1971年 アメリカTV 100分 サスペンス 採点★★★
【ストーリー】
誘拐事件に偽装し、夫を殺害した弁護士レスリー。しかし、事件に疑念を持ったコロンボとレスリーの義理の娘マーガレットは、協力しレスリーを罠にかける。

単発作品として製作された『刑事コロンボ/殺人処方箋』の成功を経て、シリーズ化前提で製作されたパイロット版。ゲストスターは、『オーメン2/ダミアン』のリー・グラント。
“コロンボ”としての原形はほぼ前作で完成されていたが、今回はシリーズ化に向けた気合が随分と入ったのか、悪女っぷり見事なリー・グラントの瞳に車のヘッドライトが重なり「キラーン!」となるような、なかなか仰々しいショットが豊富な本作。地位も知性もあるインテリ犯人をコロンボがのらりくらりと追いつめていく様はいつも通りだが、犯人と義理の娘とのドロドロとした確執も多く描かれているので、なんかソープオペラを観ているような印象も。
トリックがいささか安易であったり、コロンボが仕掛ける罠があんまりにもあんまりだったりと稚拙さも見られるが、ボサボサ髪でコロンボのイメージを決定づけるピーター・フォークのなり切りぶりも、好物がチリだと分かるコロンボ像の膨らませ方もなかなか面白いので、進行形のコロンボとして楽しめる作品に。

井上順がやるモノマネも好きでしたねぇ
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