2006年04月30日

サイン (Signs)

監督 M・ナイト・シャマラン 主演 メル・ギブソン
2002年 アメリカ映画 107分 SF 採点★★★★

あっさりとネタバレしてますよ。

トウモロコシ畑を越えてやって来るのは、亡き父親だけとは限りません。
こんばんは。シャマラニストのたおです。これまた評判の悪い作品のようで、「えー、宇宙人ー?ありえねー」と散々です。でもミステリーサークルの映画ですよ?それとも、二人組の老人がエッチラホッチラ人ん家の畑にミステリーサークル作ってた方が良かったですか?それじゃぁ、ただのイヤガラセじゃないですか。

sig2.jpg

妻を交通事故で亡くして以来、信仰を失った元牧師・グラハム。ある日、彼の家の畑に巨大なミステリーサークルが出現。その日を境に、世界規模で怪現象が勃発する。

sig5.jpg

宇宙人による侵略戦争の最前線を飛行機乗りのワンパク大統領を中心に描いたのが『インデペンデンス・デイ』だとすれば、その頃片田舎でヒーヒー怯えて家に閉じこもっていた大多数を描いたのがコレ。原因不明の恐怖に襲われ、立て篭もった家の中で外界との接点がTVやラジオという状況設定は、シャマラン自身が言うようにヒッチコックの『鳥』の影響が大きいが、ゾンビ映画の古典『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』の影響もかなり大きいようだ。“シャマラン”というジャンルを作る以外にジャンル別けの困難なシャマラン映画だが、状況設定上かなりホラー寄りの作品と言える。“UFOといえば南米”というUFO常識に則り、最初にカメラに捕らえられるUFOをメキシコに設定し、莫大な予算が掛かっている映画にもかかわらず一見ガラスに映った街灯にも見えなくないイカガワシイUFO映像を再現。誕生パーティーに参加した宇宙人の映像に至っては、有名なビッグフットの映像を思い起こさせる作りをしている。さすが“ムー”読者だ。“ムー”じゃなかったら“トワイライトゾーン”に違いない。

sig1.jpg

いつも通りのやたらと深刻なシャマランムードに覆われている為気付かれにくいが、シャマラン映画にしては珍しく本作にはほぼ5分に一回ペースで“笑い”箇所が用意されている。真顔でやるコント状態なのだ。“偶然とは全て大いなる力に導かれた必然”という重いテーマとの相性は最悪ですが、果敢に笑いに挑戦したことは認めてあげましょう。頑張りましたね
喘息なのも、水に敏感であちこちにグラスを置きっぱなしにしちゃうのも、ぶんぶんバットを振り回しちゃうのも、たまたま車で居眠りしちゃうのも、たまたま散歩中に車に轢かれちゃうのも、全てラストに向けての必然ですよっていうのはかなり豪快な力技だが、このヘンチクリンな脚本を一流スタッフが寄ってたかって懇切丁寧に作り上げて、なんとも不思議で楽しい映画にしちゃうんだから面白い。

sig4.jpg

“宇宙人”という時点で敬遠されてしまっては仕方がないのですが、この映画の最大の欠点はそこではなく、シャマランの演技だ。登場人物も多くないので選択肢も少なかったのであろうが、なにもあんな重要な役をやらなくても。そもそも“出演しない”という選択肢はないようだし。これの失敗でさすがに反省したのかと思いきや、『ヴィレッジ』での役回りを見る限りまったく反省はしていないようで。相当自分の事が好きなんですね、シャマラン。水嫌いの宇宙人が水だらけの惑星に侵略に来るマヌケぶりには目をつぶっておきたいが、雨が降ったらどうするつもりだったのかは聞いておきたい。
もともと芸幅が広くないメル・ギブソンは老けたリッグスにしか見えなかったのですが、この映画最大の見所はホアキンに尽きる。一途なまでに兄想いで、子供と同調しやすいチト頭の回転が鈍そうな好青年を熱演。ベソばかりかいていた『グラディエーター』の頃とは比べものにならない深い役作りを見せている。というか、かわいい。あんな弟が欲しい。気の迷いですがね。彼が宇宙人をバットでボコボコにするシーンは最高だ。あんなシーン、今まで見たことがない。
DVD特典に必ず収められているシャマラン少年時代の作品だが、今回のはスゴイ。もの凄く酷い。酷いにも程がある内容で、なぜに我々に見せ付けるのか甚だ疑問だ。
イヤガラセか?

sig3.jpg
メルギブ以外は皆兄弟俳優なんですね

↓↓ぽちりとお願いします↓↓
人気blogランキングへ

        
posted by たお at 01:43 | Comment(6) | TrackBack(10) | 前にも観たアレ■さ行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラさせていただきます
そしてまた大笑いで記事読ませていただきました!

>、「えー、宇宙人ー?ありえねー」と散々です

確かに(苦笑)
ミステリーサークル=宇宙人
ねたなのでオチがなかったというか
どうせならシャラマン的びっくり!を用意しておいて欲しかったというか・・・


>ほぼ5分に一回ペースで“笑い”箇所

私はあのKISS チョコあたま(アルミホイル巻いたあたま)ショットが笑えました、2回目のときは3人に増えてるし!

