2004年 アメリカ映画 84分 サスペンス 採点★★★
ダイアナ妃の事故死によって、日本でもその名が広く知られることとなった“パパラッチ”。そのやり口の強引さや卑劣さに非難も多いが、「人権侵害もいいところよねー」と言いながら手にタブロイド誌を持っているようでは、いつまでたってもなくなるわけがない。スター達も相当腹に据えかねているでしょうが、皆が皆ショーン・ペンのように銃撃も出来ないですからねぇ。
【ストーリー】
大ヒットアクション映画『アドレナリン・フォース』で一躍スターとなったボー・ララミーは、手にしたトップスターの座の代償に、四六時中パパラッチに追われることになる。ある夜、家族とドライブ中に強引で執拗な写真撮影により事故を起こし、最愛の息子が危篤状態となってしまう。怒りに燃えるボーは、パパラッチ集団に対し復讐を始める。
「せめて映画の中だけででもパパラッチ連中をとっちめてやろう!!」
そんな掛け声に引き寄せられたかのように集まった豪華なカメオ出演陣が話題となったサスペンスアクション。自らもチラリと顔を出すメル・ギブソン製作、ヘアスタイリスト出身のポール・アバスカル初長編監督作。
2004年製作とは思えないほどの古臭さを感じる作品であるが、愛する者を傷つけられた西部男が復讐に立ち上がる物語の構造が非常に西部劇的なことを踏まえれば、こうなるのも仕方がないかと。非常にTV的なのも、初監督ってことで。それでも作品自体がオーソドックスな分だけ、パパラッチの卑劣な攻撃に我慢に我慢を重ねた主人公が爆発する後半には、それなりにカタルシスを感じ満足も出来る。
まぁ、粗が多いのも確か。パパラッチの一人が主人公に命を助けてもらっている最中に、ただでさえ怨まれているってのに罵声を浴びせてしまう身の程知らずぶりや、せっかく主人公が映画スターだってのに、『F/X 引き裂かれたトリック』のように映画関係者ならではのギミックやトリックが皆無で、ひたすら行動がストレートなのにも不満を感じるが、普段パパラッチ被害に遭っているスター達の憂さ晴らしに水を差すのもアレですので、採点はこんな感じに。
ハリウッドの大ヒット映画のタイトルとは到底思えない『アドレナリン・フォース』。なんか、マーク・ダカスコスとか出てそう。テレ東なら、年6回は放送しますね。まぁ、『リーサル・ウェポン』ってのも、あんまイカしたタイトルではないですが、そのお陰でメル・ギブソンはオーストラリアの田舎俳優からトップスターになったんだから、世の中わからないものです。メル・ギブ同様、そのかっこ悪いタイトルの映画でモンタナの田舎俳優からトップスターになったという設定の主人公を演じる『バッド・チューニング』や『ティアーズ・オブ・ザ・サン』のコール・ハウザー。カッコいいのか怖いのか微妙な顔立ちだが、お父さんが『ザ・モンスター』のウィングス・ハウザーだということを考えれば、よくここまで男前になったなと。
クリス・ロック、マシュー・マコノヒー、ヴィンス・ヴォーンら豪華なゲスト陣の話題に隠れてしまってはいるが、パパラッチを演じる軍曹専門俳優トム・サイズモアは自虐ネタを披露し、ダニエル・ボールドウィンが兄弟ネタを披露する等、なかなか健闘。トム・サイズモアのネタは痛々しくて観てられませんでしたが。そんなある種アットホームな映画の中、今一番タブロイド誌を賑わせているであろう大御所メル・ギブソンの登場箇所が、なかなかいい。よくわかっている。アナタはそこに居るべきです。
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劇中の映画のタイトルは笑えますね。
大ヒットするような感じじゃないですもん・・・
テレ東なら放送してくれそう〜
まず、メル・ギブソンがスッキリしたんじゃないでしょうか(笑)
ヴァンダミングアクションの一本みたいですw
メルギブは多少スッキリしたでしょうが、奴の場合、かなり自業自得ですからねぇ。。。
あれ〜? メル・ギブソンは何処にでてましたっけ? 印象に残ってないのはなぜ?(^_^;)
”アドレナリン・フォース” ……本当にあったら、DVDになってから観るようなタイトルです(笑)
メルギブは、心と身体がチグハグな人の沢山居る場所に出てましたよ。印象に残ってないのは、そこにいるのが余りに自然だったからでは?w
『アドレナリン・フォース』は、きっとテレ東でやってるのをウッカリ観てしまうようなタイトルですよねぇwww
一躍時の人だからパパラッチに追われているのでしょうが、パパラッチ4人組の方が華があったように思えてしまうのは、哀生龍だけでしょうか?
>テレ東なら、年6回は放送しますね
上手いっ!
まさにそんな感じのタイトルですね(爆)
>パパラッチ4人組の方が華があったように
まぁ、主人公に華がなさすぎたので…^^;