2011年03月30日

住民総引き籠り

原発の問題に話題が集中する事は仕方がないにしても、日に日に震災から話題が遠ざかってきている気がしないでもない今日この頃。まだなーんにも終わってないのに。始まってもないし
それはさて置き、私の住んでいる町は壊滅的な被害を被った沿岸部から然程離れてはいないものの、比較的被害の少なかった場所で。地震による住宅損壊や道路の陥没以外は、これと言って目立った傷痕もなく、ここ数日で営業を再開する商店が増えるなど以前の日常に戻りつつ。元々田舎町で大した人口を抱えてない上に、専業農家以外はほとんど町外へ仕事に出ているので、平日の日中は人の姿がほとんどない町のはずなんですが、今日スーパーに行ってみるとこれまで見た事がないくらい人でごった返している。近隣の街もほとんど経済活動が再開したはずなのに、震災後仕事に行きたくても行けない状態がずーっと続いている人があまりに多い。ガソリンがなかなか手に入らないために車を使えず、鉄道も復旧の目処が全く見えない。ガソリンも物資も援助も、大きな街か被害の大きな町に集中してしまうので、こんな小さな町は瞬く間に陸の孤島に。結果、行く所もやることもない人々が、パンパンになった先の不安から少しでも気を紛らわせるために、空っぽの商品棚だらけのスーパーに集まってるんですよねぇ。なんか、ロメロの描いた世界に放り込まれたような感じでしたよ。

DSCF3149.JPG
これだけ並んで、ようやく10リットル少々入れれる翌々日分のガソリン整理券が手に入る

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タグ:雑記
posted by たお at 17:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日々のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日々、ご苦労様です。
 
「ガソリンも物資も援助も、大きな街か被害の大きな町に集中してしまう」
 とありましたが、そうなる事で大きな街等の周辺の人達も集まってきて更に、って悪循環になっていきそうで怖いですよね… コーディネーターとまでは申しませんしラインの太いトコからってのは確かに合理的ではありますが人が生きていくのって理ばかりではないワケですし… 時折大都市で公共交通機関網が発達しあらゆるインフラが太い状況で死活している人には地方都市の「個人は車が無いと生活が成り立たない」構図というか前提・現状は解らないんだろうかなぁ… と思ってしまったりもしますが… 流石にあれだけ待って翌々日に10リッターじゃぁ… 
Posted by USA-P at 2011年03月31日 22:17
USA-P様、こんにちは〜♪
近隣に買い物へ行きたくても、ガソリンがないから行けないって状況ですねぇ。。。
昨日、津波の被害が甚大だった石巻市に行って来たんですが、津波の直撃を食らった駅前地区はTVで流れているような惨状そのままだったんですけど、他の道路は自衛隊や米軍の助けもあって、随分と整備されてましたねぇ。で、地元に戻ってみれば、未だ道路はひび割れ・陥没放置で。まぁ、目立たない町なんで後回しなんでしょうけど。。。
Posted by たお at 2011年04月01日 15:11
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