1999年 アメリカ映画 102分 コメディ 採点★★★★
大好物が蒸しパンのたおです。もう、大好き。毎日食べても飽きません。「この、蒸しパン野郎」と罵倒されたこともありますが。失礼な話です。蒸されたやつらの中でもマーラーカオが特に好きなんですが、どういう訳か食べると必ず腹を壊す。生の小麦粉を食べるとお腹を壊すそうなのですが、どうやら私のお腹は蒸された小麦粉も“生”と判定してしまうようで。“主食が蒸しパン”と制定されても文句ない程好きだというのに…。やっぱり“好き”というだけじゃ上手くいかないんですねぇ。
ニューヨークのオークションハウスに勤めるマイケルは恋人のジーナと婚約。しかし、彼女の父親はマフィアの一員だった。マフィアとの関係を頑なに拒む彼らだったが、いつの間にかマフィアのマネーロンダリングに加担する羽目に。なんとか関係を断ち切ろうとするマイケルに激昂して襲い掛かったドンの息子を、ジーナがうっかり射殺。混迷を極める事態をなんとか収拾しようと奔走するジーナの父だったが…。

婚約者の父親が怖い人だから、ヒュー・グラントがやたらとペコペコする軽いラブコメかと思いきや、意外と血生臭い。『モーリス』で注目されるも以後方向性が定まらず、ラブコメに活路を見出し始めた時期ということもあり、ヒュー・グラント自身(と本作の製作者で恋人のエリザベス・ハーレイ)が何かしらのアクセントを求めた結果であろうか。
ちょっとドジな役がさまになるヒュー・グラントが繰り出す小ネタはどれも面白く、ドスの効いた役回りかと思っていたら、案外下っ端のジェームズ・カーンが見せる中間管理職的な狼狽振りも新鮮。そこに絡むシビアなマフィアネタが、思いのほか上手にブレンドされている。トーストに納豆をのっけてみたら、意外と美味かったみたいな感じ?
相手役のジーン・トリプルホーンが微妙にオバサン臭かったり、無理やりな予定調和的エンディングにも不満はあるが、全体の面白さを削ぐまででもない。邦題の“3つのルール”がなんのことだかサッパリでしたが。“契約厳守”“名前は聞かない”“依頼品は開けない”ではないと思います。

外国訛りにめっぽう弱いアメリカ人にとって、二枚目で英国訛りで喋るヒュー・グラントは堪らないのでしょうね。笑うと「溶けてる!?」と思うほど下がる目尻とその皺に、ジーン・トリプルホーンと並んでるとオバチャンが二人居る様に見えなくもないですが。“モテ男”をやらせれば右に出る者は居ないという所まで上り詰めた彼。今ではラブコメに欠かせない稀有な俳優に。出てないと逆に落ち着きませんし。
ジェームズ・カーンは相変らずカッコイイなぁと惚れ惚れ観ていると、その隣に鳥のヒナのようなお爺ちゃんが一人。『ロッキー』のポーリーだ。唖然とする老けっぷり。ジェームズ・カーンと歳さほど変わらないのに…。
何はともあれ「ラブコメなんぞ観ん!!」というサブタレな方々も満足できる内容、かつバート・ヤングの老けっぷりですので、おヒマでしたら。

ものすごくラブコメな顔ぶれ
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