1985年 アメリカ映画 108分 アドベンチャー 採点★★★
推理小説ってのがイマイチ苦手なもんなので、アガサ・クリスティはおろかシャーロック・ホームズすらきちんと読んだことのない私。なにしろ“灰色の脳細胞”には程遠い、“ツルッツルの脳細胞”の持ち主なもので。推理映画ってのにも縁遠く、ちゃんと観たシャーロック・ホームズ映画は、ホームズがコカイン中毒の『シャーロック・ホームズの素敵な挑戦』のみって体たらく。でも、ホームズがすっごく頭が良くって、パイプくわえてて、帽子被ってることくらいは知ってますよ。充分ですよね?
【ストーリー】
若き日のホームズとワトソンは、恩師の謎の死によって明らかになったエジプトの邪教集団に立ち向かう。
「愛読者が大喜びの仕掛けがあちこちにあるんだろうなぁ」と、観る度になんとなく羨ましく思う一本。スピルバーグのアンブリンによる作品だが、スピルバーグ色よりは、男の子の冒険物ばかり書いている気さえする脚本のクリス・コロンバス色が色濃く出ている。規模こそは小さいが、ワトソンとの出会いから学内での活躍ぶりまでを当時のロンドン風味をたっぷりに描く前半部こそ魅力的で、次への展開が非常に楽しみなワクワク感も大きいのだが、物語の背景が明らかになっていきエジプトの邪教やら巨大な地下ピラミッドやらの様々な要素が現われる後半になると、別にホームズじゃなくてもいいただの“ちびっ子アドベンチャー”になってしまうのは惜しい。「あれも、これも」と欲張った結果にホームズが押しつぶされる形に。
それでも80年代のちびっ子アドベンチャーにしては扱う事件が陰惨で、何の救いもない結末は特異で、20年以上経った今でもなんとなく心の隅に残り続ける一本に。
公開当時は「全然魅力的じゃない!」と叩かれたホームズ役のニコラス・ロウだが、その顔の中央にラージヒルの様に伸びた鼻筋が、なんかレノン家っぽくてよい。クセのある顔なのでホームズのようなメジャーを演じるには荷が重かったのかも知れないが、個人的には嫌いじゃない顔。これっきり観てないなぁと油断してたら、『ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』で発見しビックリする羽目に。
ニコラス・ロウを始め、若いんだけどお爺ちゃんみたいなワトソン、強烈な向かい風を受けているマリアンの様なヒロインと、揃いも揃って個性的な顔ぶれのキャスティングも印象に強い。邪教の信者が全員ピート・ポスルスウェイトに見えたのは私だけですか?
このCGでも腰を抜かした良い時代
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古い記事を発掘してくださってありがとう♪
ピート・ポスルスウェイトは黒マントというか黒装束似合いますからねぇ・・・見間違えても仕方ありません(笑)
>扱う事件が陰惨で、何の救いもない結末は特異
見た時には、面白かったという印象だけを残し、中身はさっぱり覚えてなかったんですが、改めてみると結構子供向けとしては確かにそんな感じですね
主人公のボケらぁっとした顔が印象的で、ちーっともかっこよくないのに妙に覚えてるんです
私もこの人が出たらすぐにわかるだろうと色んな作品で探していたんですが、みつけられなくて役者やめちゃったのかなー?なんて思ってました。
続けてたんですねぇ・・・良かったよかった
50人くらいのポスルスウェイトが刃物片手に追っかけてくるのは、結構悪夢です。
私も内容すっかし忘れているくせに「面白かったなぁ」と記憶していたので鑑賞し直しましたが、結構陰惨でビックリ。ビックリした記憶だけが色々変換して「面白かったなぁ」になったんでしょうねぇ。
私には結構おもしろかったです(^V^)
リンクとトラックバック貼らせていただきました!!
>ニコラス・ロウとジェレミー・ブレットの鼻が似てません?
うーん・・・^^;
ホームズ好きには、モリアティ誕生秘話とかたまらないんでしょうねぇ^^
ホームズを知らなくても、充分楽しめましたが♪