2012年03月01日

問題はそこではないんじゃないかと

なにやら話題になっておりますねぇ。『ドラゴン・タトゥーの女』のモザイク問題。詳しくはコチラを読んで頂くとして、私なんぞは「どうせソフト化の際に再修正するんでしょ?」と思いながら観てたんで特に気にはならず、せいぜい「今日も映倫元気だなぁ」って程度の風物詩的な印象しかなかったんですけど、気になる人にはとっても気になったようで。

で、そんな声が思いのほか多かったのか、その要望にこたえる形で“無修正版”たるものを都内一館限定で上映するとのこと。んー…、それって重要なのかい?
確かに「モザイクがあるとかえってイヤラシイ!」ってのも、「二人が合いを交わす大事なシーン!」ってのも分かるんですけど、別にそこが作品上最も重要なシーンじゃないんじゃないのと。もちろん「モザイク万歳!」なんて斬新過ぎる意見など述べるつもりなんかは全くありませんし、見れるものは何でも見たいって性分な私。ただ、一連の流れで特に気になったのが、配給会社の「若いファンに楽しんでもらう為に、R15+でいけるよう修正した」ってとこ。ホラー映画だったらどれか一つでも該当すればアウトであろう連続猟奇殺人も近親レ○プもア○ルレ○プも問題ないけど、チ○ポと陰毛の映るセックスシーンだけはダメっていう、内容度外視であるレイティング基準のデタラメさもさることながら、これが映倫の指導ではなく配給会社が率先して行ってるっぽいってとこも問題。端から喧嘩するつもりなし。センセーショナルな題材を扱った作品を、波風立てずに世に出そうって姿勢は違うでしょと。R18+ならそれを逆手にとってやりたい放題やればいいし、興業収入上どうしてもR15+にするなら、日本以上にデタラメなレイティングシステムがあるアメリカでスピルバーグがやったみたいに屁理屈並べて無理やり公開すればいいのに。

如何せん寝起きなもんで文章がまとまってないんですが、何よりもイヤだなぁと感じたのが、この問題を利用したマッチポンプ的な話題作りのやり方や、最終的に“モザイクを入れなきゃならないほどのセックスシーンがある映画”って部分だけが注目される作品に落ちぶれてしまうってとこなんですよねぇ。

↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
blogram投票ボタン   


タグ:雑記
posted by たお at 09:22 | Comment(2) | TrackBack(0) | 映画雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
映画配給会社の勝手なカット、ったら『バン ディットQ』とか過去にも色々ありましたが、 こういう自社検閲っか自主規制を映画でやって しまう神経はホント、理解出来ません。っか、 よくD・フィンチャーがこんな事を許可したも のだと思いましたが… たお様の仰る通り、 「モザイクを入れなきゃならないほどのセック スシーンがある映画」 って「商品」にしてしまってまで商売に徹し てるんだったら二度と映画本編を「作品」って 言って欲しくないですわ…
Posted by USA-P at 2012年03月07日 20:25
USA-P様、こんにちは〜♪
問題作を波風立てないように公開しようって根性が、端から間違ってると思うんですよねぇ。しかも、今度はそれを逆手にとって上映。内容度外視。作品自体は個人的にアレだったので“怒り心頭”ってわけでもないんですけど、この状況に呆れ返ってしまいまして。。。
Posted by たお at 2012年03月09日 11:55
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック