2010年 アメリカ映画 98分 コメディ 採点★★
人を好きになるのに特に理由が必要ないのと同様に、嫌いになるのも特に理由がなかったりしますよねぇ。「○○だから嫌い!」って理由も、まず“何となく嫌い”ってのが先にあって、理由を後付けしたって場合も多々。そうなると、いくら努力しようが嫌いな理由を次々見つけてこられちゃうんで、どうにも始末に負えない。もう、関わらないのが最善かと。
【ストーリー】
双子にも恵まれ幸せな結婚生活を送る、看護師のグレッグと妻のパム。義父で元CIAのジャックとの関係も落ち着いてきており、全ては順風満帆かと思われていた。しかし、製薬会社の美人営業員がグレッグに近づいて来てから事態は一変。またもやグレッグとジャックは、一家の威信を賭けて争うことに…。
ほとんど忘れていた“ミート・ザ・ペアレンツ”シリーズ、6年振りの第3弾。『ミート・ザ・ペアレンツ』『ミート・ザ・ペアレンツ2』と前2作を手掛けたジェイ・ローチは製作に回り、『アメリカン・ドリームズ』のポール・ワイツがメガホンを。
子供も生まれ一家の長としての責任がより大きくなったグレッグと、そのグレッグを一人前と認めない義父との争いを描いた本作。ポール・ワイツらしい毒気も程良く混じり、サラっと笑えてスカッと消え去る前2作よりは一家の異常性が際立つ、ちょい個性的な作品に。
ただ、“義父に認められようと努力するが全てが裏目に”とか“妻の元カレが皆の人気者でヤキモキ”とか、やってる事は丸っきり一緒なのでさすがに飽きてくるのも事実。映画とはいえ、「もうちょっと成長したら?」とイライラすることも。まぁ、豪勢な顔ぶれが揃っている事自体を楽しむタイプの作品ではあるのだが、もうちょっとタイトルにまでなってる子供たちを活かしても良かったのかなぁと。
“神経質なユダヤ人”というお得意キャラを演じてはいるが、イマイチ元気のなかった『ナイト ミュージアム2』のベン・スティラーと、ジャックのキャラを完全にお手の物にしたが、反面目新しい部分が全く見当たらなかった『ボーダー』のロバート・デ・ニーロ。この二人の極度な安全運転ぶりが、作品に勢いを与えなかった要因なのかなぁと。
ただ、前作から登場する『パフューム ある人殺しの物語』のダスティン・ホフマンと、バーブラ・ストライサンドの二人は圧巻。この二人の出てるシーンだけは、物凄い躍動感が。もっと出番が欲しかったと思いつつも、これ以上出ちゃうと作品そのものまで手中に収めそうな勢いだったので、バランス的に難しいところで。
その他、一歩下がって可愛げだけを振りまいてた『幸せの始まりは』のオーウェン・ウィルソンに、私には拒む自信の全くない健康的な色気を放っていた『マチェーテ』のジェシカ・アルバ、相変わらず自由人の空気をまとっている『チェイシング/追跡』のローラ・ダーンなど、豪華な顔ぶれが揃っているのは嬉しい。中でも、『コップランド』のハーヴェイ・カイテルとデ・ニーロが顔を合わせたってのが、非常に嬉しかったなぁと。
娘が立場を自覚すれば済む話
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
でも前作が面白過ぎちゃったので普通な感じ...まだ続くんですかねぇ。
本当に、テンションが違っていましたね(笑)
生き生き楽しそうだったので、余計に息苦しいほど主役の2人+元彼のに詰まってる感が・・・
>ハーヴェイ・カイテルとデ・ニーロが顔を合わせたってのが、非常に嬉しかったなぁと
同感です!!
正直、前2作の記憶は曖昧になっちゃってるんですが、概ね同じような感じだったのかなぁと。それが三度も繰り返されると。。。^^;
前作でもこの二人は弾けてましたねぇ。それだけにもっと出番が増えるのかと思いきや、下手に抑え込んじゃって息苦しく^^;