1998年 アメリカ映画 115分 アドベンチャー 採点★★★
美人と怪獣が大好きなたおです。そのどちらも嫌いという人とは友達になれないどころか、間違いなく敵視してしまいますが、怪獣嫌いの美人とは友達になりたいです。もし怪獣好きの美人となんか出会ったら、その場でプロポーズで。麻生久美子が怪獣好きって話、誰か聞いたことありませんか?
幼い頃密猟者によって母親を殺されたジルと、同じく親を殺された巨大ゴリラのジョーはアフリカの奥地でひっそりと暮らしていた。しかしそのジャングルも安住の地ではないことを悟ったジルは、偶然知り合った動物学者の申し出を受け、ジョーと共にアメリカへと渡るが…。
『キング・コング』を製作したメリアン・C・クーパーによる『猿人ジョー・ヤング』のリメイク。オリジナル同様、今回のゴリラも微妙な大きさ。頑張ればどっかで見つかりそう。その微妙な大きさ故に『キング・コング』のような悲壮感も、スペクタクル感溢れるパニック描写はないものの、人間との交流を情緒豊かに描いている。とはいえ、クライマックスのロサンゼルスを暴れまわるジョーの姿はなかなかの迫力で、バイオレンス抜きのディズニー映画ではあるが、怪獣好きも満足。新鮮味は少ないが、新鮮味を求める作品でもないので、不満もなく最後まで観れる。
“毛むくじゃらで大きい”ものを見ると「優しそう」と無条件に思ってしまう私の判断力もあてにはならないが、本作の魅力はジョーの表情と表現力の豊かさにある。背景や人物との絡みにはCG合成が使用されているが、表情や動きの見事さはリック・ベイカーの手腕によるものが大きい。さすがハリウッド一のゴリラ好き。
仕事仲間との交流も深く、インタビューなどを見る限りでも「きっといい人」であろうビル・パクストンは、本作でもその“根の良さ”を存分に発揮。事件の発端がどう考えてもビル・パクストンのせいであっても、それを帳消しにするだけの“いい人”っぷりで大活躍。2時間パクさんを見続ける機会もそうそうないので満足。
しかし、本作最大の見所は“壮大なアフリカの大地を背に立つシャーリーズ・セロン”に尽きる。タンクトップで草原を走り回り、一転ドレスを着るとクラシカルな美しさを存分に披露する彼女を観るだけでも、入場料分の価値は充分にある。
観れるだけで満足の組み合わせ
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