1985年 イタリア映画 88分 ホラー 採点★★
さて、デモンズです。“デーモンズ”でもなければ“ディーモンズ”でもありません。デモンズです。東宝東和のカタカナ四文字ルールが、ばっちりと効いてます。
謎の仮面の男から試写状をもらったシェリル。“ノストラダムスの墓を暴くと、怖いの出て来るぞ”という映画の内容と重なるように、劇場内にデモンズが氾濫。大王アキロンまで登場し、阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられる。

“キュービック・ショック”
公開時に謳われたこの魅力的な宣伝文句は、“劇中劇での惨劇が映画の主人公達の身にも起き、さらにはその映画を観ている私たちにも恐怖が立体的に襲ってくる”からだそうで。うわぁ、怖いぃ。
密閉空間で繰り広げられるデモンズ達の傍若無人っぷりや、歯を押し出し牙が生えてくる特殊メイクなど見所たっぷりなのだが、いささか緊張感や緊迫感に欠けているのが残念。デモンズのトリを務める大王アキロンの、背中を突き破ってド派手な登場をした割には、ずーっとその辺を右往左往しているだけという存在感のなさは愛らしいですが。
『インフェルノ』よりは大分マシだが、相変らず辻褄を合わせる気の全くないダリオ・アルジェントの脚本。思いっきり思わせぶりの人物が本当に思わせぶっただけで死んじゃったり、展開に大きな変化を与えるのかと期待させた不良グループが、何気にデモンズ一匹外界に出しただけで、後は何食わぬ顔でデモンズ+4に成り下がってしまうあたりは、堪らなくアルジェント的。そのある種職人芸的脚本を、豪快に料理できなかった監督の手腕に悔いが残る。

ビデオ屋にズラリと並ぶ『デモンズ』シリーズだが、正当な続編はTVを見たらデモンズになっちゃうという『デモンズ2』のみ。あとはデモンズ人気にあやかった、なんとも可哀想な作品たち。ただし、本作で仮面の男を演じたミケーレ・ソアヴィによる『デモンズ’95』は稀に見る傑作ゾンビファンタジーなので、未見の方は是非。
アルジェント自身が語ったとか、アルジェント自身が語ったデマだとか色々言われている“ラストのヘリコプターが『ゾンビ』のヘリと同一説”ですが、そうだったらいいですね。

何十回観ても印象が変わらないのは立派
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この前の『フェノミナ』でやったMTV的な演出
がこの作品ではよく合っていたと思うデス。
っか、この両作品ってサントラが充実してて特に『デモンズ』ってゴブリン以外もトモー・リーやビリー・アイドルの楽曲がイカシて好きでしたなぁ… 今は権利関係でサントラCD無さそうなのが残念ではありますワ。
あぁPam & Tommy...(謎)
これは懐かしいですね。
2くらいまでは観た記憶があって、その後もいろいろと出ていたと思ったのですが、正当な続編は2まででしたか。
やっぱりこの映画では、突如としてこっちを向いたときにデモンズになっているのが怖かったですねぇ、今観たらどうか微妙そうですが。(^^;
なんだか懐かしいレビューがいろいろとあるので嬉しいです。
今後ともよろしくお願いいたします。(_ _)
なんの脈絡もなく流れる“MR.ミスター”とか魅力でしたよねw
コレに限らず、ゴブリンのサウンド聴くと「あぁ、今イタリアンホラー観ているんだなぁ」って実感がわく次第で。
デモンズになった途端、急にカメラ目線になって動きがコミカルになるのが謎でした。「つかまえるぞー」って感じは良く出てましたがw
新作の滅多に出てこないブログですが、今後ともよろしくお願いします!!
何の説明もなかったのに、出てくるや否やいきなり「あ、アキロンだ」て名指しされてやがるんですよね、ヤツ。中腰でちょこまかするだけが仕事のようでしたがw
仮面の男もデモンズ界ではどんなポジションに居るのか全く不明だし^^;
でもまた半年もすればまた観ちゃうんでしょうねぇ。同じ感想持つんでしょうがw
『デモンズ’95』は頑張って探す価値ありですよー♪