2011年05月18日

バトルランナー (The Running Man)

監督 ポール・マイケル・グレイザー 主演 アーノルド・シュワルツェネッガー
1987年 アメリカ映画 101分 アクション 採点★★★

映画ばっか観てるせいか、一つの事柄でも編集や脚色、特定の人物の思想が入ったディレクションが施されれば丸っきり別なものに変貌してしまうって事が比較的身近に感じちゃえてるんですが、世の中まだまだテレビを鵜呑みにされる方が少なくないようですねぇ。この辺は書き始めちゃうと長くなっちゃうので、ギュギュギュっとまとめれば、メディアはもうすっかり『ゼイリブ』ですよってことで。

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【ストーリー】
独裁政権に支配された2017年のアメリカ。数多くの問題や民衆の不満から目を逸らさせるように、テレビ番組は過激化の一途を辿っていた。その頃、警官のベンは一般市民を虐殺することになる任務を拒否したことにより、無実の罪を着せられ刑務所に。そこで反政府組織と出会い彼らと共に脱獄をするが、ほどなく捕まってしまうベン。そして彼は、屈強な処刑人らと戦い、逃げ切れれば自由の身となるTV番組“ランニングマン”に出演することになり…。

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スティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で出版した原作を、“スタスキー&ハッチ”のスタスキーの方が監督を務めた近未来アクション。『コマンドー』『ダイ・ハード』と、この時期にちょっとした一時代を築き上げたスティーヴン・E・デ・スーザが脚本を書き、製作者に『デイライト』のロブ・コーエンの名も。
政府などにより意図した方向にディレクションされたメディアと、それを盲信してしまう大衆に対する皮肉と警鐘を促す、まぁよくあるタイプのテーマ。“よくある”ってことは、警鐘を鳴らし続けてるのにさっぱり耳に届いていないってことなんですかねぇ。大風呂敷を広げている割には妙にこじんまりとした舞台の中、もたついた展開が繰り広げられる決して褒められるような代物ではない本作。一番組の製作者に制裁を加えるってのも、若干的が外れているような気もしますし。ただまぁ、メディアがどっちに転んでも転んだ方向に盲信をしてしまう民衆の姿は皮肉たっぷりに描かれており、それをTVの世界を熟知した人間が作ってるって構造自体に痛烈な風刺を感じる事も。

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そんな映画としてはちょっとアレな作品ではありますが、決してつまらないわけではない。いや、面白い。だって、背中にジェットパック背負って火炎放射しまくる奴とか、電飾だらけの甲冑を身に纏ってワルキューレの騎行を歌いながら追っかけてくるハンターが出てくるんですよ。それも真顔で。いまどきの映画人なら失笑されるのを恐れて描かないような描写が満載。もちろんそれが出来たのも、『コマンドー』でも書いたんですけど立ってるだけで荒唐無稽なシュワが居たからこそ。シュワを立たせておけば、大体の事は常識の範疇に収まってしまう筋肉マジック。シュワの相手を務めるには、あれ位盛っておかないとバランスが取れないですし。そんな、シュワを主役に据えた結果、特殊な方向に暴走してしまった感も否めない作品ではありますが、嫌いにはなれない作品で。日曜洋画劇場でやる度に欠かさず見てましたし。
ちなみに共演には、この当時やたらと顔を見た気もする『プレデター2』『マクベイン』のマリア・コンチータ・アロンゾに、『007/死ぬのは奴らだ』のヤフェット・コットー、『特攻大作戦』のジム・ブラウンと、シュワとは『プレデター』でも共演済みの“戦う州知事”ジェシー・ヴェンチュラと、なんとも肉々しい顔ぶれが集結しておりましたよ。

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posted by たお at 01:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■は行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
主演を筋肉俳優と一緒くたにされがちなスタローンだけで他は何もかも一緒であっても本作の印象ってまるで違ってきますよね… ええ、シュワだからこそですよね〜
 
> 警鐘を鳴らし続けてるのにさっぱり耳に届いていないってことなんですかねぇ。
…ホンと、最近の「ニュース」?を見てるとゲンナリするです…
 
Posted by USA-P at 2011年05月18日 23:07
USA-P様、こんにちは〜♪
これがスタローンだと、ジャッジドレッドみたいになっちゃって、それはそれで独特なんでしょうけど、シュワのそれとはまるで別物ですよねぇ。筋肉でまとめられがちですが、例えるならシュワはどっちかといえば体操のお兄さんで、スタローンは演歌みたいな感じ。どっちにしろ分かりづらいですけど^^;
最近の自称ニュースで発表される事柄は、「知ってた」「だろうねぇ」で済んじゃうことばかりですよね。。。
Posted by たお at 2011年05月19日 15:48
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