働くことに。だがその寮はモテない女子ばかりが集まる不人気寮で、数日中に寮生を30人増やさないと廃寮が決定していた。事情を知ったシェリーは、これまで培ったモテモテテクニックを駆使して寮生獲得に奮闘するのだが…。

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アダム・サンドラー、アレン・コヴァート製作で贈る、とりあえず空元気にだけはなれる前向き系コメディ。メガホンを握るのは、『アダルトボーイズ青春白書』の脚本も手掛けていたフレッド・ウルフ。「プレイメイトがマンションを追い出されたらどーなっちゃうんだろー?」と、製作総指揮も務めるアンナ・ファリスがふと思ったことが本作を作る切っ掛けだったとか。
女子版デルタハウスみたいなダメ寮を救う為、薹が立ったプレイボーイバニーが一肌脱ぐ様を描いた本作。とりあえず“自分らしいのが一番”ってテーマにフンワリと着地するが、ロマンスの相手がチャラい男子ばかりなので、「チャラいの楽しー!」ってのが前へずんずん出てくるチグハグ感。また、“いい年してバニーやってる”っていう主人公の特異性が活かされているわけでもなく、全体的に面白そうなネタの上っ面だけをなぞったような印象も。
ただまぁ、緩急付けられた笑いの数々はどれも面白く、アレコレ考える隙なく笑ってる内に映画が終わってるんで、サクっと楽しむコメディとしてはうってつけの一本。笑いのネタもアダム映画らしいものばかりってのも好みだったので、振り返ると不満も出てくるが、好きなタイプの一本でしたよと。

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主人公のシェリーに扮したのは、『ホット・チック』『Gガール 破壊的な彼女』のアンナ・ファリス。どんなに露出を高めようと色気よりも愛嬌が勝る彼女なので、どんな逆境も前向きさのみで乗り切ろうとする主人公にピッタリのキャスティング。ただまぁ、その愛嬌のある顔立ちと笑いのセンスが好みの女優だったんですけど、唇を中心にちょいといじくっちゃったようで、画面に出てくるのが私の好きだったアンナ・ファリスとは別人のようだったのが残念でしたねぇ。まぁ、“薹が立ったプレイボーイバニー”って感じだけは十分伝わってきましたが。
また、キャラ重視の作品だけあって『スーパーバッド 童貞ウォーズ』のエマ・ストーンを筆頭に、『マイティ・ソー』のカット・デニングス、デミ・ムーアの顔のパーツをブルース・ウィリスの輪郭の中心よりにギュッと集めたホステージ』のルーマー・ウィリス、アダム映画にちょくちょく潜んでるデイナ・グッドマンら、女子寮の面々が濃いめのキャストで揃えられているのも魅力。
その他、『俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル』のクリストファー・マクドナルドに、プレイボーイ社の総帥ヒュー・ヘフナー、チェヴィー・チェイスの“ナショナル・ランプーン”シリーズでもお馴染である『ダーティファイター』のビヴァリー・ダンジェロ、トム・ハンクスから笑いのセンスだけを抜き取ったような『11:14』のコリン・ハンクスらも出演。まぁ一番嬉しかったのは、ニック・スウォードソンにジョナサン・ローランのカメオ出演だったりするんですが。「あぁ、今アダム映画観てるんだなぁ」って感じがしましたし。

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努力してみる姿勢は大事かと

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posted by たお at 14:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■か行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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