2009年 アメリカ/日本/南アフリカ映画 86分 ホラー 採点★
震災復帰後一発目の映画レビューがこれってのもアレですが、まぁ柄にもない映画を観て柄にもない言葉で着飾ったレビューを書くのもなんか違うと思うので、こんなんでいいかなと。そういうのはもっと立派なサイト様に任せて、サブタレは相変わらずのサブタレで。

【ストーリー】
撮影中止となったいわくつきの作品を題材としたホラー映画を撮るために、トランシルバニアの古びたスタジオにやってきた撮影クルー。撮影を開始するも、怪現象が続発し…。

後に発展し『リング』に繋がるって意味でも、映画としてのJホラーを語る上で欠かす事の出来ない『女優霊』を、「まぁ、アジア人だから大丈夫なんじゃない?」と安易な発想だったのか、おおよそホラーに強いとは思えないフルーツ・チャンにメガホンを握らせリメイクをしたホラー。“あなたの知らない世界”など、心霊再現ドラマの土壌があるかどうかが重要なのに。
何にでも因果関係をはっきりさせたい悪い癖は仕方がないにしても、日常に怪異が滲み寄って来るからこそ生まれる恐怖ってのを大きく踏み外し、何が起きてもおかしくない状況下に舞台を敷いてしまったため、逆に何が起きても怖くないってのがアレで。百歩譲ってオリジナルの面影が微塵もないってのを良しとしても、そもそも映画として破綻しちゃってるんで、この作品を90分近く観てなければならない行為自体が恐怖。何者かの視線を意識させたかったのだろうが、素人が真似した実相寺アングルのようなカメラワークは逆に視点を不明確にしちゃってるし、演出も脚色部分が全て無駄な脚本もおよそプロの仕事とは思えない出来ってのも辛い。
『E.T.』以降、地道な仕事振りが印象的な『えじき』のヘンリー・トーマスや、『ホステル』のイーライ・ロス、“チャップリンの孫娘”ってのが最大のセールスポイントであるカルメン・チャップリンと、まぁ変わった顔ぶれが出てるってのが数少ないオススメポイントみたいなものなので、その辺に物凄く興味がある方には良いかなぁと。

観てるこっちの方がそんな顔をしてしまう
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