2010年 アメリカ映画 116分 コメディ 採点★★★★
人気者って、往々にして口が達者ですよねぇ。私も口が達者とはよく言われますが、概ね人を怒らせる方向で達者なので人気者にはなれず。ただ、集団の中で怒らせたい人だけをピンポイントで怒らせる事が出来るので、それはもう履歴書の特技欄に記入してもいいんじゃないかと思いますが。まぁ、誰にも羨ましがられない特技ではありますが。
【ストーリー】
ダンソンとハイスミスの二人のスーパー刑事が話題と人気を独占する中、地味なデスクワークを強いられている“その他の刑事”アレンとテリー。しかし、捜査中にダンソンとハイスミスが殉死。部署内が次期スーパー刑事の座を狙い色めき立つ中、アレンとテリーは投資家のアーションを些細な罪で逮捕。だがそれが、思いがけない大きな事件へと繋がっていき…。
『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』『俺たちニュースキャスター』のアダム・マッケイとウィル・フェレルという、外しようのない鉄板コンビが贈るアクションコメディ。
「あら?今度の相方はジョン・C・ライリーじゃないんだ?」と、初めて予告編を観た時はちょっとばかし不安も感じた本作。これまで荒々しいまでの笑いを生み出してきたコンビだけに感じる不安だったのだが、アクションとコメディのバランスが重要な本作からすると、『ラブリーボーン』『ビッグ・ヒット』のマーク・ウォールバーグの投入は正しい。もちろん、ジョン・C・ライリーでもとてつもなく面白い作品になっただろうが、二人とも部屋から一歩も出ないまま映画が終わってしまう可能性もあるので、また別な作品でその顔合わせを期待したいところ。
人気者の影に必ず多数存在する“その他大勢”に着目する相変わらず光る着眼点の上手さや、音楽ネタの上手さはさることながら、ゴールドマンサックスなどに代表する富の集中、極一部の勝者以外は皆カモでしかないマネーゲームの本質、“自由と平等のチャンス”という目くらましで着々と進む貴族社会の復活など、現在のアメリカの貧富構成に対する批判という珍しくも硬派なテーマが描かれてもいる本作。ただ、それをゴリ押しすることなく、アクションはとことん派手に、笑いはとことんしつこくと、娯楽集中の作りが嬉しいし楽しい。非コメディ系の役者に無理やり笑わせるのではなく、持ち前のイメージを基に笑いに転化させるやり方も上手い。笑いのバーリ・トゥードとも言えるフェレルも、マーク・ウォールバーグとのコンビネーションを考えてか、抑え気味のテンポでこつこつ笑いを取りつつ、ポイントポイントで誰も近づけない爆発力を見せるメリハリの付け方に、計算高い器用さを見せて驚かされましたし。“美女にモテモテ”って設定は、それだけで面白過ぎるのでズルイなぁと思いましたけど。
主演のウィル・フェレル&マーク・ウォールバーグコンビもさることながら、まるでお祭り騒ぎのような豪勢な顔ぶれが集まった本作。
普段のスーパーなイメージ&若干の空っぽさそのままに大活躍する、『スネーク・フライト』のサミュエル・L・ジャクソンと『妖精ファイター』のドウェイン・ジョンソンを筆頭に、『サイレントノイズ』のマイケル・キートン、“フェレルの嫁”って設定だけで爆笑を生み出す『ゴーストライダー』のエヴァ・メンデスに、『ナイト ミュージアム2』のスティーヴ・クーガンらが集結。それだけに留まらず、『ミッドナイト・ミート・トレイン』のブルック・シールズがフェレルにぞっこんの本人役で登場し、同じ本人役ではヤンキースのデレク・ジーターや、『スモーキング・ハイ』のロージー・ペレスや『コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら』のトレイシー・モーガンが片隅にひっそりと。仕舞いには、アイス・Tがナレーションをしている凄まじい顔ぶれ。あまりに豪勢な顔ぶれなので、驚きを通り越してなぜか不安すら感じてしまうほど。なぜかは不明。
今のところ、日本での劇場公開はおろかDVDの発売も決まっていない本作。まぁ、劇場公開は今までの流れから考えると諦めていた方が良いのかも知れませんが、DVDはまず出るでしょうと。きっと今頃、出す事を前提に邦題を決める会議でもしていることでしょうし。会議って言っても、「今度は、“俺たち”なににするー?」って程度の会議なんでしょうけど。
【追記】
めでたく2011年8月に劇場公開される事が決定!ただまぁ、案の定副題には“俺たち〜”が…。
まさか、エヴァ・メンデスが出オチとは
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓
邦題は、出るとしてナンになるんでしょうねぇ… 『Hot Fuzz』を『俺たちスーパーポリスメン!』と付けたユニバーサルの連中を恨んでいそうですなぁ…
いやぁ、コレも楽しませていただきましたよー!ホント、ありがとーございます!
細かくしつこく大胆にと、あの手この手で笑いを生み出すフェレルはもう、寝て良し立って良しのバーリトゥーダーだなぁとw
もうこのメンツだけで オイシイの
(○・∀・○)イイネ(○v∀v○)イイネ
(*ゝД・)bィィ☆彡
何気にサブ・プライムローンがネタになってて それについてのウィルのトークとか ぎゃはははだったし
でもって マークがウィル・フェレルと絡んだとたんに「化学反応」して面白さが引き出てきてたよね〜
エンドロールのトークといい
これは 続き物として作ってって欲しいよ〜.+゜ゎくゎく.+゜(o(。・д・。)o).+゜ぅきぅき.+゜
相変わらずお元気そうでw
“アクションコメディ”だからといって、アクション面でもコメディ面でも手を抜いていない、思いのほかしっかりした作品でもありましたねぇ。輸入版ブルーレイでの観賞だったので、ちょっくら劇場でも観ようかなぁと思ってたんですが、近所の劇場ではやってないんですよねぇ。。。