もちろんゾンビがむしゃむしゃお食事するだけの話なんかではなく、ゾンビ渦に見舞われた社会状況と人々の姿をしっかりと描いたうえで、今後なかなかドロドロしてきそうな人間ドラマを中心にドンと据えて作られているので、ゾンビが苦手な人が出てくる度に目を背けていても中心となるドラマはちゃんと堪能できる、ゾンビ物としてもドラマとしてもなかなか理想的な仕上がり具合。この辺は、クリエーターであるモンスター映画を知り尽くす『ブロブ/宇宙からの不明物体』のフランク・ダラボンならではの面白さってところか。ゾンビ映画でおなじみのシチュエーションを描いてたりと、マニアらしい細かい配慮も嬉しい。エピソードによっては“ゾンビ版デスパレートな妻たち”みたいな主婦層狙いの物語があったりと、バラエティ豊かなのも魅力かと。
『ラブ・アクチュアリー』で一度は真似したい告白法を披露していたアンドリュー・リンカーンに、ちょっと男前のえなり君みたいなスティーヴン・ユァン、今後の火種っぷりに期待が持てる『ゴーストライター』のジョン・バーンサルらを中心に、『ミスト』等ダラボン組のローリー・ホールデンにジェフリー・デマン、『ファイナル・デッドブリッジ』のエマ・ベルや『スーパー!』のマイケル・ルーカー、『パンドラム』のノーマン・リーダスらゲスト勢も含め、なかなか重みのあるキャスティングも大きな魅力。
如何せんまだ観始めたばかりですし、描かれてない部分や謎も多いだけにTVシリーズにありがちな“風呂敷を広げ過ぎて取り返しがつかなくなる”って危険性もな気にしろあらずではあるんですけど、今のところはとっても面白いシリーズですねぇ。私が観てる所まではゾンビ渦の原因が描かれてないんですが、その辺は“惑星爆発による放射線の影響”とか“害虫駆除装置の超音波の影響”とか“地獄が一杯になったから”とか“よくわかんねぇ”ぐらいで済ませてもらいたい気も。あんまり細かく設定しちゃうと、途端に恐怖感とか魅力とかが薄れてしまう可能性もありますし。でもまぁ、なんとなく“軍部がやらかした”って方向に行ってしまう感じもしないわけでもないですねぇ。ダラボンそういうの結構好きそうですし。まぁ、それもこれも後のお楽しみってことで。
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タグ:雑記
わーい、やっと観てもらえましたっ。
私も大好きで、放送を待ちかねこれを観る為に
FOXチャンネル契約したようなもんです。
この、ゾンビも人間ドラマもきっちり。
っていうのが、理想中の理想ですから、このドラマはもう至福です。
腐敗臭が漂ってきそうな描写が多いのに、
人間性の腐敗が生存をかけたぎりぎりのところで
安易に逃げたり流されたりせず、真っ直ぐ描かれてるから、この状況ならそれもありかも、と納得してしまう強さがこのドラマにはあると思います。
だからなんか毎回正座して観ちゃうんですよねー。
常々気にはなってたんですが、如何せん飽きっぽいのでシーズンを通して付きあえるか不安だったんですが、これだけ面白ければ大丈夫そうですねぇ。
ゾンビ渦が及ぼす社会状況の変化や人間模様をちゃんと描いて、そこに人間ドラマを生みだす上手い作り方で。
こりゃぁ先が楽しみだ!