1990年 アメリカ映画 108分 コメディ 採点★★★
物心ついた頃からで考えると、70年代から5つの時代を既に過ごしてしまっている私。振り返るとゾッとしますねぇ。で、その5つの時代の中で、最も親しみと言うか懐かしみと言うか「これぞ私の時代!」って言えるのってなると、やっぱり80年代だなぁと。心身的に一番成長を果たした時期が、そういう風に感じるんですかねぇ。そうなると、それ以降は全く成長していないってことに。まぁ、概ね正解。

【ストーリー】
FBI捜査官のバックナーは、20年にも及ぶ逃亡の末に逮捕されたヒッピー時代の運動家ヒューイ・ウォーカーを護送することに。しかしながら、ひょんな事から田舎の保安官に追われる逃亡者となってしまった二人は…。

デニス・ホッパーとキーファー・サザーランドの共演で贈る、正反対の二人が次第に心を通わせていくようになる様を描いた、ロード・ムービー風コメディ。
ヤッピーとヒッピーという真逆の文化を持つ二人を通して、かつてのヒッピームーブメントを懐古する本作。『ミッドナイト・ラン』にヒッピーを足しただけの他愛の無さは否めないし、いささか締まりも良くない作品でもあるのだが、ジェネレーションギャップが生み出す笑いや、さらっと昔を懐かしむ分には丁度良い仕上がりとなっている。単なる懐古趣味にだけ走るのではなく、ヒッピームーブメントに“若気の至り”って視点を加えているのも悪くない。また、ニューシネマを思わせる結末を描いてみたり、ステッペンウルフの“ワイルドでいこう!”やキャンド・ヒートの“オン・ザ・ロード・アゲイン”など、60年代ロック初級入門編として申し分の無いサントラもポイント高し。当時私も買いましたし。まぁ、この映画用に書かれたビッグ・オーディオ・ダイナマイトの新曲目当てだったんですが。

こてこてのヒッピー家庭に育った反発から、これまたこてこてのヤッピーになった捜査官バックナーに扮したのは、『フラットライナーズ』『ヤングガン』のキーファー・サザーランド。サングラスに髪を上げて強面ぶるも、髪を下ろすと瞬く間に赤ん坊みたいになってベソをかきはじめる、なんともいつもの可愛いキーファーを堪能。ジャック・バウアーしか知らない世代にとっては、キーファーに“可愛い”ってイメージが湧かないかもしれませんが、逆にジャック・バウアーを知らない私にとってはキーファーは常に“可愛い”って存在。
一方のヒューイに扮したのは、『狼の街』『悪魔のいけにえ2』のデニス・ホッパー。もう、現役ヒッピーを演じさせたらこの人の右に出る者はいない。ジェフ・ブリッジスとピーター・フォンダが肩を並べる位かと。なので、このキャスティングは全くもって文句なし。文句のつけようがない。
その他、『ハリーとトント』のクリフ・デ・ヤングや、『殺人ゲームへの招待』のマイケル・マッキーン、『遊星からの物体X』のリチャード・メイサーなどが出演。中でも、『3人のゴースト』のキャロル・ケインが、森に住む白い魔女みたいなイメージで印象深し。

電飾もアヒルちゃんも、似合わないからこそ様になる
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個人的に、キーファーは前髪を下ろしてるほうが似合うというか、趣味に合うというか。
どんなに強面を気取ってみても、キーファーは“お坊ちゃまキーファー”なんです。
>ジャック・バウアーを知らない私にとってはキーファーは常に“可愛い”って存在
同じく!
キーファーと聞いてまず思い浮かべるのは、少々世間知らずのクリックリ睫毛も可愛い金髪の坊ちゃん風情です。
そんなキーファーだからこそ(?)、バックナーのキャラにピッタリはまってましたね!
お坊ちゃまが反抗期に入って強がってるって感じが、キーファーにお似合いなんですよねぇ。この頃のキーファーの作品は、案外どれも好き。