2005年 アメリカ映画 103分 コメディ 採点★★★★
以前勤めていた会社での話なんですが、全国合同会議だってんで大きな会議場を借りて開かれたことがありまして。途中に休憩があり、外に出て一服後、時間もギリギリだったので急いで会議室に戻ると、見たこともない男女が50人ほどその部屋に。しかも、揃いも揃って皆真っ白い服。驚いた表情で振り向いた何人かは泣いてさえいるし。要は部屋を間違えただけなんですが、あの集団は一体何だったんですかねぇ。
【ストーリー】
ニューヨークのコソ泥ハリーは警察に追われ、偶然逃げ込んだ映画のオーディションに合格、一路ロサンゼルスへ。そこで探偵役の役作りにと、ゲイの探偵ペリーと行動を共にすることに。幼馴染で片想いの相手だった売れない女優ハーモニーとも再会し喜ぶハリーだったが、ペリーとの仕事中、湖に投げ込まれた車の中から女性の死体を発見。しかも、湖に放置してきたはずの死体が、何故かハリーの部屋に。同じ頃、ハーモニーの妹も謎の自殺をし、事件は混迷を極めていく。

『リーサル・ウェポン』の人気脚本家というよりは、全くコマンド部隊の一員に見えない風貌で出演した『プレデター』の方が記憶に残るシェーン・ブラックの初監督作。“人気脚本家”って割には、代表作が『ラスト・アクション・ヒーロー』とか『ロング・キス・グッドナイト』ですし。“『プレデター』と『ロボコップ3』に出たシェーン・ブラック”の方が、なんとなくカッコいい。
ハードボイルド小説を原作に持つ本作は、60年代風タイトルバックから物語の骨組みまで往年のハードボイルド物を髣髴させるが、軽妙な会話や映画の小ネタの数々で彩られた中身は非常に現代的。思いのほかぞんざいに扱われる死体を巡る物語もミステリアスで、なかなかビックリする予想外の展開が多い本作はテンポも良く全く飽きさせない。よくよく考えると結構血生臭い展開をしているのだが、“コリン・ファレルのギャラ引き下げ方”など映画ネタや笑いが随所に散りばめられ、受ける印象はコミカル。急に別の映画のようになるクライマックスのアクションシーンも、“爆発さえしてれば満足”のジョエル・シルヴァーにしては控えめで、作品全体のトーンを木っ端微塵にするまでは到っていない。
若干血生臭く、死体の扱いもぞんざいで、正義とは無縁な物語をコミカルに包む本作はどちらかと言えば不謹慎な作品であるが、ラストのヒロインの父親に対する行動は、表面上こそ不謹慎だが内に込められているのは非常に力強い正義の心。脚本家の初監督作らしく、ややウザったい映像遊びやセリフに頼りがちな部分もあるが、物語運びの巧みさや、ラストの好印象もあり評価は高い。

問題児としての話題ばかりで最近は俳優としての話題に乏しかったロバート・ダウニー・Jrだが、本作ではハードボイルドの世界に無縁だった男が突如ハードボイルドの世界に投げ込まれ、アワアワし、順応していく様子を見事に演じきる。変貌していくキャラクターの中にも一本筋を通している名演ぶりに、名優の復活を匂わせてくれ嬉しい。
『スタンドアップ』や『Mr.&Mrs. スミス』、最近では『M:i:III』と目覚しい活躍をするミシェル・モナハンの、奇麗なのだがそこの魅力より、時折見せるダイアン・ウィースト風の親しみやすいファニーフェイスの方に強い魅力を感じる風貌も印象に深いが、なんだかんだで美味しい所を総取りしているヴァル・キルマー怪演が一番強烈。副音声でしきりに「詰め物をした」と強調する胴回りだが、解けきったアイスマンのように膨らんだホッペから察するに、素の腹なのでは。もう『セイント』の続編はないんだなぁ、と痛感。同じく副音声で「俺、プレスリー役やったことあるよ」と言ってるのに誰も反応してくれず、ダメ押しにと「クリストファー・ウォーケンと…」とまで言ってるのに、やっぱり誰も反応してくれないヴァル・キルマー。あの映画には大物がいっぱい出てたし、君は顔が写らなかったからねぇ。めげるな、ヴァル。頑張れ。

