2008年 アメリカ/カナダ映画 97分 ホラー 採点★★
自分が見ている色や形って、本当に他の人にもそう見えているのか疑問に思う事がたまにありますねぇ。もちろん、自分が“緑”と思ってるのが他の人にとって“赤”だったりするような極端なのは単なる病気なんでしょうが、微妙な違いとかが人それぞれだったりするのかなぁと。まぁ、いつもの妄想の類ですし、ちょっと調べれば分かるようなことなんでしょうけど。ただ、自分が「美人!」と思ってても他の人が首を傾げる場合は、調べるまでもなく単なる好みの問題か恋の病。
【ストーリー】
幼い頃に失明をした、若きバイオリニストのシドニー。彼女は姉の勧めで角膜移植手術を受け、無事視界を取り戻すのだが、彼女の目は現実以外の物まで見えてしまっており…。
怪談話の怖さのみならず、それが持つ哀しみと底知れぬ優しさまでをも見事に表現した傑作『the EYE 【アイ】』のリメイク。
主人公の目的も、死神の意味合いも、結末も、全てオリジナルとは異なる本作。トリックが隠された二層構造になった構成も取り払われた本作は、これ自体をオリジナルとして観賞して評価すべきなんだろうが、良い部分の全てがオリジナルのまんまな部分であり、首を傾げる箇所が全て改変されてしまった部分となると、単体として評価するのが非常に難しくなってしまう一本。物語の核となる部分を“観客に受け入れられない”と判断して変更するくらいなら、最初っからリメイクしなきゃいいのに。なんかこう、ベジタリアンの人が経営する肉の出ない焼肉屋みたいな感じ。まぁ、オリジナルを知らずに観た場合は、亡霊に対する恐怖だけではなく、その背後に透かし見える大きな悲しみってのを感じられるってのもあるんで、★3つくらいでも問題はないかなぁと。
リメイクの決定が発表された当初、主演としてアナウンスされたレネー・ゼルウィガーの名に、「“目”が重要な作品なのに、目が開いてるかどうかわかんない女優をキャスティングしちゃうんだ!?」と大いに驚かされたものでしたが、なんだかんだと結局『マチェーテ』のジェシカ・アルバに移行。まぁ、非常に無難な着地点ではありますし、本人もお約束のサービスショットを挟みつつ、薄めのメイクに目を充血させっぱなしという頑張りでしたので良いんですが、バイオリンが上手い人にだけは見えないってのがちょっとアレで。
その他、随分と歳の離れた姉に『ブレイド3』のパーカー・ポージー、『マイティ・ジョー』のラデ・シェルベッジア、なんかとっても御無沙汰な感じもするタムリン・トミタらがキャスティングされているが、注目はオリジナルでも重要なカギを握っていた病気の子供役で『キック・アス』のクロエ・モレッツが出演しているってとこですかねぇ。
鏡に映る姿がジェシカ・アルバに見えるなら、特に不満もなく
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
ただ、映画のオチは初期でバレバレだったので、ほらねーっておもいました。
主人公の女優さんはキレイでした。
オリジナルでのトリックが本作では別にどうでもいい扱いになってたんで、オチがどーのこーのってタイプでもないんですが、テーマが根こそぎ変わっちゃうのも。。。