2005年 アメリカ映画 96分 アクション 採点★
神経を逆撫で続けて30余年の私ですが、映画の中で周囲の人間の神経をやたらと逆撫でするヤツといえば、この男セガール。あくまで劇中の悪役に対してのみだったんですが、なんか最近その矛先が客席に向かってませんか、セガールさん?
南米のウルグアイで、アメリカ大使がシークレットサービスに暗殺される。犯人達はその場で自殺するが、CIAは事件の背後に洗脳の専門家レイダーがいることを突き止める。そのレイダー暗殺のために、CIAは収監中だった元海軍のエリート、コーディとその部下を招集する。
『影なき狙撃者』+『U-571』+『マイ・ボディガード』+セガール。
“トニー・スコット風”の映像にのせればカッコよく見えると計算したんでしょうね、セガール。「後ろから見れば、オレもデンゼルもあんま変わんないだろ?」と。どうやら目論見は外れたようで…。
期待のトニー風映像も、“素人が真似ると痛い目に遭う”の典型でうざったいのみ。物語りも混迷を極め、わざわざテロップ入りのストップモーションで登場する部下たちも、誰が誰だか分からないうちに死んでいく始末。冗談のようなCG処理の数々にも閉口。本国ではビデオスルーだったようで。
たとえ映画全体がガタガタでも、セガールが動いてくれさえすれば『沈黙の聖戦』のように面白い作品も稀に生まれるのだが、本作のセガールは動かない。なんか、すごくめんどくさそう。太りすぎなのか、喋るのもめんどくさそうでしたし。
そういうわけで、本作はセガールが“動かない”“理不尽に怒らない“歌わない”と三拍子揃ったダメセガール映画で。服装はいつものセガール風でしたが。
遠目でもデンゼルには…
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