ベスト
@ヒストリー・オブ・バイオレンス
Aメルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
Bトム・ヤム・クン!
Cキス★キス★バン★バン
Dキスキス,バンバン -L.A.的殺人事件
Eガレージ・デイズ
Fホテル・ルワンダ
G-less [レス]
Hピンクパンサー
補欠イーオン・フラックス
いやぁ、とても5本じゃ収まりません。
@歴然とした事実ながら映し出されることのなかった“正義の名の下に行われる暴力”によって施される人体破壊をこれでもかと。その惨状を見せつけ「あなたを守る為に振るわれた暴力です。この人を受け入れますか?」と観客に放り投げてくるクローネンバーグには、暴力に対する皮肉も否定もなく、ただ学術的興味から訊ねている感すらある。A観終わった後の充実感は@以上かも。男同士の友情は確かに紙一重な部分もあるが、なにもわざわざカマを掘らなくても充分その深さは描けるんだなぁと。女性の視線とひねたユーモアもバランスよく、これぞ“テキサス映画”と呼べる一本。Bガマン大会の様相さえあった『マッハ!』から格段の進化を遂げたタイアクション。アクションのクォリティはそのままに、ひたすら美しく、観る者を魅了する。あと、象。Cクリス・ペンの存在感ばかりに目が行ってしまうが、隅々気配りの行き届いた映画的映画。笑いと涙のバランスの良さと、小道具、アングル、彩り、全てが楽しい。Dキスキスついでってわけではないんだけど、これも忘れ難いキスキス。良い意味で非常にハリウッド映画らしい小洒落た楽しさに溢れてた。E思いのほかバンド内描写がリアル。バンドに女を連れ込んじゃいけないってことを再確認。F作品自体の完成度や訴えかけるメッセージの力は『遠い夜明け』や『サルバドル』の足元にも及ばないが、関心を持って多くの人が観ることとなった現象に。Gあんまりにも評判が悪いので、サブタレ的には褒めちぎります。夢オチだろうが走馬灯オチだろうが、映画にやっちゃいけないオチなんて存在しない。冒頭からオチが割れているが、だからこそ純粋に映画の過程を楽しんだので。これって、オチでビックリさせる映画じゃなくて、走馬灯をテーマにしてどんな体験をするのかを見せる映画じゃないの?Hあまりのカラッポ振りに感激。次点だが、「美人を観たい!」という希望を持って観た作品で、その希望だけは充分に叶えてくれたので。それなりのストーリーとそれなりのアクションとそれなりの笑いと涙が入っているのばかりが映画ではないんじゃないのかなぁ?“美しいものだけを見せる”とか“醜いものだけを見せる”とか色んなパターンがあっていいんじゃないのかなと。
ワースト
@がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン
Aラストデイズ
Bアイス・ハーヴェスト 氷の収穫
Cアンダーワールド2 エボリューション
Dガール・ネクスト・ドア
面白い作品が多かった上に、腹が立つほどつまらなかった作品も少なかった9月。本当に幸せな一ヶ月で。ワーストってほどでもないが、観ている間中たいくつした作品を中心に。
@子供をしっかりと描く気がないのなら、なにも『がんばれ!ベアーズ』を撮る必要もないんじゃないのでは?苦手なビリー・ボブをずーっと観ているのも辛かったですし。A『エレファント』で確立した映像スタイルを活用したかったんだろうが、このテーマには合わない。B不得意なジャンルに果敢に挑戦した心意気は認めますが、「やっぱりダメでしたー」じゃねぇ…。C他人の嫁自慢を観させられても羨ましいだけですし。Dせっかくのポルノ女優ってモチーフも、その存在自体に否定的なため、思春期のホロ苦い成長物語の側面がガタガタ。これでもかと詰め込んだ盛り沢山な要素も消化しきれていませんし。
職場の目の前が映画館なので、今月は頑張って劇場へ通います。多分。
では、今月もよろしくお願いしまーす。
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「アンダーワールド2」がワースト組に・・・。(笑)
まぁ、他人の美人妻を自慢され続けられても、羨ましい以外になにも^^;