1998年 アメリカ映画 112分 アクション 採点★★★
ジグソーパズルなんかは完成前にピースを必ず何枚か失くす私なもんで、パズルは苦手と思われがちですが、実はクロスワードとかの文字系パズルは好き。まぁもちろん、好きだからといって得意なわけではございませんが。強引に単語をねじ込み完成させるも、導かれる答えが日本語にすらなっていないってこと多々ですし。数字に沿って絵が出てくるパズルなんかも好きで、携帯の懸賞パズルもよくやるんですが、アイツさっぱり当たんねぇのな!
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【ストーリー】
自閉症を患う9歳の少年サイモンは、パズル雑誌に紛れ込んでいた国家機密の暗号コード“マーキュリー”を解読してしまう。この事態に危機感を持った国家安全保障局は、彼の家を急襲し両親を殺害する。難を逃れたサイモンは、落ち目のFBIエージェントアートに助け出され、巨大組織を相手に逃亡劇を繰り広げることに。
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『タップス』のハロルド・ベッカーによる、サスペンスアクション。
物語の出発点が、あまりにもあんまりな本作。暗号コードの脆弱性をテストするためにパズル雑誌に問題を掲載するまではまぁ良いとしても、いざその問題が解かれてしまうと「やっべ!殺すべ!」は飛躍し過ぎ。まずは落ち着いて、解かれてしまったシステム自体を見直せ。事態が悪化し始めると、開発チームまで殺し始める始末。誰がメンテナンスとかするんだ?まずは落ち着こう。深呼吸しよう。
出だしがこんなんだから、後は何が起きても説得力が皆無。国家安全保障局の黒幕が「この暗号には何人もの人命が掛かってるんだ!」と力説しても、例として挙がるのが常に一人だけなので、その辺も疑わしい。もうあちらこちら「それはどーだろー?」ってシーンの連続ではあるものの、“ブルース・ウィリスがハンデ背負って逃げ回る”を見せ場の中心にしているので、その部分に関しては退屈しない。“ブルースが苦労して逃げ回る!”、そこ集中!他の事は力技でウヤムヤにして、そこに集中。内容が内容な本作だけに、演出の選択としては間違ってなかったのではと。
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好不調の波が激しい、『サロゲート』『エクスペンダブルズ』のブルース・ウィリス。当たり役と当たり役の間が大体5年ほど空くブルースアルゴリズムで動いている彼だが、本作はちょうど不調の時期。とは言っても、いつもの“過去にワケあり”主人公を、いつもの沈痛な面持ちで、いつも相性の良い子役相手に演じているので、非常に安心して観れるブルース映画になっている。大体イメージ通り。
一方、悪役に扮する『ディパーテッド』『シャドー』のアレック・ボールドウィンは、如何せんその行動に説得力が皆無の役柄だけに、印象は胡散臭いってのみ。まぁ、その辺も大体イメージ通りって言えば、イメージ通り。その他、『アルマゲドン』繋がりでブルースに「ちょっと遊びにおいでよ!」って呼ばれた『コンスタンティン』『ブラザーズ・グリム』のピーター・ストーメアなんかも出演しているが、強烈な印象を与えるのは、やっぱり「いえかえるー」とか「しらないひとー」とか、台詞のほとんどがE.T.と変わらない少年役を演じた『キンダガートン・コップ』のミコ・ヒューズ。一時期“自閉症”と聞くと、真っ先に彼が浮かんでしまっていたほど、その印象は強烈。それにしても、『ペット・セメタリー』のゲイジ役といい本作といい、ミコの親は何を基準に作品を選んでいるんだ?
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この子の問題は、何一つ解決していない
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