2010年 アメリカ映画 88分 ホラー 採点★★★
いやぁもう、問答無用にクリスマスですねぇ。この時期以外は全く相手にされない“デヴィッド・ボウイ&ビング・クロスビー/リトル・ドラマー・ボーイ”も、ジワジワ閲覧数を伸ばしておりますし。サブタレもそんなイベント事に敏感でありたいので、今日のレビューは『ピラニア』で。水着と血飛沫でメリークリスマス!
【ストーリー】
“濡れ濡れTシャツコンテスト”が開催され、水着姿の若者で大賑わいのヴィクトリア湖。そこに前日の地震で口を開けた地底湖から、凶暴な古代ピラニアが大挙。血飛沫と肉片と水着が飛び交う、阿鼻叫喚の地獄絵図が展開される。
山ほど製作された『ジョーズ』の亜流の中ではダントツの面白さを誇った、ロジャー・コーマン製作のもと『グレムリン』のジョー・ダンテが作り上げた『ピラニア』を、『ハイテンション』『ヒルズ・ハブ・アイズ』のアレクサンドル・アジャがリメイクしたお下劣ホラー。製作陣にはもちろんチャコ・ヴァン・リューウェン(筑波久子)の名も。
オープニングにリチャード・ドレイファスが『ジョーズ』の扮装で現れた時点で、「あぁ、コレはそういう映画なんだなぁ」と心の準備をさせてくれる本作。あとはその心の準備と期待を全く裏切らない、お下劣ショーのオンパレード。緩いエロとグロでホドホドのフラストレーションを溜めさせる前半から、一気呵成に血肉ショーへとなだれ込むクライマックスの構成も、亜流映画のスタイルとして非常に正しい。狙い澄ました下品ってのは正直好みではないのだが(隠しきれずに出てしまう下品は大好き!)、ここまで徹底されればぐうの音も出ず。多少垂れていようが、と言うか「重力に負けてしまってるのが、これまたイイんだろうがよ!」と思ってしまう私にとって、バレーボールをくっ付けたようなサイボーグオッパイばかり出てきてしまうのはイマイチ嬉しくないんですが、これまた数は出てくるので小さなガッツポーズ上げること度々。これでもう少し“観光収入を重視する町長”とか“屁理屈だけの環境保護団体”とか、全く心のこもっていない取って付けただけの説教が入ってれば、お下劣具合も格段とアップしたのになぁとも。汁粉の味付けにちょいと入れる塩みたいな感じで。
そう言えば、劇場公開時は3Dだった本作。映画の内容以上の惨状を晒したであろう吹替えはさて置いて、と言う事は胸の詰め物がプカプカ浮く様や、食いちぎられたチ○ポが目の前で回る様が飛び出してたんでしょうねぇ。ピラニアが飛びついてくる描写以上に、オッパイが飛び出してたんでしょうねぇ。いいなぁ、飛び出すオッパイ。なんか、3D映画に「奥行きがぁ、立体感がぁ」と仰られる方々も多いですが、立体なんて所詮ギミック。オッパイやチ○ポが飛び出してナンボ!
その名を聞くと未だに『ベビーシッター・アドベンチャー』が浮かんでしまう私にとって、すっかり熟女と化したその様が本編以上に衝撃的だった『インビジブル』のエリザベス・シューを筆頭に、エリック・バナの輪郭にジョージ・クルーニーの顔のパーツがくっ付いたかのような、『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』のアダム・スコット、世代を一つ間に挟んだらお祖父さんの面影が消え失せてしまったスティーヴン・R・マックイーンや、内容にリンクした素晴らしい弾けっぷりを見せた『ミッション・トゥ・マーズ』のジェリー・オコンネルなど、なかなかお下品なキャスティングが施された本作。
その他にも、先に挙げた『RED/レッド』のリチャード・ドレイファスや、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の老けメイクのせいか25年以上歳を取ってないかのように見えちゃう『スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ!』のクリストファー・ロイド、別な意味で本作を一度は吹替えで観て頂きたい『デス・レース2』のヴィング・レイムスに、お久しぶりな感じもする『ソウ3』のディナ・メイヤー、逆にこの手の作品では良く見る『ホステル2』のイーライ・ロスなど、サイドも隅々お下品。当初はこれにジョー・ダンテとジェームズ・キャメロンもカメオ出演させたかったようですが、キャメロンに無下に断られたようでオジャンに。ダンテは出る気マンマンだったのに。
ところで、“あっちのマットはサメに強いが、こっちのマットはピラニアに弱い”リチャード・ドレイファスが出てきたり、チ○ポがクルクル回ったりと隅々遊び心に溢れていた本作ですけど、ジェリー・オコンネルが乗ってたヨットの“バラクーダ号”って、やっぱりアレですかね?『ジョーズ』の亜流仲間の『バラクーダ』からですかね?
次は飛ぶの?
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
サイボーグおっぱいは3D向き。
下品もここまで突き抜けてると気持ちよかったです。
そっかぁ。サイボーグおっぱいばっかり出てきたのも、その方がより一層飛び出すからかぁ。若干垂れてるのは3D向きじゃないってことですね!
私は教会に行ってミサを聞き賛美歌を聞いたり、恋人とチキンを食べたりしてしまいましたよ…。なんと陳腐なんでしょう。
心して居直し、正座して読ませていただきます。
そろそろ年末ですね。忙しくなりますが、またベスト記事でお会いしましょう!良いお年を〜♪
まぁ私も、家族とケーキとチキンを食べ、夜はまったり『ピラニア』を観る、非常にありきたりなクリスマスの過ごし方でしたよ。
それはさて置き、またお互い個性的な年間ランキングでお会いしましょー!