1991年 香港映画 106分 アクション 採点★★★
若い子とジャッキー映画の話をしていると、「ジャッキーってスタント全部自分でやってるんですよね?」と輝き切った目で聞かれちゃって、答えに窮する時があるんですよねぇ。確かに落ちたりぶら下がったりと命がけのシーンの多くを自身でこなしてますけど、明らかにこれは違うってのも少なくはないですよねぇ。ただまぁ、“プロレスはガチ”“スタローン最強”ってのと同様に、ある種の幻想の上に成り立っている物でもあるんで、そんな時は「そうらしいね!」と大人の対応を心掛けている私。
【ストーリー】
ナチスが隠した大量の金塊を探し出すよう依頼された“アジアの鷹”ことジャッキー。中国人歴史家のエイダ、金塊を隠した軍人の孫娘エルサ、日本人露天商のももこらとサハラ砂漠へと向かったジャッキーであったが、彼らの前に謎の敵が立ちはだかり…。
『サンダーアーム/龍兄虎弟』の続編。スペインからモロッコと、ロケーションの特徴を活かしたアクション・アドベンチャーに仕上がってた一本に。
“ナチスの秘宝”っていう文字にしただけでもワクワクする題材を、アクションたんまり笑いもたんまりで作り上げたジャッキー映画のお手本のような本作。確かに、「この人らって結局なに?」ってキャラがいたり、敵役に圧倒的な強さってのを感じられなかったり、三者三様のヒロインがただの同行者になってたりと難点もちらほら。ただまぁ、多彩な舞台で繰り広げられる笑いとしっかり絡められたアクションの数々が、それらの難点をあっさり帳消しにしてくれるのは流石。クライマックスの大掛かりなアクションにしろ、道中繰り広げられる小さなアクションの数々にしろ、驚きと笑いを同時に作りだすこのレベルの高さは、まさに脂ののり切っていたこの時期のジャッキー映画でしか味わえない面白さ。ホントこの周辺10年間ほどのジャッキー映画って、目をつぶって適当に手に取ってもまずハズレを引く事のない絶頂期なんだなぁと。
高度なアクションをこの顔で締めくくれるのって、ジャッキーかドリフくらいでは
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
ジャッキーが1980年代にハリウッドで成功して欲しかったといつも思います。
アジアのスターは欧米のスターに比べて、どうしてもスタート地点で遅れます。
不利ですね・・・・。
この映画は楽しめました。
巨大な扇風機の強風の中で闘う場面は、他の映画のアイディアなんですか?
>不利ですね・・・・
ただジャッキーは、最初のアメリカ進出失敗後にそれを教訓にしたのか、神がかり的な作品を連発したので、それはそれで良かったのかなぁと。あの頃の作品をハリウッドで作れたかどうかも疑問ですし。
>巨大な扇風機の強風の中で闘う場面
ちょっと思い付かないですねぇ。足元でファンが回ってるとか、レイダースみたいに飛行機のプロペラを背中にアクションするってのはありましたが。