1994年 アメリカ映画 89分 アクション 採点★★★★
そういえば“チャリ坊”って呼ばれてましたね、チャーリー・シーン。エミリオの方は“エミリオ”ってしか呼ばれてなかったのに。たまに“お兄ちゃんの方”とか。せっかくだから“エミ坊”とか呼んであげればよかったのに。そういえば、チャーリー・セクストンも“チャリ坊”って呼ばれてましたね。今となっては誰も彼のこと覚えてませんが。
【ストーリー】
身に覚えのない銀行強盗の罪で有罪となったジャックは、刑務所へ移送中に脱走。立ち寄ったガソリンスタンドにいた大富豪の娘ナタリーを人質に、ハイウェイを延々逃げ回る。
チャリ坊逃げる逃げる。冒頭とエンディング以外はずーっとカーチェイスで、チャリ坊もずーっと車内。延々と車内映像が続く様は、まるで『水曜どうでしょう』だ。基本ラインは約90分続くカーチェイスだが、周囲を取り巻くおかしな人々や過剰な報道合戦の模様を絡めることで全く飽きさせない。
申し訳程度のストーリーと、カーチェイス映画に“ザ・チェイス”と付けてしまうあたりに知能指数の低さを感じるが、下手に欲を出していろいろ詰め込まない潔さに好感度も高い。登場人物も見たまんまのキャラ設定なので、心の底から安心して観ていられる。ラストクレジットの後のオマケも楽しく、ぽっかりと空いてしまった90分を埋めるには最適の一本。
意外なキャスティングも楽しい本作。尋常じゃない首の太さを誇る警官役には“ロリンズ・バンド”のヘンリー・ロリンズ。チョイ役とは思えないインパクトを残す“レッド・ホット・チリ・ペッパーズ”のアンソニーとフリーのように、音楽畑からなにやら多く配役。ケイリー・エルウィズもチラリと出演しているが、チャリ坊の友達なんでしたっけ?
で、チャーリー・シーン。本名カルロス・アーウィン・エステヴェス。カルロスっていうとこんなイメージしか浮かばないが、ちょっと大きく間違っちゃってますね。兄エミリオと共に父マーティン・シーンそっくりなのだが、兄弟並ぶとあまり似ていない不思議遺伝子。家族でやたらと絡むのもエステヴェス一家の特徴だが、本作でも父の主演作『地獄の黙示録』のキルゴアの名セリフをやたら似せて披露するなど、相変らずです。なにかとお騒がせなチャリ坊ですが、父親にはあまり反抗しないのか、父親の芸風はしっかりチャリ坊が受継いでます。なんか力いっぱい喋るとことか。
左から徐々にマーティン化が進み
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