1985年 アメリカ映画 88分 サスペンス 採点★★★
最近ではめっきりやらなくはなりましたが、結構ゲーム好きな私。“好き”と言ってる割には、PS2すら持ってませんが。その昔、歳の離れた兄がPC−8801を持っていて、“ブラック・オニキス”やら“夢幻の心臓”やらを夢中になってプレイしたものです。“ドアドア”すら四苦八苦の反射神経を持つ私は、アクションやシューティングよりもRPGやシュミレーションが好きで、たまに推理アドベンチャーなんかにも、ない頭絞って挑戦してました。ヤス、お前だったのか…。
【ストーリー】
謎の晩餐会の招待状を送られた人々が、とある豪邸に次々と集まってくる。彼らはお互いに知らない間柄だが、謎の人物“ボディ氏”によって脅迫されている共通点を持っていた。彼ら同様ゲストとして招かれたボディ氏であったが、一瞬の暗闇に乗じて、ゲストの内の何者かによって殺害をされてしまう。犯人は一体…?
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有名なボードゲームの映画化ということだが、やったことがないのでどんなゲームなのかは…。多分、何人かがそれぞれの容疑者になってカードを引いたりしながら「犯人は君でしょ?」とかいうゲームなんでしょうね。
ジョン・ランディスが製作総指揮と脚本を兼ねる本作は、純粋なサスペンスと言うよりはコメディの色が強い。実際、本気で犯人を推理しようにも手掛かりがあまりに少ないので推理のしようがない。それでもどうしても犯人を当てたい負けず嫌いの方は頑張っていただいても構いませんが、公開時、劇場毎に異なっていた三種類のエンディングが用意されていますので、努力が見事なまでに水の泡になるのではと。
しかし、コメディとしてはなかなか面白い。本作が公開された85年の時点で既に時代とズレ始めていたジョン・ランディスのコメディセンスではあるが、50年代を舞台とした本作では、その過剰なまでに誇張されたスラップスティック感覚がマッチしている。連鎖的に増えていく死体を巡る人々の描写もシニカルで面白い。非常にこじ付け的な物語ではあるが、『いとこのビニー』のジョナサン・リンによる派手さはないが堅実な演出が救っていると言える。
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俳優陣が、とにかくクドい。
ブレイク直前と言うこともあり、クリストファー・ロイドはまだその個性を存分に発揮しているとは言い難いが、ティム・カリーが作品を牛耳っている。フランクン・フルター博士の100万分の1程度のクドさではあるが、それでも充分に濃い。彼が舞台を縦横無尽に駆け巡りながら事件をギトギトと解明するクライマックスは、脂っぽい映画ファン悶絶の時間。個人的にはあと2時間くらい続いても構わないくらいですが、「きゃー!!もっとやってー!!」と叫ぶ私ら“脂ファン”以外は「きゃー!!もうやめてー!!」と叫ぶことになるんでしょうね。
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