2011年02月10日

死の標的 (Marked for Death)

監督 ドワイト・H・リトル 主演 スティーヴン・セガール
1990年 アメリカ映画 94分 アクション 採点★★

とりあえずヴードゥー放り込んでおけば簡単にオカルト風味が出るもんだから、安易にヴードゥーを絡めた作品って少なくはないですよねぇ。作品との相性は別にしても、確かに不気味さだけは出てますし。きっと、ホーム・アローンに絡めても充分不気味なんでしょうねぇ。ヴードゥー・ホーム・アローン。玄関先に呪いの紋章と鶏の首が置かれてるのを見つけたマコーレーが絶叫するの。窓からドレッド頭が次々侵入してくるの。

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【ストーリー】
ジャマイカを拠点として暗躍する麻薬組織の頭領スクリュー・フェイスは、よりによってセガール一家を襲撃、姪に重傷を負わせてしまう。ただでさえ怖いのに、家族に手を出され怒りの沸点を軽く突破したセガールは大暴れ。スクリュー・フェイスをやっつけましたとさ。

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セガールと言えばワーナーのイメージも強いが、珍しく20世紀フォックスから出されたセガールアクション。監督はいまひとつ残念な作品ばかりを作っている印象も強い、『TEKKEN 鉄拳』のドワイト・H・リトル。
“セガール対ヴードゥー”。大体この一言で済ませられる上に、ヴードゥーが相手であろうがセガールの傍若無人ぶりは一片も変わりないことが証明された本作。バキバキー、ボキボキーとセガール拳の餌食になる相手が、全員ドレッド頭になっただけ。ストーリーは、武器を捨てた男が怒りに震え立ち上がる姿にカタルシスを感じる王道物語に、セガールとヴードゥーを足した感じ。まぁ、あまり上手く噛み合っているとは言えず、ヴードゥーかセガールかのどっちかが邪魔。見せ場も驚くほど盛り上がらず、展開も単調。ただ、最近のセガールを見慣れてしまっているせいもあってか、ビックリするほどひょろ長いセガールが繰り出すセガール拳の切れ味は抜群で、ナイフを持った敵に襲われればそのナイフを瞬く間に奪いブスリ、人質を取る敵にはヘラヘラと自分の間合いまで近づき鼻っ柱をビシーッ!いい加減皆さん、セガールを見掛けたら全力で逃げるのが得策だということに気づいて頂きたい。
なんか可愛いセーターばかり着ている印象があるボスが実は双子ってのが本作最大の捻りのようだが、無論そんなのがセガールに通用するわけもなく、殺す相手が一人増えてちょっと面倒臭そうなセガールがやっぱり最強でおしまい。セガール最強

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主演3作目ということもありそろそろワガママを言い始めたのか、なんか変な服ばかり着ている本作のセガール。まぁ、自前としか思えない奇抜な服装をしてるのは、いつもの事っちゃぁいつもの事なんですが。製作者も兼ねているせいか、めんどくさそうなやられるシーンは全てスタントマンに任せるは、何の脈絡もなくモテモテになるはと好き放題ですが、そんな好き放題もセガール映画の重要な要素なので文句もなく。
その他、『斬撃 -ZANGEKI-』でもセガールと共演済みである『ゼイリブ』のキース・デヴィッドや、『ラスト・ボーイスカウト』のダニエル・ハリス、『トランスフォーマー』のケヴィン・ダンなども出演しているが、やはり特筆すべきは『マチェーテ』のダニー・トレホ。出て来るや否やセガールにボコボコにされる、この当時のトレホさんお馴染のチョイ役でしかないんですが、本作から20年後にタイマンでセガールを殺した唯一の男にまで成り上がるとは、この当時セガールもトレホさんも思いもしなかったでしょうに。なんでもコツコツと続けてみるもんですねぇ。

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今日の教訓:セガールと出会ってしまったら、事故だと思って諦める

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posted by たお at 02:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■さ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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