2002年 アメリカ映画 96分 アクション 採点★★
頑張って取り戻せるものもあれば、どうあがいても取り戻せないものもある。80年代に一世を風靡したエディ・マーフィの輝かしい過去の栄光は、どうなんでしょうね?
肉眼でも捉えることの出来ない最新鋭ステルス戦闘機“スイッチブレイド”が盗まれ、武器商人ガンダースの手に渡ってしまう。当局は“スイッチブレイド”奪還のため、何かと忙しいトップエージェント、カルロスの代わりに、B級エージェント、アレックスをブタペストに送り込む。スポーツ好きのガンダースに近づき易いよう、ブタペストでタイトル戦を行う無敗のボクサー、ケリーをおまけにつけて。

スターが落ち目になると、なにかとコンビ物を作る傾向にあるようで。大御所や売出し中の若造と組ませて、とりあえず元気なところを見せておこうって魂胆なんでしょうか?『シャンハイ・ヌーン』や『ズーランダー』を観て、エディはきっとこう思ったに違いない。「あのふにゃふにゃ喋るぼーっとした白人坊やだったら、俺様のマシンガントークの引き立て役にピッタリに違いない」と。こうも思ったに違いない。「例えストーリーがスカスカでアクションがヘナチョコでも、アメリカ人なら誰でも知ってるTVシリーズの映画化だし、(最近では数少ない)ヒット作の『ドクター・ドリトル』を撮った監督だから、最低でも俺様だけは面白い映画になるはずだ」と。「どうだった?どうだった?どうだった?」と、ずらりと並んだ白い歯で笑みを浮かべながら聞いてくるエディ様でございましたが、残念ですが結果はこうです。エディ邪魔です。面白い部分も、魅力的な部分も全てオーウェンが持っていってしまいました。主演の冠だけはエディが死守したようですが、登場時間も圧倒的にオーウェンが長いです。出ずっぱりです。そもそもボクサー役に無理がありますから。

エディが全く面白くないわけではないのだが、エディの面白い部分には必ずオーウェンの前フリがある。オーウェン特有の“14歳風味”にエディが歩調を合わせた場合に面白味が生まれている。ちょっと足りない中学2年生二人組を見ている様で楽しい。ストーリーが混乱をきたしてくるクライマックスの「スパイの世界は、二重スパイがいたりニセ二重スパイがいたり、寝返ったり…あー、わかんないや!」と投げちゃうオーウェンなんか、たまらなくカワイイ。相変らずいい女のファムケ・ヤンセンに恋心を抱いている様など、年上の女性に憧れる中学生そのものだし。表向きには“エディ様復活キャンペーン”の一本に見えるが、『ズーランダー』を髣髴させる下水道のシーンからも、まずはオーウェンありきの企画だったのではと邪推しちゃうのは、オーウェン贔屓過ぎですか?

必死さだけは伝わりました
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しかし彼氏、ピンだとどうしても弱いように思うんですけども。なんかこぅ適度に脇に回るかバディがいてこそ光る感じがしますが、それはそれで好きですよ〜 ええ、この映画についても観てはいる筈なんですがもぅ覚えてねぇです(爆)
かわいーでしょーw
確かにバディ系俳優ですよね。演技がまったくクドくないので、ピンだと印象が薄いんですよね。ま、演技自体している気もしませんが。きっと『タクシードライバー』をオーウェンでリメイクしても、トラヴィスじゃなくオーウェンのままなんでしょうねw
albrechtです。
>“エディ様復活キャンペーン”の一本
復活できたんだかどうだか・・・(笑)。
そういえば、DVDの特典映像にエディ・マーフィがボクサー役としていかにすばらしかったかのチョウチン持ちフィルムが入ってたような気がします。いちおう形だけは整えたって感じですかね〜(笑)。
コメント&TBありがとうございます!!
「エディは素晴らしい〜♪」みたいな特典だろうと思って観なかったんですが、よかったー観なくてw
エディファンにもオーウェンファンにも物足りない、中途半端な一本で^^;
私もこの映画は完全にオーウェンの映画だと思っちょります!
(また、特典のコメンタリーがつまんないのなんの・・・)
オーウェンがファムケ姐さんをクドきにかかるシーンは
ファン必見ですな。
好きですよー、オーウェン。オーウェンのことばっか書いてますしw
実際あんな感じでジーナ・ガーション口説いたんでしょうか?^^;