ムカデ人間 (The Human Centipede (First Sequence))

監督　トム・シックス　主演　ディーター・ラーザー
2009年　オランダ映画　90分　ホラー　採点★★

「モーターで発電機回して、それで出来た電気でモーターを回せば永久機関になんじゃね？」。小学生の頃って、そんなアホ丸出しの閃きにちょいとワクワクしたもので。いやぁ、無知って無敵ですねぇ。



【ストーリー】
ドイツ郊外で車のパンクで立ち往生してしまった、アメリカ人旅行者のリンジーとジェニー。彼女らは森の中に一軒家を見つけ助けを求めるが、そこに住んでいたのは人間の口と肛門を繋ぎ合わせてムカデ人間を作る野望に取りつかれた狂った外科医、ヨーゼフ・ハイター博士であった…。



“口を肛門に繋げてムカデ人間を作る！”、その見た目インパクト一本勝負の変態系ホラー。出オチ系ホラーとも言えますが。
「消化器官が三人分あるんじゃ意味なくね？」と思わなくもないが、要は他人のウ○コを強制的に食わせるシステムの話なのでその辺は特に問題にならず。まぁ、それはそれで大問題ですけど。そんな“ウ○コ食いシステム”の変態性のみで出来てる作品ではあるものの、“異国で大変な目に遭う”系ホラーとしても案外しっかり作られており、常識と思ってたことが全く通用しないって怖さも味わえる一本に。「この博士抜きでシリーズ化出来るのか？」と思えるほど、ハイター博士の狂いっぷりも見事。
ただまぁ多少遠慮しちゃったのか、繋げてからのめくるめく変態ワールドが開花しきれてないトーンダウンっぷりは残念。発想の出発点だったであろう“ウ○コ食いシステム”も一回活用されるのみであるし、肝心の繋ぎ目も包帯に隠され全く映らないってのはちょいと弱気に見えてしまう感も。なんというか、暴走する前に我に返ってしまった変態って感じ。あとまぁ、これは日本人だからこその問題なんでしょうが、ただでさえセリフのあるキャラが少なくなる中盤以降、荒ぶる関西人がどんどん前に出てきちゃって、それが変態性をかき消してストレートな笑いに転化してしまったのも残念。大いに笑わせては貰いましたけど、本来生み出されるはずの笑いの質とはちょいと違うのかなぁと。


要はプレイの一種

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Comments

こんにちは♪
全く悪趣味な作品ですけど、ハイター博士のキャラがなんとも言えず...
どうせここまでやるのなら、包帯なしで潔く...と思ったけど俳優さんが無理か^^;

Posted by yukarin at 2012年04月03日 13:46

手術のシーンもつなぎ目も見せないって
この手の映画でいつもなら不満に感じてしまいそうなところ、
ハイター博士の狂いっぷりと関西人の彼のおかげか
満足できてしまいました。

二作目はかなりグロいらしいけど
どうなんでしょうねぇ。
博士がいないのは寂しいな。

Posted by kenko at 2012年04月05日 00:16

yukarin様、こんにちは〜♪
他人のお尻に顔をくっつけてなきゃなんないってのは非常に酷な話ですけど、まぁそんな映画に出たんですからねぇ＾＾；

Posted by たお at 2012年04月05日 10:07

kenko様、こんにちは〜♪
なにやら次回作では12人を繋げるらしいんですけど、最終的には輪になってマイムマイムでも踊るんですかねぇ。

Posted by たお at 2012年04月05日 10:08