問題児ふたり揃えて映画を完成させただけでも立派
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迂闊にもかなり面白かったです!
随所に散りばめられた映画ネタが最高でした^^
問題児二人のやり取りも中々軽妙で良かったですね!
何はともあれ、ロバート・ダウニーJr.の復活は嬉しい限りです^^
ではでは〜、これからもよろしくお願いします♪
実は先日この映画を見ようか辞めようか悩んだ末に映画の題名を見て「もしかしてコメディーなのか??」と思い見るのを辞めたのですが、たお様の感想を読んで鑑賞して見ようを思いました。
楽しみです。
この映画なかなか面白かったわりにはさっぱりヒットしませんでしたね。
結構オススメだったりするのに・・・
この映画のブラック加減が好きでした♪
期待をして、それを裏切られなかった久々の映画でした。再起をかける問題児の意気込みが伝わるかのようでしたねぇ^^
サラリと楽しむことも、隅々を深く楽しむことも出来る作品ですが、マニアックに走り過ぎず、娯楽映画の範囲をきっちりと守っている、良い意味でハリウッド作品の醍醐味を感じられた一本です。
ご覧になられたら、是非感想を聞かせてくださいな♪
こういう作品こそ、上手に宣伝して欲しいものなんですけどねぇ。。。
もったいないです!!
TB&コメント、ありがとうございました!!
死体の扱い方とか、かなりヒドイ!んですが、
まあ、これなら笑えるかな〜と。
ヴァル・キルマーの“腹”の出方、
あれは明らかに“自腹”ですよね〜。
顔も太ったせいか心無しデカくなった気がするし。
『セイント』はホント面白かったので、
ぜひ続編を作って欲しいもんです〜!!
その前にダイエット!ダイエット!!
あれは絶対自腹です!!
最近の水着の写真も見ましたが、すっごいことになってましたもの、ヴァル。
アカデミー選考委員に、「映画史上最も素晴らしいシーンを3つ」と聞かれ、自分の出た映画3本(含『バットマン・フォーエバー』)を答えちゃうヴァル。『セイント』も入れてたんですかねぇ。
解けきったアイスマン・・・には笑いました(笑)
結構こういうタイプの作品は好きです。
ドタバタした感じがいいです。
しかし死体をあんな扱いしてていいんでしょうかね〜
見事に解けてましたよねぇ、ヴァル。どろどろでした。
最近、やたらと死体の扱いがぞんざいな映画多くないですか?
ロバート・ダウニーJrは、
>本作ではハードボイルドの世界に無縁だった男が突如ハードボイルドの世界に投げ込まれ、アワアワし、順応していく様子を見事に演じきる。
まさに!そうでした。
久々にロバート・ダウニーJrが本領を発揮した本作。ビデオ屋に並んでいる本数の割りに、観ている人が少ないのは寂しいですが^^;
ヴァル・キルマーも確かに良かったのですが、哀生龍のお目当てはロバート・ダウニーJr.
予想を裏切らない演技で、とても嬉しかったです♪
このまま復活を果たしてくれるのでしょうか?
>問題児ふたり揃えて映画を完成させただけでも立派
確かに(苦笑)
クルーニーのアレじゃだいぶ薄口だったダウニー・Jrも、本作では見せまくってましたねぇ^^
とにかく、この二人で一本完成させただけエライもんですw
この作品、あまり目立ってなくてひっそり
置かれていましたが、
なんだかとってもよく出来ていた
作品でしたよね。
オープニングもかわいくてよかった。
それではまたお邪魔します〜。
意外と本数が導入されている割には、まるで隠しているかのように隅っこへ追いやられている本作。確かにマイナーといえる顔ぶれかもしれませんが、キチンと売らないとマイナーはいつまで経ってもメジャーにならないんですけどねぇ。。。