「入場料下げる代わりに、割引サービスやめようよ」ってのも現状把握していない経営者の意見そのもの。相変わらず分かりづらい文章だとは思いますが、土日の通常料金で映画を観る層ってのは、CMをばんばか流している話題作しか観ないような浮遊層が中心なんじゃないのかと。まぁ、年間平均1〜2本しか劇場で映画を観ない国民なんで、観客の中心層がそうだと思うんですが、その観客の最大数に達しており増数が然程期待できず、更にリピート性の期待も乏しい層からの収入を減らし、それよりも数の少ないがリピート率が高い半面、価格に敏感な映画ファン層から金をむしり取ろうとする計画自体、なんとも粗末な感じが。単純計算で通常料金は300円値下げするが、サービス撤回で800円値上がりするから「500円もうかるー!」ってことなんでしょうが、正直んー…バカなんじゃないでしょうか?
もちろんこれは、大雑把な数値を基にした大雑把な個人的見解なので全く当てにはならないんですが、「近隣同士で正規料金や割引サービスの内容が違っているのはいかがなものか。どっちが得なのか、お客さんに対してかわかりにくいサービスを提供するのは好ましくない。合わせるところは合わせていきたいし、変なところは協議していきたい(東映・岡田社長)」と、自由競争そのものを理解していないんじゃないかと思えるたわけ者が集まって考えた事なので、私の憶測があながち遠くないんじゃないかとすら思える始末。隣の店に値段で勝てないなら、サービスなり商品なりの向上に努めるってのが“努力”なんじゃないのか?
なんかこう、「試しに値下げしてみましたが、収入が減ったので元に戻します!サービス料金はもうしません!」ってオチが見えるような気がしますねぇ。ドーナツを小さくして“全品100円!”ってやったのは良いけど、通常料金に戻ってもドーナツが小さいままだった時みたいな。
で、そんな文句ばっかり言ってても大人気がないので、自分なりに打開策を考えてみようかと。まぁ、いつもの妄想なので話し半分で聞き流してもらえれば良い程度の内容ですが。
何か軸になるものがないとしょうがないので、“通常料金1800円”と“DVD化は公開から半年後”ってのを原則に。
最初に浮かんだのが、“封切りは通常料金で、1ヶ月後くらいからだんだんと安くなっていく”ってのでしたが、映画ファンとしてはさっぱり面白くない上に改善になるような気がしないので却下。もうちょっと違う路線で。
まず映画ファンってのは、あれこれ調べて厳選した作品を観に行くか片っ端に観るかなのでいいとして、観客の大多数を占めるであろう一般層は話題作しか観ない。理由は多分「他の映画は知らないから」であろう。その辺は、新しいスター作りや流れ作りを怠ってきた配給側に問題があるんですが、今そこを責めてもしょうがない。もうそういったムーブメント作りは、観客に委ねちゃおう。配給側が出来ないんだったら、観客に!もう、それで!
ただ、それをやるにも作品の選択肢が少ない。乱立するシネコンのあおりを受けミニシアターが片っ端につぶれていく現状だが、そのシネコンで上映される作品はどこも似たり寄ったり。「じゃぁ、色んな作品を上映すればいいんじゃね?」とも思うが、今の世の中そんなどこの馬の骨かもわからない映画に金を掛ける会社も払う観客もいないだろうと。でも、観せる機会があれば、そこから次の映画へと繋がっていくチャンスは生まれる。後のDVD販売やレンタル数に繋がる期待も。
そう考えると、やっぱり今こそ併映制の復活の時なのじゃないのかと。当たるのが確実な大作は単品通常料金上映でいい。儲かる所を削っても意味がないですし。で、3ヶ月後くらいに何かと抱き合わせてもう一回通常料金で上映。儲かるものは骨の髄までしゃぶり取るのが鉄則ですし。で、当たるかどうか微妙な作品は、最初から2本立てで。併映だからしょうがなく観た作品から新しいヒットが生まれるってのは、これまで何度となくあったはずだから。観客としても観る選択肢が増えるし、今後の売り文句の選択肢も増える、願ったり叶ったりじゃないですか!
ここまでダラダラと書き連ねながらも、結局のところ「ビバ同時上映!」ってしか言ってないんですが、まぁ本当にそう思ってるんだからしょうがない。もちろん、入場料金の配分の問題や、現在の入替え制をどうするかって問題も出てくるんでしょうが、それくらいは知恵を絞る努力と頑張りで乗り越えて頂けたらと。頑張れ。
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タグ:雑記
「字幕等の翻訳の品質向上(戸田某とかの追放)」
「上映環境の品質維持(映写がボケてるトコを減らしてゆく)」
「複数本上映制の導入」
「HDリマスター・レストア版の旧作・名作の上映」
「大ヒット映画のソフト化(TV放映)は上映館が全て終わってから」
くらしか思いつかない、ってのも結局日本の映画産業がその地位ってのかなぁ、価値を自分達で捨てきってしまったからなんですよね… そう言えばたお様は筒井康隆の『美藝公』って読まれた事はあります? 今から丁度30年前に出版された作品ですが未読でしたら文庫化されてますし、特に今回の記事的にオススメですよ〜
ホント、開いた口がふさがらなくなるほど呆れたニュースでしたねぇ。。。
「何を言っての?」と。
こんな状況を自分たちで作り上げておきながら、その責任を棚に上げて「映画で金儲けするのは終わりだな」ってなって欲しくないんで、こんな末端ながらも意見を書いてみたんですよねぇ。
USA-P様のアイディアもホントにそうで、例えば上映環境の品質維持が出来ないんだったら、その分安くしろと。シネコンと築40年のガタガタな劇場が同じ料金ってのもおかしい。
どこぞの劇場で“午前10時の”うんたらかんたらで名作を上映してたりもしますが、10時に映画を観れる人だけを相手にしてどうするんだ?とも。料金も高いですし。
陰鬱な気分になりますよねぇ。。。
それはさて置き、『美藝公』。ざっと調べてみたら、面白そうな本ですねぇ!ちょっと探してみます!
若手やB級など、色々な映画の出番が増えるし、逆に目玉より面白い併映もありましたし。
同じ映画を上映するシネコンよりも、いかに
ミニシアター系の映画館を大切にするかを
考えないと、映画の未来がないですよね。
映画を楽しむ観客の意見がもっと反映されて欲しいですよね。
観客の方をビックリするくらい向いていないんですよねぇ、映画独裁者の方々は^^;
レンタルにべったり依存してしまっている体質も不健全だし、ホント根本から見直す時期だと思うんですけどねぇ。。。