2010年 アメリカ映画 105分 アクション 採点★★★★
まいったなぁ…。面白過ぎて、書き出しから何を書いたらいいのかさっぱり浮かばない。いつもなら、何かしら観賞しながら心のメモ帳に気になったこととか書き込んでいるのに、この映画に関しては「ダニー・トレホ!ミシェル・ロドリゲス!マチェーテ!マチェーテ!」でいっぱいで、他の事が浮かんでこない。きっと今「この映画について一言」とか聞かれたら、「マチェーテフォーエバー!!」とかわけわかんない事を叫んでしまいそうです。

【ストーリー】
かつて麻薬王トーレスによって家族を殺された元連邦捜査官のマチェーテは、今ではテキサスで不法移民となっていた。そんな彼のもとに、高額の報酬で不法移民弾圧を謳う議員の暗殺の依頼が入る。現場に向かったマチェーテだったが、それは巧妙に仕組まれた罠で、マチェーテ追われる身に。しかし、滅法強くモテモテのマチェーテは、悪党どもをめった切りにしていく。

「いつも心にマチェーテを」とだけ書いて終わらせるのも良いかなぁと思いつつも、それだけでもなんなので、思い付いたことをダラダラと。
元々は、クエンティン・タランティーノの『デス・プルーフ』と、ロドリゲスの『プラネット・テラー』の2本立てとして製作された“グラインドハウス”内で流れる、フェイク予告編だった本作。フェイク予告編とはいえ、『デスペラード』の頃から温められていた構想だっただけに、あれよあれよと一本の作品に。共同監督として、ロドリゲスの長年の盟友イーサン・マニキスが。クレジットはされていないが、製作の一人にタランティーノも。
予算が1000ドルだろうが1000万ドルだろうが、その悪童魂溢れるスタイルにも、一家産業のような製作スタンスにも一片の変わりもないロドリゲス。そのロドリゲスらしさが色濃く、と言うかより濃厚に出た本作。面白かった部分を逐一書くと全編について書かなきゃならなくなっちゃうので大分割愛するが、とにかく本作で描かれているのが、マチェーテ、美女、血飛沫、裸、モテモテ、マチェーテ、バイーンバイーンと弾むハイドロサス車、マシンガン付きバイク、アイパッチ女、マチェーテ、ギター、セガールなどなどなどなど、誰の心にもこっそり潜んでる男の子魂をやたらめったら刺激する物ばかり。もう、主成分が“男子”。それも、その全てに「こういうのが好きなんでしょ?」という斜め上からの視線ではなく、本気の愛情が注がれているんだから堪らない。悪ノリ・悪フザケも、真剣に楽しんでますし。これだけボンクラ要素が盛り沢山なのにもかかわらず、狙い過ぎと遊び過ぎが若干目に付いた『プラネット・テラー』よりも一本の作品としてまとまっているんだから、もう見事。
家族を殺された主人公が、不法移民弾圧と麻薬密売ルート掌握を目論む政治家の陰謀に巻き込まれ、ショットガン構える神父の兄貴、セクシー捜査官&セクシー看護婦&アイパッチ女頭領と共に戦うって物語は非常に劇画雑誌的だし、それをそのまんま映像化したような本作には、荒波が打ち付ける東映ロゴが出てきそうなヤサグレ感もたっぷり。清潔で居心地の良いシネコンで観るのもいいが、すえた臭いと街の喧騒が漏れ聞こえる、雑居ビル内の小さな劇場で是非観たくなるような作品だ。もちろん、ひとりぼっちで。
そんなタコスやらナチョスやらを、たらふくテキーラで流し込んだような多幸感&満腹感&ヘベレケ感を満喫した本作。もうどう書いたらいいか分からないので、「マチェーテフォーエバー!」の叫びで察して頂けたらと。

