2010年11月19日

ドリヴン (Driven)

監督 レニー・ハーリン 主演 シルヴェスター・スタローン
2001年 アメリカ映画 117分 アクション 採点★★★

そろそろ世代交代の降ろされる方の世代になってきたなぁと、たちこめる加齢臭と共に日々実感するたおです。髪の毛以外の部分に白髪を発見し、大いにヘコんでます。ただ、世代交代するにも、どうやって交代したらいいのかサッパリ。「どけ!」とグイグイ来るつわものがいるわけでもないし、だからと言って「どうぞどうぞ」と道を先に譲るのも違う気が。で、いつまでも上の地位に居ると、下は甘えちゃうし。難しいですねぇ。

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【ストーリー】
スランプに陥った若き天才レーサー、ジミーの教育係として、かつては花形レーサーであり今では半ば引退状態のジョーが呼び出される。ジミーに若き日の自分を重ね見たジョーは、熱心に指導を開始するが…。

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12 ラウンド』のレニー・ハーリンに、『エクスペンダブルズ』のシルヴェスター・スタローンという、『クリフハンガー』コンビが再タッグを組んだレースアクション。
レース映画として観ても、若者の成長物語として観ても、アレコレなにかとオカシイ本作。迫力重視って意味ではハーリン演出は冴えまくってるが、レースの駆け引きの部分などちょい知的な部分は相変わらずの力ずく。プールサイドにデッカイ日の丸を掲げ、「日本でござい!」と言い張るごり押しぶり。脳細胞が筋肉で出来てるんで、ロマンス描写なんかもってのほか。エステラ・ウォーレン扮するヒロインなんか、あっちの男からこっちの男へと渡り歩く、サーキットを狩り場と決めた浅はかな女にしか見えず。まぁ、それはそれで生々しいまでにリアルと言えますが。レースを中断して仲間を救いに行く“喧嘩の後は肩組んで夕陽”的展開と、やたらと引き延ばされた薄い人たちの薄い人間模様を、ここまで迫力ある映像でまとめ上げたレニー・ハーリンの手腕は、もうちょっと褒めてあげてもいいかと。
「迫力以外は観るものがない」と言われがちな本作。まぁ、確かにレーサーにしてはスタローンのガタイは良過ぎるし、映画を観終わってレースの知識が増えるかと言えば、その辺もさっぱり。じゃぁ本当に観るものがないかと言えば、もちろんそんなことはない。それはもちろん、分かり易いように一字一句言葉にして口に出す、スタローンの筋肉主張

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トップスターとして君臨し続けるも、年齢的にも興行成績的にもその地位が大きく揺らぎ、“過去の人”扱いになっていた当時のスタローン。新たなスターが次々生まれ、どんどん自分を追いぬいて行くのを感じないわけはない。今後の活動の仕方を考えに考え抜いたに違いないスタローン。で、出した答えが“若手を育成し道を譲る役”。これならある程度の格を保ったまま仕事を続けれそうだし、ダメでも有終の美は飾れる。イーストウッドだって、老いを逆手に取った『ハートブレイク・リッジ』で新たなイーストウッド像を開拓したんだから、出来ないわけはないと。
そうと決まったらとことんやるぞとばかりに、本作でのスタローンは若い世代と自分との違いを明確にしながら、若手に指導し、そして徹底的に道を譲る。かつて力ずくで追い抜いたバート・レイノルズとの共演も、その主張を分かりやす過ぎるほどに具象化しているとも。「引退するんじゃないか?」と思えるほど、見せ場を若手に譲り続ける本作のスタローン。実際、本作以降はめっきり主演作も減りますし。
そんな一抹の寂しさも感じられる本作だが、無論大人しく引退するようなスタローンじゃないのは、周知の事実。若手の育たない苛立ちからか、「もう一度出るかぁ。出たからには覚悟しろよぅ」と『ロッキー・ザ・ファイナル』で復活。それ以降、観る者の心に痛い筋肉説教をびしびしとキメながら、再度王座に君臨。なんか、伊達公子みたいだなぁ

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復活の仕方を教えて欲しい

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posted by たお at 01:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 前にも観たアレ■た行■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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