2006年10月09日

DOGTOWN & Z−BOYS (Dogtown and Z-Boys)

監督 ステイシー・ペラルタ ナレーション ショーン・ペン
2001年 アメリカ映画 91分 ドキュメンタリー 採点★★★★

「男って、いつまでたってもお子様よねぇ」とよく聞きますが、えぇ。全くもってその通りでございます。遊びにしろ仕事にしろ、なにがなんでも楽しんでやろうっていう貪欲さと集中力は、男の子特有のエネルギーで。その点で男ってのはいつまでも子供なんですが、大人ぶって「ガキくせぇ。くだんねぇ。」となってしまった時点で、確かに“男の子”ではなくなりますが、“男”でもなくなるのでは?

【ストーリー】
70年代のロサンゼルスの貧困区、通称“ドッグタウン”と呼ばれる地域に住む少年達によって生み出された全く新しいスケートボードのスタイルが世界中に与えた衝撃と影響を、当事者達の証言と共に振り返る。

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後に『ロード・オブ・ドッグタウン』として映画化もされる、現在のスケートボードスタイルの創始者ともいえる“Z−BOYS”と、当時のロサンゼルスの姿を克明に描いたドキュメンタリー。監督は“Z−BOYS”の中心メンバーでもあったステイシー・ペラルタ。
劇中で紹介される膨大な数のフッテージの数々はどれも魅力的で、90分という非常に短い時間ながらもスケートボードの歴史のみならず、当時のロサンゼルスの様子、そしてアメリカ文化の一端を隈なく網羅した一本。当時を振り返り証言する証言者たちも、さすが歴史を動かしてしまった当事者達だけあり説得力も大きく、エクストリームスポーツに全く興味のない私でさえ引き込まれてしまう。少年達の遊びであったスケートボードが、「あいつスゲェ!俺もやってやる!」と単純かつ明確な理由の基に切磋琢磨され現在に繋がるスタイルが生み出され、当時まだ一般的であった競技的側面のというか演芸的側面の強かったスタイルを一掃し、歴史の扉を力ずくでこじ開ける一瞬は観ていて身震いがするほど。そして世間の注目を浴びた少年達が企業に利用され、遊びが製品となった時に失われる輝き、そしてその遊びが仕事になってしまい失った喜びをも克明に描いている。
久々に買ってでも観る価値のあるドキュメンタリーである本作。『ロード・オブ・ドッグタウン』を楽しんだ方々は当然であるが、未見の方も本作と併せて観ることをオススメ。

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ジェイ・アダムズ、トニー・アルヴァ、ステイシー・ペラルタ。Z−BOYSの中心人物であり、『ロード・オブ・ドッグタウン』でも主役組として描かれていた彼らだが、非常に『ロード・オブ・ドッグタウン』での彼らとソックリなのに驚いた。まぁ、逆なんですが。かの映画が、実際の彼らと雰囲気もスタイルも再現する努力を惜しまなかった事実を再確認。
劇中隙間なく流れ続ける70年代ロックの数々も魅力的。イギー・ポップ、ブラック・サバス、ロッド・ステュワート、そしてデヴィッド・ボウイ。その楽曲の数々が時代背景を表すだけに留まらず、Z−BOYSが世間に与えた衝撃度をも表した使い方が上手い。彼らが最初に世間に姿を現した競技会でのシーン。まったりとしたヌルい音楽に合わせ古臭いスタイルでスケーティングする人々の前に、全てを引き裂くかのようなストゥージズの“I WANNA BE YOUR DOG”と共にZ−BOYSが姿を現せる瞬間は、何度観ても心の底からしびれる。それは、セックス・ピストルズが最初のコードをかき鳴らした瞬間と同じ衝撃度を与えたのであろう。

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“遊び”だったからこそ、ここまで到達できる

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posted by たお at 15:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■た行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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