1999年 アメリカ映画 107分 コメディ 採点★★★★
楽しかったなぁ、高校。街のど真ん中にある私立高校で、部活もやっていなかったこともあり放課後は“楽しいことをする”ってことだけに専念してましたし。バンドのスタジオ代に小遣いのほとんどが消えている金欠状態の中、よくあれだけ一日中遊んでいれたなぁと。金がないとゴロゴロしているだけの今とは大違いです。
【ストーリー】
“ブスのジョージー”と呼ばれ全くサエない高校時代を送っていたジョージーも、今では大手新聞社のコピーエディターとして頑張っていた。25年間恋愛経験はないが。そんなある日、オーナーの気まぐれで高校生の実態をルポするよう命じられ、17歳に化けて高校に潜入取材することに。
高校生に成りすまし潜入取材を行い、10代の実態をリアルに書き上げ話題になったキャメロン・クロウの『初体験/リッジモント・ハイ』のドリュー版。主人公が高校時代に、超能力のない『キャリー』状態でイジメられていた設定にすることで、『初体験/リッジモント・ハイ』ではあまり明確に描かれていなかった高校の階級制度を浮き彫りに。『エレファント』でも書いたのであまり詳しくは書きませんが、アメフトの選手やチアガール等いかにもビバヒルな人種で構成される“ジョックス”、ガリ勉で将来大学へ進む為と辛い高校時代を耐え忍ぶ“ブレイン”、オタクでいじめられっ子の“ナード”、そのナード以上に負け犬のレッテルを貼られ世を呪い続ける“ゴス”。ジョックス>ブレイン>ナード>ゴスの序列は入学と同時に決定され、卒業まで覆ることがないと言われているそうな。
で、本作は高校時代に“ブレイン”としてイジメを受けていたドリューが、仕事ついでに高校再デビューを目論む物語がベースとなるのだが、フラッシュバックされる高校時代の痛々しさに時代錯誤が加わってしまい更に痛々しくなってしまったドリューの姿に、笑った方がいいのか泣いた方がいいのか分からなくなるほどのインパクトを。結局居心地のいい“ブレイン”のグループに居場所を見出してしまう姿にも、甘ったるいラブコメの要素は感じられない。しかしそこはドリューの存在感と題材選びの上手さ。単純なラブコメとして終わらせず、高校生の実態とそれに対する意見をサラリと盛り込み、ポップな色取りとドリューの変貌振りで見た目に飽きさせず、その変貌振りからシンデレラストーリーとしての側面も強化してあるので、いつの間にかラブロマンスとして終わる物語に違和感も嫌味も全く感じない。“他愛のないラブコメ”として処理するにはもったいない一本。それにしても、女性はメイクと髪形一つで、ホント変わるもんですねぇ。可愛いからって、迂闊について行かないよう気をつけます。
基本的には“ドリューありき”の作品であるのだが、脇もなかなか手堅い。
ドリューの弟役として、その天性の明るさを思う存分発揮するデヴィッド・アークエット。フェリス・ビューラーから知性を全て取っ払い、明るさだけを残したかのような彼の存在感がこの作品に与えた影響はでかい。食わせ者だらけのアークエット家(特にアレクシス)出身なだけあって、ただ明るいだけではないのでしょうが。芸風が『ハードロック・ハイジャック』の頃から全く変わってないのも魅力。
スラリと伸びたスレンダーな体型に、シャンプーのいい匂いがしそうなストレートヘアー、それにメガネというある種の人達の心を鷲掴みにする最強アイテムを取り揃えたリーリー・ソビエスキー。えぇ、私もメロメロでしたよ。ヘレン・ハントも好きですし。それが、何か?一昔前なら“メガネを取ったら美少女”ってとこが高得点だったんでしょうが、今なら「メガネを取るなー!」と大騒ぎする方々もいらっしゃるでしょうね。
一般的には『ファンタスティック・フォー』や『シン・シティ』のジェシカ・アルバが出ているってのが注目ポイントなんでしょうが、あんまり好きではないのでここではパス。『ダーク・ウォーター』等のジョン・C・ライリーも捨て難いですが、やっぱりここでの注目は、アダム・サンドラー作品に欠かせないアレン・コヴァートとお馴染みウィルソン兄弟の長兄アンドリュー・ウィルソン。まぁ、どちらもちょろっとしか出てないんですけどね。
あ、そう言えばドリューの作品に「ドリューのテーマソングか?」って思う程、ほぼ必ず流れるスパンダー・バレエの“トゥルー”が流れてませんでしたねぇ。
あ、肝心の相手役のこと書くのスッカリ忘れてた
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デイヴィッドをお褒め頂き、ありがとうございます(笑)
確かに芸風は、殆ど変わっていませんねぇ〜
その芸風が好きなので、たまにシリアスな役を演じていると、“おぉ〜!!!”と・・・
>脇もなかなか手堅い
美味しいキャストのみなさんに、大満足でございました♪
デヴィッドはアークエット家の中で一番のお気に入りなんですよ、私!
あーゆー、スコーンっと抜けたキャラクターってのは、見ているだけで幸せな気分に。
お仲間がいて、とっても嬉しいです(笑)
「スポット」は見ていらっしゃいますか?
きっと、たおさんなら(ストーリーはともかくとしても)デイヴィッドを楽しんでもらえると思うのですが・・・
『スポット』?
えーっとぉ・・・なんか犬が出ていたような・・・。
ジャケットしか思いつきませんが、機会があれば犬そっちのけでデヴィッドを^^
albrechtです。
やっぱり、この映画のみどころは、アレン・コヴァートとアンドリュー・ウィルソンですよね!(笑) このふたりに加えてドリュー・バリモアまで見られるなんて、とってもお得な映画です♪
もちろん、この二人です!!!
出た瞬間に「あーーーーっ!!!」って大騒ぎでしたしw
私は女子高だったので共学への憧れもアリ、
勝手に盛り上がれて楽しかったです♪
いいなぁ、、校内ラブw
高校ってつい最近の気がしてるんですけど・・・ダメですね、、(;_ _)
私は男子校でしたよー。
共学への憧れもありましたけど、校外活動が盛んだったのでw
確かに高校時代って、つい先週のような。。。