まさかダニー・トレホ主演の映画を劇場で観る日が来ようとは、まさか“主演 ダニー・トレホ”と書く日が来ようとは。そんな驚きと、喜びと、ちょっとした気まずさを満喫した本作。
もちろん、“ダニー・トレホが主演/女性が全て「ウフーン」となっちゃうほどモテモテ”という事自体、ネタ的な意味合いが強い。トレホさんが大スターを脇に回している様は、なんというか、アワビやらヒラメやらを覆い隠すように刺身のつまが山盛りにされた舟盛りを食しているような感じでも。無論、そのつまが抜群に美味いわけでもない。つまはつま。本作のトレホさんも、あくまでいつも通りのトレホさんである。「ウフーン」の部分はさて置いて。マチェーテ片手にナイフをいっぱいベストに差しまくっている姿は『デスペラード』でもお馴染だし、マチェーテ・コルテスって役名自体、“スパイキッズシリーズ”と一緒。「じゃぁ、お馴染の脇役が出ずっぱりの映画なのか?」と問われれば、答えはもちろん「否!」。
確かに、当初はトレホさんが主演ってこと自体を「スゲェ!スゲェ!」と驚きながら観ていたが、本作はマチェーテという主人公と、そのマチェーテに扮するダニー・トレホを最大限に輝かせるステージ作りを施されているので、本作の主演はダニー・トレホ以外誰がやっても似合うことのない作品に仕上がっている。

主役であること自体で充分インパクトのあったダニー・トレホだが、実のところ本作で最も印象的だったのが、『ワイルド・スピード』『バイオハザード』のミシェル・ロドリゲス。
これまでも、男勝りと言うかアニキそのもののカッコ良さをどの作品でも見せていた彼女だが、本作のミシェル・ロドリゲスはなんとももう、可愛い。これまたまさかミシェル・ロドリゲスを“可愛い”と書く日が来るとは思ってもいなかったが、本当に可愛いんだからしょうがない。なんと言うか、今回の彼女は“兄貴”ではなく“姉貴”。タコススタンドで見せる女性的な優しさ溢れる笑顔と、アイパッチ姿で登場する勇ましさのギャップも堪らない。ことセクシー黒下着とアイパッチ姿から放たれる神々しいまでの美しさは、CGヌードを披露する『シン・シティ』のジェシカ・アルバやリンジー・ローハンなんて足元にも及ばないほどのもの。だからと言って鼻の下を伸ばしながらウカウカ近づくと、「自分で終わらせられないなら、端から始めるな!」と、それこそ岩下志麻クラスじゃないと似合わない台詞でピシャリとやられちゃうんでしょうけど。まぁ、それはそれで言われてみたい気も。

先に挙げた美女軍団のほかに、『ボーダー』のロバート・デ・ニーロ、ロドリゲス作品常連で元祖スモーキン・ハイのチーチ・マリン、クレジットでの扱いが“注目の新人”扱いだった『ハーレーダビッドソン&マルボロマン』のドン・ジョンソン、このところ俳優として見ることの多い『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記』のトム・サヴィーニ大先生らと、主演のダニー・トレホを盛り上げるには十分過ぎるほどの錚々たる面子が揃った本作。その中でも別格の異彩を放っているのが、“歩く傍若無人”スティーヴン・セガール。
厳しい年貢の取り立てのように連発するDVDではいつもお世話になっているのだが、スクリーンでその姿を見るのは本当に久しぶり。スクリーンの大きさのせいか非常に太って見えたが、まぁきっとそれはスクリーンのせいではない。
で、そのセガール。初の本格悪役ということで話題を生んだが、大体いつもやってることがギリギリ悪役と変わらないので、そんなに違和感もなく。あまり動きたがらない様も、ビックリするほどいつものセガールで、セガールが登場しているシーンだけ、妙な安心感も。
セガールと言えば、劇中で死んだことがないことでも有名。『エグゼクティブ・デシジョン』では死んだことになっているが、誰も死体を確認していないので油断は出来ない。セガールの死は、死体を確認し、医師により心拍停止の確認を行い、そのまま3日ほど放置してても蘇らなかった場合のみ適用されるので、やはり『エグゼクティブ・デシジョン』は高い所から落っこちただけなので適用できない。そのセガールが、初めて勝負に負けて死ぬという歴史的大事件が発生する本作。とどめを相手に差させない様は相変わらずだが、それでも衝撃的。ただまぁ、現場に医者と看護婦がいたにもかかわらず誰も心拍停止を確認していないので、限りなく灰色の死であると踏んでいるんですが。

