2010年 タイ映画 101分 アクション 採点★★
リアルヒッティングやノースタントの迫力には凄まじいものがありますが、だからと言って“本物であることが望ましい”ってわけではないと思うんですよねぇ。本当に殴り合ってるように見えるカメラアングルや、スタントマンの妙技、さまざまな特殊効果など真に迫った虚構を作り上げる努力や工夫ってのも素晴らしいのではと。トコブシだってアワビだと信じ込んで食べれば、素晴らしく美味ですし。ちょっと例えが違う気がしますが。
【ストーリー】
ハリウッド映画への出演を賭けたオーディションを勝ち抜いたスタントチーム“ファイト・クラブ”。しかし、彼らを待ち受けていたのは彼らの命を賭けの対象にした死のゲームであった…。
『マッハ!』シリーズや『トム・ヤム・クン!』で知られるパンナー・リットグライが贈る、身体を張った凄まじいアクションが次々と繰り広げられる無茶と無謀の缶詰。
細かいことは抜きに、鍛え抜かれた肉体技を披露して観客を「ホェェェッ!」と驚かせたら勝ちってタイプの本作。確かに、“殴る・蹴る・落ちる”及び“殴られる・蹴られる・落とされる”といったアクションや、普通に車にはねられているだけだという“撮影中に死ななければマイペンライ”なスタントの数々には、開いた口が塞がらないほど驚かされる。
しかしながら、中盤までは同じ事を繰り返してるだけのような印象もあり、見せ方と内容の単調さは正直辛い。スタントの数々も既にパンナー・リットグライが過去に披露したのもが中心で、それらを『七人のマッハ!!!!!!!』ほどはキャラクター分けが成されていない佃煮状態の若手スタントマンが挑戦してみる、なんと言うか若手スタントマンの我慢大会の様相すら。まぁ、映画の内容と現実がリンクしているとも言えますが。
それでも、クライマックスにおける走行中のトラックの下で繰り広げられる格闘シーンは、「みんなで頑張りました!」的なエンディングに対して素直に「よく頑張りました!」と言える程の迫力だったので、ヤマカシの佃煮だった『MAXX!!! 鳥人死闘篇』をちょいと思い出したりもしましたが、決して印象は悪くない一本。
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