1993年 アメリカ映画 92分 アクション 採点★★★
「好きな俳優は?」と聞かれれば、迷うことなく「クリント・イーストウッドとランス・ヘンリクセンでございます」と答えるたおです。「イーストウッドと誰?」と聞き返されるならまだしも、大概は「へー、イーストウッド好きなんだぁ?一番どの映画好きなの?」とランス・ヘンリクセンの名前など聞かなかったことにされることしばしばです。まぁ、こちらもイーストウッドについて聞かれていることなど無視で「『ニア・ダーク』でございます」と答えますが。
お互い様ですね。

【ストーリー】
消息を絶ったホームレスの父親を探しにニューオリンズを訪れたナターシャ。船員のチャンスの助けを借り父親探しを続けるも、父親は既に死亡していた。死因に不審を感じた二人は、事件の背後に謎の組織による“人間狩りゲーム”が行われているのを知る。

“鳩”“スローモーション”“対面撃ち”“鳩”“二丁拳銃”“鳩”と、初めてのハリウッドに全く臆することなく、ジョン・ウーはいつもの仕事ぶり。「俺の回し蹴りをカッコよく撮ってくれるヤツ」とヴァン・ダムに目を付けられたであろうジョン・ウーは、やたらと回りたがるヴァンダミングアクションを盛り込みつつ、自らのスタイルを崩さず“ウー+ヴァンダミング”アクション映画を作り上げている。正直“ヴァンダミング”な部分がウザイですが。特に髪型。縦にも横にも好き放題回るヴァン・ダムをスローで観続けるのは、胃にこたえる。
回し蹴りのたびに「どう?今のカッコよかった?ね?ね?」と目の前で聞かれているかのような中盤までの60分は非常に辛いが、叔父役としてウィルフォード・ブリムリーの登場でこの映画に致命的に足りなかったユーモアが加味され救われる。森の奥で弓矢を片手に密造酒を作る姿は、もうなんかそういう種族のようだ。ホビットとかドワーフとか。

フランス系移民が多く住んでいる南部が舞台なので、ヴァンダミング・アクセントはさほど違和感を生まないが、あのヴァンダミング・ヘアカットのおかげでウザさ倍増です。珍しく脱いでいないのが救いですが。この、アクションは華麗だが主役がウザイ映画を救うのが、お待ちかねランス・ヘンリクセン。ピアノを弾いては、鏡に向かってビシー!人を殺しては、鏡に向かってビシー!っと、いつも以上にキメてくれています。全国のランスファン悶絶間違いなしです。10人はいるはずです。クライマックスで全身を炎に包まれながらビシーっときめるランスですが、どうやらあのシーンは撮影中の事故だったとか。敬服いたします。
ランス・ヘンリクセンを目指し日々修行中の私ですが、日に日にエージェント・スミスに似ていくばかり…。せめて、赤いチェロキーに乗って黄色い家に住みたいものです。

似てくるのは前髪ばかり…
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「ニア・ダーク」懐かしい!!私は「パンプキン・ヘッド」のDVD持ってます。そしてキャサリンが羨ましくて仕方ありませんでした。
TBさせて頂きました。
悶絶されましたかw
ランスといえば、『エイリアンBOX』でのインタビューしびれますよ。英国スタッフに凄み効かせてやった話はたまりません^^
『ニア・ダーク』がリメイクされるそうですが、ランス役を誰にやらせるつもりなんだか…。ランスがやるなら問題なしですが。
ニア・ダークリメイクですか。ランス出演してくれたら絶対観ます!!
『エイリアン2』でのインタビューなのですが、普段着ながら凄み&渋み抜群です♪