目が泳いでしまうのは、ご愛嬌
↓↓お帰りの際にでもぽちりと↓↓


その名もマチェーテ!
もうこれだけで、分かる人には充分伝わる作品でした♪
ワイルド・キャットなミシェル・ロドリゲス姐さんが、これまた本当にハマってるのなんのって!
こんな美味しい作品をスクリーンで見られる日が来るなんて・・・
遅かれ早かれ、間違いなく作られたであろう作品ですよねぇ、コレ。
こんな見事なキャスティング、遊び心と悪童魂溢れる内容、これを本当に日本で観れたってのが、本当に嬉しいですよねぇ。
もう、マチェーテマチェーテです!
気持ちすごくよく分かります(笑)。
いつもはカッコいいミシェル・ロドリゲス、今回はキュートな部分もあって、魅力全開でしたね〜〜♪きゅんきゅん
続編も期待したいところです★
マチェーテフォーエバーです!
コレの面白さを、この言葉以外で伝える方法が浮かびません^^;
しかしホント、ミシェル・ロドリゲスは素晴らしかったですねぇ。今度は彼女中心でこんな感じのを一本作って頂きたい!
女戦士ミッシェル・ロドリゲス(∇〃)。o〇○ポワァーン♪
こーの濃いぃぃぃ凄腕ヤロー達の中で輝く男勝りのセリフ回しが(*^-゚)vィェィ♪
セガールが太った
ガトリング銃付きのバイクを駆るマチェーテヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪
♪きゃっ☆(O ̄▽ ̄)O(O ̄▽ ̄O)O( ̄▽ ̄O)☆きゃっ♪かっちょえええええ
アドレナリン出っ放し♪
え?教育的に大変、よろしくない?!
そーんなの!!!ロドリゲス&タカちゃんには通用しませんよね〜
続編が駄目なら
ジェシカ、ミシェル、リンジー3人キャラでぜひスピンオフを乞う☆
♪業務連絡♪
qのブログに
リンク貼りして良いですか?
いやぁもう、マチェーテにやられちゃってるのがヒシヒシと伝わる力強いコメントでw
今年も残り少ないですが、マチェーテ一色に街が染まればいいのにと。
>リンク貼りして良いですか?
もうもう、どうぞどうぞ!
こんな知性と理性に欠けたサブタレでよろしければ、是非。
たおさんのコメント見て超見たくなってきた・・・
丁度一人分無料招待券があるし・・・
(ウズウズ)
あぁ、その招待券はマチェーテを観るために遣わされた一枚でしょうねぇ。窓口でそれ以外の映画のタイトルを言っても、きっとマチェーテのチケットが出てくるんでしょうねぇw
すべてが伝わってくる叫びですね(笑)
それにしても、ダニー・トレホさんが主役。。。最初はそのことに感心しながら観てたんですが、そのうちそんなことはどうでもよくなるくらい、マチェーテ! でした(笑)続編、作ってくれたらまた観にいくんですけどね〜。
もう、それ以外浮かびません!
続編は、なんとしてでも作って頂きたいですねぇ。ダメなら、ロドリゲス作品にトレホがマチェーテとしてちょろっと必ず出るとか。
見るたびマチェーテフォーエバー!!と叫びたくなりますね(笑)
ほんとにもう、どこから書いていいか分かんなくなっちゃうほど全編お祭りさわぎでした。
セガール見たのひさしぶりだったので、あまりのデカさにビビりました。
そしてミシェル・ロドリゲスは、ほんとめちゃかわいく見えた!
いや、これまでだってステキだったんだけど、
なんか今回のミシェル姐さん、ジェシカ・アルバがかすむほどやけに美しかったです。
マチェーテフォーエバーどころか、「マチェーテ!」の一言で分かり合えそうなほど、面白い作品でしたねぇ。今年の流行語が何に決まろうが、私にとってはマチェーテです!
セガールがデカイのはいつも通りなんですが、ミシェルがあんなに素敵だったとは!
こんなに超B級なのに豪華キャストすごすぎますね。
劇場で観たかったです。
トレホおじさんがやけにモテモテなのも笑えました。
ミシェル姐さん、今回もカッコ良かったなぁ。
ミシェル・ロドリゲスが男前なのはいつものことなんですが、今回は可愛らしいんですよねぇ。ついつい鼻の下を伸ばしたくなるほど可愛らしいんですが、迂闊に手を出せば、間違いなく地獄を見る事でしょうねぇw