2011年 カナダ/アメリカTV 90分 アクション 採点★★
セガール初のTVシリーズってんで、懲りることなく年貢を納め続ける私の中では話題沸騰中の“TRUE JUSTICE”。相当トンチンカンなシリーズになってるのかと思いきや、犯罪多発地域を厳しく取り締まりながらも同時に身を呈して守り続ける、セガールの警察観ってのがよく表れた物語になってて驚いたりも。案外、まじめ。まぁ如何せん不器用&口下手なんで、その辺が全く伝わってこないってのはご愛嬌ですけど。
【ストーリー】
アメリカ、シアトル。合成麻薬の過剰摂取による死亡事件が続発。製造元を摘発すべく捜査を開始した、ケイン率いるSIU。そんな中、麻薬取締局(DEA)から極秘に情報を手に入れたゲイツが何者かに襲撃され、提供者であった捜査官も殺されてしまう。DEA内部に犯罪組織のスパイがいると睨んだケインだったが、ハリウッドからやってきた撮影クルーの警護に忙殺され…。
“TRUE JUSTICE”シリーズ第3弾。今回も45分の前後篇をくっつけて一本にしてるんで、展開は相変わらず唐突かつぶっきらぼうで。まぁ、いい加減慣れてきましたが。
今後何らかの因縁が生まれそうな麻薬組織が登場したり、ハリウッド人種への皮肉なんかも描かれた本作。まぁアレコレ盛り込んだところで、印象は事件が違うだけのいつものセガールなんですけど。そろそろ若手メンバーのキャラ掘り下げを始める時期と踏んだのか、今回は唯一の黒人メンバーであるメイソンのプライベートが描かれてますけど、メイソン役のウィリアム・“ビッグ・スリープス”・スチュワートの顔があんまりにも個性的過ぎて、頭の中に物語が入って来ず。奥さん役の女優も黒い森泉みたいで、そのツーショットの強烈さから、やっぱり感じの物語は頭に入らず。前回はゲストでジョージ・タケイが登場して大いに驚かされましたが、今回のゲストは『沈黙の聖戦』『沈黙の鉄拳』とお馴染のバイロン・マンなので、特に驚かず。「あぁ、また来たのね」って感じ。
で、セガール。前回は何の脈略もなくギターを弾き始めたりと、そろそろ好き放題する兆しが見えてきてたんですが、今回もその傾向は強し。電話を待ってる間なにげにギターを弾き狂ってたり、エンディングに突然見知らぬ女性を連れて来て「コイツ、オレにメロメロなんだよ〜」とモテモテアピールをしたりと、結構好き放題。っていうか、好きな事しかしていない。日本刀とギターをオフィスに飾ってご満悦のセガールは、なんか可愛い。
そこそこセガール拳を披露してくれるのも本シリーズのお楽しみなんですけど、今回も重要な証言をしそうな容疑者をベキベキボキボキと次々抹殺。事件の難解化を進める傍若無人な大活躍。さすがにそれじゃまずいと思ったのか、最後の容疑者にはトドメを刺さず「オマエ弱過ぎるから、ウッカリ殺しそうになっちゃったよぅ」とお茶目な一言を添える気遣いも。
6話を終えた段階にもかかわらずセガール演じる主人公がどんな人間なのかサッパリわからない本シリーズですけど、犯人がパルクール使いだろうが全速力で逃げる若者であろうが、悠々と先回りをしてしまうジェイソンさんみたいな人物だってことだけは分かってきましたよ。
シアトルかクリスタルレイクかの違いだけ
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