2012年02月25日

30アサルト 英国特殊部隊 (Age of Heroes)

監督 エイドリアン・ヴィットリア 主演 ショーン・ビーン
2011年 イギリス映画 90分 戦争 採点★★

低予算の映画でも、それなりに名の知れたスターをゲストに呼べばいっぱしの映画のように装う事が出来たりしますよねぇ。一時期のデ・ニローロみたいに、本職が“ゲスト俳優”な人もいますし。もしかして、最近のショーンはその路線を狙ってるのかも知れませんねぇ。楽に稼げそうですし。ただまぁショーンの場合は、主役扱いのゲストになっちゃったりするんで、あんまり楽はさせてもらえてなさそうなんですけど。

aghe1.jpg

【ストーリー】
第二次世界大戦下のイギリス軍。ドイツ軍の最新鋭レーダー装置の奪取を命じられたジョーンズ少佐は、精鋭らを招集しコマンド・ユニットを結成。ノルウェーにあるドイツ軍基地を目指すのであったが…。

aghe3.jpg

“ジェームズ・ボンドの生みの親であるイアン・フレミングも関与!”と謳い文句にありますけど、出てるには出てますが別にマティーニ片手に美女を口説いてるわけではないので、過度の期待は禁物の戦争スパイアクション。
軍事機密を奪取せんと結成された英国精鋭部隊とドイツ軍の戦いを描いた本作。如何せん予算にも描き手の才覚にも乏しいので見てくれは寂しいが、それなりの戦闘シーンに現地の美人スパイ、それに軍服姿がビシリと決まってるショーン・ビーンと観たい物が最低限揃っているので、多少贔屓目ではあるが楽しむ事は出来た一本。
ただまぁ、クライマックスから結末にかけての一世一代の尻すぼみ感はなんともかんとも。シリーズ途中で打ち切りの決まったドラマのように、唐突かつフワっと終わる。それもこれも、本来の主人公である脱走兵と通信機器の専門家との間に生まれる友情と、“命を賭けて守るが、敵の手に渡るのなら殺さなければならない”ってジレンマをメインに、兵士たち個々の姿を描かなければならなかった所を、スペシャルゲストのショーンの出番が増えに増えちゃって、肝心な部分が薄っぺらになっちゃったからなんでしょうねぇ。“ショーン・ビーン”を取るか“見た目は地味だけど面白い映画”を取るかの二者択一の上、ショーンを取った作り手の気持ちも分からなくもないんですが、そもそも“ショーンが出ている面白い映画”って選択肢がないってのはどうかと。

aghe5.jpg

そんな戦争アクションとしては随分とアレな作品ではありましたが、ショーンを愛でる分には然程文句もない本作。「優秀な軍人だけど、破天荒な一面もあるのよ!」とハードルを上げられた前フリで登場するショーンでしたが、軍服のハマり具合も、幾分付き過ぎの感じもした顔の肉付きも“頼れる男”としての風格十分。劇中ショーンの活躍で危機を脱したシーンもなければ、「オレに銃を向けたら命はないと思え!」と言いながらも、その直前のシーンで若造に銃を突き付けられスゴスゴ言う事を聞いちゃってるんで泣き言にしか聞こえなかったりもしますけど、風格だけは十分。自分の命を預けるには若干の不安が残りますけど、「あの部隊の隊長カッコイイよねぇ!」と遠くから眺めてる分には文句なし。ただまぁ、“散り様芸人”として(たぶんきっと)名の知られるショーンの死に際をウヤムヤにしてしまった作り手の分かってない具合には、なんとも腹立たしさを感じてしまいましたが。
また、本来の主人公である脱走兵役に、ショーンとは『必殺処刑人』で共演済みのダニー・ダイアが。なんとも煮え切らない役柄を、持ち前の山崎邦正顔で抜群にイライラさせてくれる好演。その他、イアン・フレミング役に『ブラッド』のジェームズ・ダーシー、女スパイ役に『タイタンの戦い』のイザベラ・ミコらも出演。まぁ、この顔ぶれじゃぁショーンの出番が増えまくるのも仕方がないのかと納得も。

aghe2.jpg
ショーンとその他大勢

↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
blogram投票ボタン   

        

        



posted by たお at 11:40 | Comment(4) | TrackBack(2) | 前にも観たアレ■さ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たおさん、こんにちは。

最近うっかり『必殺処刑人』を観てしまったばかりの中、この記事を見て「あ、ショーン映画だ!」と嬉しくなりました。「ショーン映画」って単語も何か変ですが。

いつもは自分が「その他大勢」になってることの多いショーンなので、今回の「ショーンとその他大勢」はかなり珍しいですね。

>「あの部隊の隊長カッコイイよねぇ!」と遠くから眺めてる分には文句なし
>散り様芸人
ショーンには悪いけど、たおさんの指摘&表現が本当に的確で驚きです。
「俺がボスだ!」って言われても、「だから何だ!!」って返したくなる『必殺処刑人』よりは、今回のほうがマシみたいですね。
Posted by 片刃 at 2012年02月29日 13:57
片刃さま、こんばんは!
>「ショーン映画」って単語も何か変ですが
いや、ショーン映画はショーン映画ですw
“どう死ぬか”ってのがショーンの見せ場の一つだと思ってるんですが、どうやらこの監督はそこを分かってないようで。。。
Posted by たお at 2012年02月29日 19:17
>一世一代の尻すぼみ感
DVDスルーでショーンが出ているとなれば、きっと素敵なB級映画に違いない!
と思って見ていても、あの尻すぼみ感は予想の上を行ってました(苦笑)

ここまでショーンを主役並みに扱ったのなら、この際思い切って、「ショーンと鬼軍曹たち」とか「ショーンと仲良しフレミング」とか、そっちをもっと見たかったですね。
Posted by 哀生龍 at 2012年03月02日 00:44
哀生龍さま、こんにちは〜♪
突然フワっと終わりますからねぇ^^;
ゲストのショーンを主役にするんだったら、せめてショーンのキャラにドラマを作っておいて欲しかったですよねぇ。“身重の妻を残して戦地へ向かう”って部分も、奥さんに怒られてショボンとしてるか、娘が産まれたって聞いてニヘラってしてるかだけでしたからねぇ^^;
Posted by たお at 2012年03月02日 08:17
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

30アサルト 英国特殊部隊
Excerpt: 2011年製作、イギリス映画 エイドリアン・ヴットリア監督作品 ショーン・ビーン、 ダニー・ダイア 、イザベラ・マイコ主演 DVDスルーの未公開映画ですが 最近の未公開映画のDVDスルー作品にしては..
Weblog: 538ねん。
Tracked: 2012-02-26 02:56

30アサルト 英国特殊部隊
Excerpt: Age of Heroes 第二次世界大戦中のイギリス。 ノルウェーからフランスまで配置される敵国の防衛装置RDFの技術を手に入れるため、極秘作戦『グレンデル』が計画されれた。 イアン・フレミング(..
Weblog: I am invincible !
Tracked: 2012-03-02 00:33
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。