ダイヤモンド・イン・パラダイス (After The Sunset)

監督　ブレット・ラトナー　主演　ピアース・ブロスナン
2004年　アメリカ映画　98分　アクション　採点★★

リゾート地っぽいところと言えば“ハワイアン・センター”ぐらいにしか行った事のない私ですが、一生に一度くらいは南国の砂浜で傘の付いたストローでドギツイ色のカクテルを飲んでみたいものです。もちろん水着美女のオプションは外せません。似合いもしないリゾート地も行けば必ず「こんな所で暮らせたら幸せだねぇ」とか思うんでしょうが、3日もすれば間違いなく脳ミソの溶け出すような退屈を味わうんでしょうねぇ。

【ストーリー】
凄腕大泥棒のマックスは、ナポレオンが持っていたとされるダイヤモンドを3つのうち2つを盗んで引退。恋人でパートナーのローラとバハマでまったりとしていると、マックスの逮捕に執念を燃やすＦＢＩ捜査官スタンが現れ、たまたまそのビーチに停泊中の豪華客船に展示中の最後のダイヤモンドを盗むんだろと言いがかりを。さて、どうしたものかと悩むマックス。



リゾート地で撮影をしちゃうと仕事以外の誘惑に負けてしまうのか、リゾート気分だけは満載のお気楽クライムアクションコメディ。
エドワード・ノートンを拝める以外はこれといって見所のないオープニングのダイヤモンド強奪シーン以降、延々とピアース・ブロスナンとサルマ・ハエックがイチャイチャし続ける前半に「何を観ているのか？」と不安が増すばかり。“ルパン三世”でいうところの銭形であるウディ・ハレルソン扮するＦＢＩ捜査官の登場で多少締まるかと思いきや、今度はウディとピアースがイチャイチャするブロークバックな展開に。一体コレはなんだ？
無理矢理話を成立させるためだけに存在するドン・チードルも、甚く居心地が悪そう。“騙し騙され”なクライムサスペンスを形成するためのトリックも慌しく、強引に予定調和を迎えさせている感が強い。結局印象に残るのは、妙に込み合ったバハマのリゾート感のみ。『ビッグ・バウンス』といい、あったかい所に長居をすると脳ミソが溶け出すらしい。



「随分悪役ばかり写る予告編だなぁ」と思っていたら、ソイツが新しいジェームズ・ボンドだったという異常事態を引き起こしたピアース・ブロスナンのジェームズ・ボンド降板。“ハンサム”以外にこれといって特徴のない彼だけに、俳優としてのアクよりもキャラクターの看板が重要視されていたジェームズ・ボンドはピッタリだと思っていたのだが。実際、野性味と色男っぷりの混在した彼演じるジェームズ・ボンドは魅力的だった。で、本作の彼は無精ヒゲ以外はさしてボンドと変わらぬ芸風。降板してまでもやる作品か？俳優生命のギリギリまでボンドで頑張った、ロジャー・ムーアを見習っていただきたい。
「オギャー!!」と産まれた瞬間から同じ顔をしていたであろうウディ・ハレルソンのマヌケ振りや、サルマ・ハエックのボディライン、不機嫌なドン・チードルなど、見せるべき部分はソツなく押さえているブレット・ラトナーだが、ソツがない以外はコレと言って目立つ部分もない相変らずの優等生的演出。『Ｘメン３』は本当に大丈夫なのか？


“サオ”の話で大盛り上がり

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Comments

こんにちは。
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメント＆トラックバックのお返しを失礼致します。

この作品は、華麗な盗みのテクニックを披露するというよりもリゾート地を舞台とした軽めの仕上りでありましたが、ピアース・ブロスナンさんが演じる泥棒 マックス・バデットとウディ・ハレルソンさん演じるＦＢＩ捜査官 スタン・ロイドの笑いとシリアスを絶妙に混ぜ合わせた腐れ縁的な関係が中心に描かれており、僕は中々面白く観させて頂きました。

また遊びに来させて頂きます。
改めまして、今度共よろしくお願い致します。
ではまた。

Posted by たろ at 2006年07月24日 17:55

日本版を見ても同じ印象なのか・・・
ふむふむ
と、たおさんの解説を読みつつニヤニヤしていた哀生龍は、最後の一文で驚愕の事実を思い出しました！
“『Ｘメン３』は本当に大丈夫なのか？”
そう言えばそうでした（大汗）
凄ぉ〜く心配になってきましたよぉ･･･

Posted by 哀生龍 at 2006年07月24日 19:31

こんばんは♪
画像に女性がいない(笑)
これはそういう映画なのと思ってしまう画像ですね。
笑わせていただきました♪
ベッドでのシーンはわかっちゃいるけど、大爆笑しました。

Posted by ゆかりん at 2006年07月24日 21:26

こんにちは。ＴＢありがとうございます。
ハワイアン・センターっていったコトないなぁ。
そういえんば、最近ハワイアン・センターが出来るまでの映画の予告を観たような気がします。
気がするだけかもしれませんが。

Posted by もじゃ at 2006年07月25日 00:53

たろ様こんばんは♪
全体にマッタリしながらも、ピアーズ・ブロスナンさんとウディ・ハレルソンさんの絡みだけは異様に面白い作品でしたね＾＾
変な画でしたが。。。

Posted by たお at 2006年07月25日 02:43

哀生龍様ようこそー♪
マイノリティの哀しみを、ゲイである自分を徹底的に投影した作風が魅力だったシリーズだけに、ソツがない以外なんにもないラトナーが監督するってだけで不安。フツーの良く出来たアクション映画になるんでしょうねぇ。。。

Posted by たお at 2006年07月25日 02:48

ゆかりん様こんばんはー♪
お色気要員以外の女性が存在してなかったもので＾＾；
全体に残る印象は、こんな感じの画像でありませんでした？ｗ

Posted by たお at 2006年07月25日 02:49

もじゃ様こんばんは♪
ハワイアン・センターの映画!?
誇大妄想的な男が大風呂敷を広げるだけの作品になっちゃいませんか？ｗ

Posted by たお at 2006年07月25日 02:50

TB有難う御座いました♪
オプションが無かったら非常に辛い映画だったかもしれません(^^ゞ
オプション込みでもちょっと辛かったですけど・・・
ま、コメディとして見たらそこそこかなぁ〜なんて思いました^^;

ではでは〜、これからもよろしくお願いします♪

Posted by Aki. at 2006年07月25日 05:18

Aki.様こんばんはー♪
でも、そのオプションがサルマ・ハエックひとりでしたし・・・。
楽しかったのは、当の本人達だけなんでしょうねぇ＾＾；

Posted by たお at 2006年07月25日 23:16

こんばんは〜。TBとコメントありがとうございました。
（”男女問わずイチャイチャ”に笑ってしまいました。）
私は試写会で観たからいいけどさー（笑）

ウディ･ハレルソンよ、どこへ行く・・・
ヴィンス･ヴォーンに続いてコメディ路線まっしぐらなの？？
意外に可愛かったのですが。

Posted by kino at 2006年07月27日 00:37

kino様ようこそ♪
ほんと、イチャイチャしっぱなしのバカンス映画でした。ウディはウェズリーと組んでた頃のトロ臭さが大好きなんですよねぇ。『ワイルド・キャット』から意外と長いコンビでしたが。

Posted by たお at 2006年07月27日 11:32