2002年 アメリカ映画 107分 SF 採点★★★★
あっさりとネタバレしてますよ。
トウモロコシ畑を越えてやって来るのは、亡き父親だけとは限りません。
こんばんは。シャマラニストのたおです。これまた評判の悪い作品のようで、「えー、宇宙人ー?ありえねー」と散々です。でもミステリーサークルの映画ですよ?それとも、二人組の老人がエッチラホッチラ人ん家の畑にミステリーサークル作ってた方が良かったですか?それじゃぁ、ただのイヤガラセじゃないですか。
妻を交通事故で亡くして以来、信仰を失った元牧師・グラハム。ある日、彼の家の畑に巨大なミステリーサークルが出現。その日を境に、世界規模で怪現象が勃発する。
宇宙人による侵略戦争の最前線を飛行機乗りのワンパク大統領を中心に描いたのが『インデペンデンス・デイ』だとすれば、その頃片田舎でヒーヒー怯えて家に閉じこもっていた大多数を描いたのがコレ。原因不明の恐怖に襲われ、立て篭もった家の中で外界との接点がTVやラジオという状況設定は、シャマラン自身が言うようにヒッチコックの『鳥』の影響が大きいが、ゾンビ映画の古典『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』の影響もかなり大きいようだ。“シャマラン”というジャンルを作る以外にジャンル別けの困難なシャマラン映画だが、状況設定上かなりホラー寄りの作品と言える。“UFOといえば南米”というUFO常識に則り、最初にカメラに捕らえられるUFOをメキシコに設定し、莫大な予算が掛かっている映画にもかかわらず一見ガラスに映った街灯にも見えなくないイカガワシイUFO映像を再現。誕生パーティーに参加した宇宙人の映像に至っては、有名なビッグフットの映像を思い起こさせる作りをしている。さすが“ムー”読者だ。“ムー”じゃなかったら“トワイライトゾーン”に違いない。
いつも通りのやたらと深刻なシャマランムードに覆われている為気付かれにくいが、シャマラン映画にしては珍しく本作にはほぼ5分に一回ペースで“笑い”箇所が用意されている。真顔でやるコント状態なのだ。“偶然とは全て大いなる力に導かれた必然”という重いテーマとの相性は最悪ですが、果敢に笑いに挑戦したことは認めてあげましょう。頑張りましたね。
喘息なのも、水に敏感であちこちにグラスを置きっぱなしにしちゃうのも、ぶんぶんバットを振り回しちゃうのも、たまたま車で居眠りしちゃうのも、たまたま散歩中に車に轢かれちゃうのも、全てラストに向けての必然ですよっていうのはかなり豪快な力技だが、このヘンチクリンな脚本を一流スタッフが寄ってたかって懇切丁寧に作り上げて、なんとも不思議で楽しい映画にしちゃうんだから面白い。
“宇宙人”という時点で敬遠されてしまっては仕方がないのですが、この映画の最大の欠点はそこではなく、シャマランの演技だ。登場人物も多くないので選択肢も少なかったのであろうが、なにもあんな重要な役をやらなくても。そもそも“出演しない”という選択肢はないようだし。これの失敗でさすがに反省したのかと思いきや、『ヴィレッジ』での役回りを見る限りまったく反省はしていないようで。相当自分の事が好きなんですね、シャマラン。水嫌いの宇宙人が水だらけの惑星に侵略に来るマヌケぶりには目をつぶっておきたいが、雨が降ったらどうするつもりだったのかは聞いておきたい。
もともと芸幅が広くないメル・ギブソンは老けたリッグスにしか見えなかったのですが、この映画最大の見所はホアキンに尽きる。一途なまでに兄想いで、子供と同調しやすいチト頭の回転が鈍そうな好青年を熱演。ベソばかりかいていた『グラディエーター』の頃とは比べものにならない深い役作りを見せている。というか、かわいい。あんな弟が欲しい。気の迷いですがね。彼が宇宙人をバットでボコボコにするシーンは最高だ。あんなシーン、今まで見たことがない。
DVD特典に必ず収められているシャマラン少年時代の作品だが、今回のはスゴイ。もの凄く酷い。酷いにも程がある内容で、なぜに我々に見せ付けるのか甚だ疑問だ。
イヤガラセか?
メルギブ以外は皆兄弟俳優なんですね
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そしてまた大笑いで記事読ませていただきました!
>、「えー、宇宙人ー?ありえねー」と散々です
確かに(苦笑)
ミステリーサークル=宇宙人
ねたなのでオチがなかったというか
どうせならシャラマン的びっくり!を用意しておいて欲しかったというか・・・
>ほぼ5分に一回ペースで“笑い”箇所
私はあのKISS チョコあたま(アルミホイル巻いたあたま)ショットが笑えました、2回目のときは3人に増えてるし!
>登場人物も多くないので選択肢も少なかったのであろうが、なにもあんな重要な役をやらなくても。そもそも“出演しない”という選択肢はない
多分今までで一番長時間出演だったんでしょうね(苦笑)でなくちゃ気がすまない!みたいないみたいですよね
いつもありがとうございます♪
“ウィリス=幽霊!”“無傷=超人!”“森の中の怪物=大人の嘘!”と、実はヒネってそうで全くヒネってないのがシャマラン映画の魅力。もちろん本作も“ミステリーサークル=宇宙人!”なのでございます。奥さん殺しちゃったお詫びに、インド人が勝手にミステリーサークル作ってメルギブ一家に活気をもたらそうなんて話もイヤですし^^;
きっとコメディを作るつもりが、作り方わからなかったからこうなったんじゃないかと勝手に推測してます。『最‘狂’絶叫計画』みたいなの作りたかったんじゃないでしょうか?
そろそろ誰か大人の人がシャマランに「出るな!」と言った方がいいような気もします。
ツーリング行ってて、こちらへ伺うのが遅くなってしまいました(^o^;
ところで、この映画
こんなデムパな映画はない!と思ってしまった(笑)
なんじゃこりゃと思ったわりに、あの被り物には爆笑したけど(笑)
ホアキンのバットぼこぼこも印象に残ってるけど(笑)
私は、シャマラニストにはなれそうにもありません(^^;
楽しかったですか?
いくら“見ること”が使命だとはいえ、宇宙人相手にフルスイングするのを弟にまかせっきりのメルギブに多少の脱力感が^^;
シャマラニストはとてもオススメできる職業ではないので無理をなさらずにw
私は真面目な顔してやってるからここは笑ってはいけない部分なんだろうとメンチきって観てました。そこがシャマラにストになれない未熟さだったのですね。シャマラン監督の「家に閉じ込めてるんだ〜〜」とそのまま逃げて行く(どこへ?)。で、何かと思えばマジでヘナチョコ宇宙人だった。
TBありがとうございました。
あまりにも真面目なので私も半信半疑だったのですが、やっぱりあれはギャグですw
汲み取ってやる優しささえ兼ね備えてれば、楽しめる作品でしたね。