>登場人物も多くないので選択肢も少なかったのであろうが、なにもあんな重要な役をやらなくても。そもそも“出演しない”という選択肢はない

多分今までで一番長時間出演だったんでしょうね(苦笑)でなくちゃ気がすまない!みたいないみたいですよね
Posted by じゅりあん&まのん at 2006年05月02日 14:19
じゅりあん&まのん様こんにちは!
いつもありがとうございます♪
“ウィリス=幽霊!”“無傷=超人!”“森の中の怪物=大人の嘘!”と、実はヒネってそうで全くヒネってないのがシャマラン映画の魅力。もちろん本作も“ミステリーサークル=宇宙人!”なのでございます。奥さん殺しちゃったお詫びに、インド人が勝手にミステリーサークル作ってメルギブ一家に活気をもたらそうなんて話もイヤですし^^;
きっとコメディを作るつもりが、作り方わからなかったからこうなったんじゃないかと勝手に推測してます。『最‘狂’絶叫計画』みたいなの作りたかったんじゃないでしょうか?
そろそろ誰か大人の人がシャマランに「出るな!」と言った方がいいような気もします。
Posted by たお at 2006年05月02日 15:03
こんばんはー
ツーリング行ってて、こちらへ伺うのが遅くなってしまいました(^o^;

ところで、この映画
こんなデムパな映画はない!と思ってしまった(笑)
なんじゃこりゃと思ったわりに、あの被り物には爆笑したけど(笑)
ホアキンのバットぼこぼこも印象に残ってるけど(笑)
私は、シャマラニストにはなれそうにもありません(^^;
Posted by chibisaru at 2006年05月03日 21:22
chibisaru様おかえりなさいませ♪
楽しかったですか?
いくら“見ること”が使命だとはいえ、宇宙人相手にフルスイングするのを弟にまかせっきりのメルギブに多少の脱力感が^^;
シャマラニストはとてもオススメできる職業ではないので無理をなさらずにw
Posted by たお at 2006年05月04日 02:10
シャマラニスト たお様!!
私は真面目な顔してやってるからここは笑ってはいけない部分なんだろうとメンチきって観てました。そこがシャマラにストになれない未熟さだったのですね。シャマラン監督の「家に閉じ込めてるんだ〜〜」とそのまま逃げて行く(どこへ?)。で、何かと思えばマジでヘナチョコ宇宙人だった。
TBありがとうございました。
Posted by Lance at 2006年11月06日 00:14
Lance様、こちらにもようこそ〜♪
あまりにも真面目なので私も半信半疑だったのですが、やっぱりあれはギャグですw
汲み取ってやる優しささえ兼ね備えてれば、楽しめる作品でしたね。
Posted by たお at 2006年11月06日 01:53
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/17204523

この記事へのトラックバック

サイン
Excerpt: ペンシルバニア州に住むグラハムは、地域住民からの信頼を集める優秀な牧師だったが、 妻を交通事故で亡くしてから、神への信仰心を失ってしまう。 一家の中心である父親が信仰を捨てたことから、幼い..
Weblog: 洋画のススメ
Tracked: 2006-04-30 20:35

サイン
Excerpt: サイン ハイ〜、これ、監督は“M・ナイト・シャマラン”いいます。 あのね〜、シャマランね〜、も〜本当に・・・ しゃまらんわ〜 って、すんません!ほんまにすんません![:..
Weblog: UkiUkiれいんぼーデイ
Tracked: 2006-04-30 20:53

サイン・・・・
Excerpt: サイン コレクターズ・エディション フー・アー・ユーと一緒に借りてきた 「サイン」 この監督さんの映画は 「シックス・センス」、「アンブレイカブル」はビデオで借りて観て 「ヴィレッジ」は去年映画を..
Weblog: サクサクっと・・・
Tracked: 2006-04-30 22:33

サイン やったぜ!シャマラン
Excerpt: この映画の監督がM・ナイト・シャマラン。 アメリカ育ちのインド人。 「シックス・センス」を観て以来、僕はこの監督のことを「あのアホ」と呼んでいました。 使い古されたストーリ
Weblog: 今日も映画を観た!
Tracked: 2006-05-01 00:39

『サイン』【 SIGNS 】
Excerpt: 注)ネタバレに触れる記載があるかもしれませんので気になる方は読まないでください。 サイン ― コレクターズ・エディションブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントこのアイテムの詳細を見る 『サイン』..
Weblog: きょうの子牛
Tracked: 2006-05-02 14:16

#154 サイン
Excerpt: Kenichiさんの[サイン(SIGNS)] 監督:M.ナイト・シャマラン 脚本:M.ナイト・シャマラン 出演者:メル・ギブソン 、ホアキン・フェニックス 、ロリー・カルキン 、アビゲイル・ブレ..
Weblog: 風に吹かれて-Blowin' in the Wind-
Tracked: 2006-05-03 21:20

サイン
Excerpt: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント サイン ― コレクターズ・エディション 【あらすじ】 妻を不慮の事故により亡くしたことで、信仰を無くし てしまった元牧師グラハム(メ..
Weblog: Memory of unexpected life
Tracked: 2006-06-21 01:40

SIGNS
Excerpt: 映画「宇宙戦争」と同じで対宇宙人として、家族愛をもテーマにしているような。日記に載せるのが、先に「宇宙戦争」を書いたので逆でなんだか文章にまとまりがないが、結論、宇宙人が出てきた割には地味な映画でした..
Weblog: 映画日記!
Tracked: 2006-10-19 00:10

サイン
Excerpt:   2002年 米 監督 製作 脚本 出演M・ナイト・シャマラン 出演メル・ギブソン/ホアキン・フェニックス/ロリー・カルキン/アビゲイル・ブレスリン 奥さんを不運な事故で亡くして信仰を失っ..
Weblog: オタク部屋
Tracked: 2006-11-06 00:07

サイン
Excerpt: M・ナイト・シャマラン監督の作品はほとんど観てますが、 観てないのです、この作品。 何故かというと、 メル・ギブソンが好きじゃないの。( ^ _ ^; しかも公開当時、あまり評判よくなかったし..
Weblog: 映画、言いたい放題!
Tracked: 2009-05-24 21:58