2011年06月07日

ランボー3/怒りのアフガン (Rambo III)

監督 ピーター・マクドナルド 主演 シルヴェスター・スタローン
1988年 アメリカ映画 102分 アクション 採点★★★

ビジネスとしてうま味たっぷりなせいか、続々と作られるシリーズ作。半端にヒットした一作目を引きずった二作目なんかには、一作目の面白さが記憶に新しいだけに大きな失望を覚えた事も多々。でも、キャラクターや見せ場だけがエスカレートして、一作目の面影を微塵と感じさせなくなるまで壊れた三作目くらいにもなると、それはそれでその壊れっぷりが結構好きになってきちゃったりも。まぁ、“好き”だってだけで“面白い”ってわけじゃないんですが。

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【ストーリー】
アフガニスタンでロシア軍に捕えられたトラウトマン大佐を救い出すため、ランボーは一人アフガンで大暴れ。無事大佐を救い出したランボーは、大佐と共により一層大暴れ。そこへアフガンゲリラも合流し、ロシア軍相手にみんなで大暴れ。

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ランボー自身は渋っているが、結果的にアメリカによる外国への軍事介入を良しとしてしまう、全くランボーである必要のなくなったシリーズ第三弾。前作『ランボー/怒りの脱出』で第2班監督を務めていたピーター・マクドナルドが、撮影開始早々クビになった『バイオハザード III』のラッセル・マルケイに代わってメガホンを握る。
100分少々で108人も死ぬってんで、“最も暴力的な映画”としてギネスにも載った本作。戦う意味も場所も全くランボーである必要もない本作には、ほとんど物語はないといっても過言ではないのかと。戦闘シーン中にちょっと部屋から出て戻って来ても、上半身裸でテカテカ光ったスタローンがまだ戦ってる、ある意味とっても親切な作り。一作目『ランボー』の面影など微塵も無くなってしまった作品ではあるが、ザックリとしたランボーのイメージを拡大していったら、筋肉と暴れっぷりのみになってしまった本作の筋肉映画末期的な感じは、決して嫌いではない。もちろん、面白いかどうかはさて置いて。

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「次はどんな映画だろー?」ってよりも、「次はどんだけ筋肉を盛ってくるんだろー?」ってのが興味の大半だった頃のスタローン。本作はある意味その頂点で、これ以降人気に翳りが見え始めてしまうことに。ただ、内容がないだけにキャラクターを膨らませたかったようで、子供とも果敢に絡む本作のランボーは結構喋る。大佐に訓練の成果を聞かれ、「あんまり効果ないよ」と軽口をたたくお茶目な部分まで見せている。まぁ結構喋ってるとは言っても、エディ・マーフィだったら3分もかからないくらいの全セリフ量なんですけど。因みに、ゲリラ戦の猛者であるはずのランボーがプロレス技を多用するのは、多分本作も含めちょこちょこスタローン作品に参加しているテリー・ファンクの影響かと。
トラウトマン大佐役には、もちろん前2作でも演じたリチャード・クレンナが。シリーズを重ねる毎に出番が増えてくる大佐ですが、本作ではいよいよランボーと共に戦う羽目に。ただまぁ、その歳とキャリアでアフガンに送り込まれてしまうのもどうかと思いましたが

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何をしているのか分からなくなってきた頃

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posted by たお at 00:49 | Comment(0) | TrackBack(1) | 前にも観たアレ■ら行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Weblog: 映画 大好きだった^^
Tracked: 2011-07-25 13:45