1995年 アメリカ映画 99分 アクション 採点★★★
『沈黙の戦艦』以降、出演映画タイトルのほとんどが“沈黙の〜”か漢字二文字のセガール。そろそろその二つを併せた“沈黙の電撃”とか出るんじゃないでしょうか?まぁタイトルはなんであれ、中身はいつものセガールですから安心ですね。で、その『沈黙の戦艦』の正式な続編ながら、タイトルに珍しく“沈黙”が付いてないのがコレ。冒頭にドドドーンとスペースシャトルが出るんで「おっ!?今回は宇宙でフワフワーとセガール拳か?」と期待させますが、列車の中でガタンゴトンとセガール拳です。残念ですね。
【ストーリー】
デンバーからロサンジェルスへと向かう大陸横断特急が武装集団にハイジャックされる。彼らはハイテク攻撃人工衛星を掌握し、ワシントンに狙いを定める。ところが運悪くその列車に“最強のコック”ケイシー・ライバックが乗っていたため、彼らはコテンパンにされちゃいました。おわり。
アクション映画の主人公ってのは、大概苦労して苦労して、血とか汗とかだだもれにしながら強敵に立ち向かうもの。で、観客はその苦しんでいる姿を手に汗とか色んなものを握りながら応援する。ハッピーエンドで拍手喝さい。
でもセガールは違う。まず苦労しない。苦労が嫌い。強敵も登場しない。その絶対的セガール世界で、悪役はたまたま虫の居所の悪いセガールに出くわしコテンパンに。もう「ご愁傷様」としか言いようがない。
もちろん本作も、セガールが絶対神。セガールが乗り込んでいることを知ったテロリストは、もうオロオロ。「ボクの先生だぁ」「彼は偉大だぁ」と彼らの頭は“如何に戦わないで済むか”の方向に計算を始めている。疾走する列車の中、逃げられないのは明らかに彼らの方なので、観ている観客は口々に「ご愁傷様」とつぶやくことでしょう。
『アウト・フォー・ジャスティス』で、90分間逃げ惑う悪党を鬼の形相で追い回す映画を作って以来、悪役が可哀想になる“セガール”というジャンルを確立したセガール。今回も、銃で撃たれようが、崖から落ちようが、爆風を浴びようが、髪の毛一本乱れません。正面衝突する列車から、引田天功(もちろん初代)ばりに脱出してもさえ、前髪一本ピクリともしません。その髪の毛については、あまり触れないほうが良さそうです。
深夜にひっそりとやってる映画なら、ピンで悪役をはれる俳優が勢揃いの“悪役オールスター映画”ですが、なにぶん相手がセガールなので引き立て役に没頭です。若い娘をはべらかして、エンディング曲までちゃっかり自分でやっちゃうセガール。相変らずですね。
触れてはいけない領域
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あえて、そこにソフトタッチする、たおさんは流石デス(笑)
夜中なのに爆笑しちゃったじゃないですか(^^;
敵が相手が先生だったとわかった時の動揺ぶりが楽しかったですね。確かにセガールは出演作の中では絶対神かも・・・と、思ったら「エグゼクティブ・デシジョン」は除外しないといけませんね(苦笑
無敵のコックは、やっぱり一毛乱れず強かったということで(笑)
こちらからもTB返させていただきます
確かに『エグゼクティブ〜』ではアレでしたが、死体を確認するまでは油断できません。
車輪にしがみついたままエンディングを迎えていた可能性もありますしw
髪の毛にあまり触れると、本人じきじきに書き込まれそうなので、程ほどに^^;