2011年08月04日

イラっとくる言葉

何年も業績が上がらない店舗や、華々しくオープンしたはいいが結果が全然伴わない店舗に立て直し要員として出向く事が多かった私。軌道に乗ったら即転勤と、軌道に乗るまでの大変な時期ばかりを経験してましたが、それはそれで楽しいもので。
で、そんなお店に配属され、ある程度の状況や経緯を把握した後に、やるべき販促なりイベントなりの提案をするんですが、得てしてそんな時の現地スタッフの顔は「え?鳴り物入りで来た割には、なんか画期的な事を言い出すんじゃなく、そんな定番しか提案しないの?」的なキョトンとした顔に。まぁ、その時点で既に鳥のヒナが口をパカーっと開けて餌を待ってるだけの受け身姿勢がアレですし、画期的なものにのみ打開策があると考えてるのも随分とアレ。
「前にもやりましたけど、ダメでしたよ」ってのが、大体そんな時に返って来る返答で。でも、“ダメになった理由”を聞くと「地域的にウチには向いてないんじゃないですかねぇ?」と、サッパリ理由になってない理由ばかりが返って来るんですよねぇ。上手くいってない店は、ほぼ100パーこの手の返答。“事前告知を絨毯爆撃的に徹底的にやったか?”“日時などのタイミングは正しかったか?”などを追及すると、紙っぺら数枚を店内に貼ってただけだったり、一般的な給料日や年金受給日を全く把握してなかったりと、成功させる為の努力や準備を怠ってる現状が浮き彫りに。
いまだに「平日の売上が悪いから…」と、ベッタベタの平日に販促を打ったりする所を見掛けますが、平日に客数が伸びないのは、その日に自由に動けるお客様の絶対数が少ないからであって、そんな元々の数が少ない所に販促を打っても、伸び率は些細なものに。お客様の都合を考えると、自由に動けるお客様の数が圧倒的に多い週末に販促を打つべきなんですよねぇ。「ただでさえ儲かるのにもったいない」って言いだしそうですが、動けるけど店に来ていないお客様の数は、平日よりも圧倒的に土日の方が多いんだから、その来ていないお客様を呼ぶには最も適したタイミングで。もちろん、売上の伸び率も格段に上。
ちょいと脇道に逸れちゃいましたが、結局やるべき事をやり尽くしていないから生まれた失敗であるのにもかかわらず、原因を自分たち以外の所に設定して幕を下ろそうとする、その姿勢が問題なんですよねぇ。

こんな事をダラダラと書いたのも、ネットを中心にちょこちょこ目にする“オワコン”って言葉が大嫌いだから。もう、見ただけでイラっとする。「テレビはもうオワコンだから…」と、ユーザー側がちょっとした優越感や何の考えもなしに発しているだけならまだしも、作り手側にもそんな意識が見え隠れしちゃってるのがすげぇイヤ。「視聴率が取れなかったー!もうこのコンテンツは終わりだなー!」って感じ。いやいや、終わらせたのはあなた方ですし。
やるべき工夫や努力をやり尽くしたわけでもなく、自ら作りだしたしがらみとタブーに自ら縛られ、議論を生み出すような題材を丁寧に避けて全方位に当たり障りの無い番組ばかりを作ってれば、そりゃぁ観る側も離れるってもんです。そんな自らに原因があるにもかかわらず、“オワコン”を逃げ道に責任転嫁を繰り返す、やっぱり人間側に問題があるとしか思えないんですよねぇ。
テレビばかりじゃなく、映画や音楽全般にもそんな風潮が蔓延してきたようにも思える今日この頃ですが、なんだろ、上手く締めの言葉が浮かばないんで、ただ死ぬ気で頑張れと。

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タグ:雑記
posted by たお at 17:00 | Comment(6) | TrackBack(0) | 日々のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨日WOWOWでカティンの森を見て

強烈にへこみ

今日この日記を見て顧みる事もあり

さらに凹みました

死ぬ気で頑張る次第であります!


うちの新入社員 ビルマーレイの

ギリシア人バーガーショップ店員みたいな

感じでしたが やりたい事と違う!て感じで

今月やめるみたいです

攻めてやりたい事は

なんだったか聞きたかったなあ

ホームセンターの広告作ってるんですが

古い店長クラスって

何もしなくても成長していた時だけを

自分の経験としてるんだから

厄介なものです
Posted by もる at 2011年08月04日 17:28
死を必っすれば即ち、生く
ですね!
必死かっこいい
Posted by おくやぷ at 2011年08月04日 20:47
コンテンツはあくまでコンテンツに過ぎないワケで、それでどうお金を稼ぐのか?ったらまた別な話なんですよね、ホント。メディア(媒体)とルートが多岐になってるから時勢に合わないものも出てはくるでしょうが、そんな事言ったら落語なんてどうなんだと。
 
映画にしたって海外みたいに、その作品単体ではリマスターは採算にならんけれども『映画』というコンテンツ産業全体の為には、って戦略的に旧作もHD版をなるべく廉価に、出来る物にはそれなりの付加価値をつけてリリースしているのと比べれば、とか、何かやっているんだろうかと。
 
先日Amazon.comでBlu-rayとか購入したら「ネットで映画館チケットを購入する時に使えるクーポン$5分をあげるね」ってメールが着ましたけど、3Dをはじめとして映画という産業に対して色々なアプローチやサービスを試みてるのにはホント感心するばかりで… そりゃぁ成功事例に倣うのも手段ですけど、まず様々な手段を用意をしてこそ、情況分析もろくろくしないで継続もしない、ってのを上の世代だけならまだしもしたの世代も、って情況はちょっとなぁ… と思ったりもして。
 
私は必死に、とは言いたくないんですが、そのコンテンツで食ってるからこそ「オワコン」って言えてるって現状の認識くらいはして欲しいと思いますわ… まとまんなくてすんません。
 
Posted by USA-P at 2011年08月04日 21:16
もる様、こんにちは!
現場でよく挙がってる問題というと、人を育てる人が育たないって事が多いですねぇ。一スタッフとしては非常に優秀なんだけど、指導者やマネージャーにはなれないみたいな。
Posted by たお at 2011年08月05日 14:56
おくやぷ様、こんにちは!
まぁ、上手く言葉が見つからないから妙に熱血漢な言葉になりましたが、一日の大半を費やす仕事に、やりがいや目標や自身に課すハードルとかないままやり続ける方が辛いだろうにと。
Posted by たお at 2011年08月05日 15:02
USA-P様、こんにちは〜♪
全てやり尽くした上での諦めならまだしも、最初っから諦めている気風が感じられてイヤなんですよねぇ。もちろん作り手の中には目標や夢があって入った人も多いでしょうし、しがらみやらなんやらにぶつかって挫折する事も少なくないとは思うんですが、それを乗り越えるというか工夫で誤魔化そうというか、全体的に意欲ってのが感じられないんですよねぇ。。。
Posted by たお at 2011年08月05日 15:06
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