2011年06月29日

地中海殺人事件 (Evil Under the Sun)

監督 ガイ・ハミルトン 主演 ピーター・ユスティノフ
1982年 イギリス映画 117分 サスペンス 採点★★★

天候やら移動やらアレコレと面倒事が多いせいか、ロケに行かず合成で済ませるのが主流になっておりますねぇ、最近の映画。予算も抑えられるし修正も楽ってのは分かるんですが、画面から得れる感触がなんか違うんですよねぇ。「何が?」と言われれば「知らん!」ですが、被写体がハッキリし過ぎてるのか遠近感が均一的過ぎるのか、なんかその場に一緒に居るって感覚が得れない。まぁ、オッサンのぼやきでしかないんですが。

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【ストーリー】
地中海の小島にあるリゾート地で、舞台女優のアリーナが何者かによって殺されているのが発見される。その地のホテルに宿泊していた客は全て彼女と縁がある人々で、尚且つ全員が彼女に対し何らかの恨みを持っていた。この難事件を、たまたま別件でこのホテルを訪れていた名探偵ポアロが調査するが、容疑者全員に完璧なアリバイがあり…。

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アガサ・クリスティ原作の“白昼の悪魔”を、『レモ/第1の挑戦』のガイ・ハミルトンがメガホンを握って映像化した推理ミステリー。昨日の『ミラクル・ワールド/ブッシュマン』に続いて空から空き瓶が降って来る話ですが、それはたまたまってことで。
白い砂浜と青い海の地中海を舞台に、コール・ポーターの楽曲と番傘や着物をアレンジしたアジア風味のファッションで彩られた、“これぞリゾート!”な本作。もう、ザ・リゾート。豪華な舞台設定の割に動機が安っぽかったり、緻密そうに見えてアリバイ工作が結構運任せだったり、オープニングの事件と絡めた解決方法がやや力任せな印象もあるが、やはりトリックが明かされていくクライマックスで感じられる、まるでパズルがパタパタと目の前で完成していくかのような快感は、そうそう得れるものではない。そして何よりも、繰り返しとはなるがリゾート地を舞台としたからこそ得れる贅沢感が堪らない。まぁ、強いて言えば“食事”ってのにも贅沢感を感じさせてくれてればなぁと思いますが。
そう言えば、当時地元では同時上映の片っぽだった本作。最初にこれを観て地中海での贅沢気分を存分に味わった後に始まったのが、肌に突き刺さるような寒さがヒシヒシと伝わってきた『ランボー』。脈絡は全くないが、贅沢極まりのないカップリングでしたねぇ。

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主人公のポワロに扮するのは、『ナイル殺人事件』に続いて2度目のポアロ役となるピーター・ユスティノフ。嫌味さとほど良いゲスさ加減が原作のイメージに近かったアルバート・フィニーと異なり、随分とソフトなイメージを感じるポアロだが、ユーモラスで憎めないキャラとして彼のポアロが結構好き。陰口が「嫌味なチビデブ」でまとめられてしまうのも、なんとも可愛らしいですし。
容疑者となる面々に、今ではバッグの名前として知られるジェーン・バーキンが『ナイル殺人事件』に続いて出演しているのを筆頭に、これまた『ナイル殺人事件』に続いての出演となるマギー・スミス、オネエキャラで熱演する『ヘルハウス』のロディ・マクドウォール、『死霊伝説』のジェームズ・メイソンらと、豪華キャストにも程があった『オリエント急行殺人事件』と比べるとゴージャス感に若干欠けてしまうが、実力者が揃った同じ劇団による連作を観ているかのような安心感と言うか“待ってました!”感が嬉しい。それでも足りない豪華さは、背景が充分に埋め合わせしてくれてますし。

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“たまたま”の連続なのは御愛嬌

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posted by たお at 02:13 | Comment(0) | TrackBack(1) | 前にも観たアレ■た行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『地中海殺人事件』(1982)
Excerpt: 地中海に浮かぶ小島の海岸で、元大女優だった女性が殺された。彼女の泊まっていたホテルには、偶然彼女に関係した人間が集っていた。彼女の夫の退役軍人、先妻との間の娘、彼女を復帰させて一儲けを企むプロデューサ..
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Tracked: 2011-06-30 22:27