2002年 アメリカ映画 113分 ドラマ 採点★★★
いつの間にかハリウッドで“アニキー”なポジションに君臨した、ジョージ・クルーニー。アニキが呼べば、11人の仲間たちはどこへでも飛んでくるようで。最近、マーク・ウォールバーグが一緒にいませんが、破門ですか?
【ストーリー】
70年代、数々のヒット番組を生み出したTVプロデューサー、チャック・バリス。その華々しいキャリアの影で、彼はCIAの殺し屋として活動をしていた…。
お茶の間の人気者だったチャック・バリスの自伝の映画化。「CIAの殺し屋として、33人を殺した」と衝撃の告白をして話題となったが、その真偽については本人も答えを濁している。まぁ大方ヨタ話であろうが、大人の態度として半分は信じてあげましょう。本当だったら面白い話しだし。
TVの黄金期に強い思い入れを持ち、アメリカの闇の部分に関心を持つジョージ・クルーニーにとっては、最適な題材だろう。当初監督をしていたブライアン・シンガーが途中降板し、プロデューサーとして関わっていたクルーニーが監督することになったのも、何かの巡り合わせかもしれない。スター不在の低予算映画を救うために、舎弟のスターを多数ノーギャラで出演させる力を持っているのも、クルーニーくらいだし。
劇場映画初監督となる作品だが、特殊効果を控え、舞台裏を役者と大道具係が走り回るワンショットでのテイクを多用し、素晴らしい効果をあげている。派手な見せ場や演出はしないものの、TVを通して時代の遷り変わり丁寧に見せ、人々のエゴや醜悪さをさり気なく映し出す。
チラリと顔を出す舎弟のブラッド・ピットやジミーちゃんもお楽しみのひとつだが、この作品で一番魅せてくれるのはドリュー・バリモアであろう。主人公の恋人として、時代を映す鏡としてだけではなく、下手をすれば鈍重になりかねしない作品に、華やかな彩りを添えている。『チャーリーズ・エンジェル』での共演が印象に深すぎるため、いつ“バレット・タイム”が飛び出すのかハラハラしてましたが。
普段は髪を下ろしているんですね
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