2011年07月16日

エクスタミネーター (The Exterminator)

監督 ジェームズ・グリッケンハウス 主演 ロバート・ギンティ
1980年 アメリカ映画 105分 アクション 採点★★★★

最近の映画って、映像も音響もそれなりに迫力もあって綺麗だし、テンポの良い編集に筋道を段階的にしっかり吟味した脚本を器用な監督が撮ってるんで、ビックリするくらい外すってことはないですよねぇ。ただその反面、全体的に小粒と言うか、良い意味でも悪い意味でも驚かされるってことが少なくなってきたようにも。一見自由奔放な映画も、“ワンパク映画”というカテゴリー内に収まってる感じもしちゃいますし。

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【ストーリー】
犯罪都市ニューヨーク。気の良い男ジョンは、職場の同僚でありベトナム時代の戦友であるマイケルが街のチンピラによって全身不随にされたことをきっかけに、「この街の害虫どもは全てぶっ殺す!」と処刑人へと変貌。チンピラやマフィア、変態どもを次々と血祭りに上げていく。しかし、この事態を快く思わない政府は、ジョンを事件ごと闇に葬り去ろうとCIAの殺し屋を送り込み…。

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四の五の言わず見せるべきものだけをしっかり見せる映画作りに定評がある、『マクベイン』のジェームズ・グリッケンハウスの名を一躍世界に轟かせた処刑人アクション。
そこらの採石場を「暗いから分かんねぇべ!」とばかりにベトナムと言い張り、ガソリン量を見誤ったかのようなド派手な爆発と共に幕を開ける本作。普通の復讐アクションであれば、@事件発生→A怒りと悲しみに震える主人公→B警察が役立たず→C復讐を決意→D武器調達&犯人捜索→E実行→F良心の呵責って流れになる所を、「そんなのかったるい!」とAからDを丸々カット。事件が発生したら即復讐という、なんとも荒々しい作品の完成。無論ウジウジと悩むこともなし。潔いことこの上なし。
街の処刑人となる経緯は全くもって不明瞭だが、「戦友の家族もこれから大変だろうなぁ」と思ったら即座にマフィアを拉致する、一事が万事直観的&雪崩式の行動力も魅力。処刑方法も、“人間ミンチ”に“人間丸焼き”など、直接的描写は全く無いが文字にすると胸が躍るバラエティ豊かな方法が取られているのも、これまた魅力。確かに演出にも物語にも褒めれる点が少ない作品ではあるが、今観ても大いに驚かされる冒頭の首切りシーンと、なんか良い映画を観た気になるエンディング曲で作品の起結をしっかりと締め、あとは見せ場をポツポツと配置して乗り切るやりくり上手っぷりも非常に好印象。
この作品に諸手を挙げて喝采するのは品位を疑われてしまいそうなものだが、今更品位を上げるのも手遅れなので、この評価は変わらず。

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エクスタミネーターに扮しているのは、2009年に惜しくも亡くなってしまった『ハーレーダビッドソン&マルボロマン』のロバート・ギンティ。特に男前なわけでも華があるわけでもなく、アクションにキレがあるわけでもない“無い無い尽し”の彼だが、ぷっくらホッペで黙々と処刑人稼業に勤しむ姿を見ている内に、「何はともあれ、行動力ってのが大切なんだなぁ」と思えてきてしまう不思議魅力の持ち主。仕事を頑張ってる人を見ると、「あら、カッコ良い!」と思ってしまうような心理なんでしょうか。この作品の後数多くのアクション映画に出演しておりますが、この“無い無い尽し”は変わる事の無い一貫した姿勢が魅力。
一方、処刑人を追う刑事役には、『グリズリー』『地獄の門』『ブラッド・ピーセス/悪魔のチェーンソー』と、晩年のフィルモグラフィがとっても魅力的なクリストファー・ジョージ。ネームバリューもあってか、クレジットではロバート・ギンティを抑えトップにビリング。その他、『デルタフォース』『マクベイン』のスティーヴ・ジェームズや、『ランボー/怒りの脱出』のジョージ・チェンなど、非常にらしい面々が揃っているのも嬉しいもので。

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posted by たお at 11:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■あ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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